長時間残業と交通事故の結末
私の所属している会社は、規模的にはそこそこ大きな規模のグループなのですが、その内情はかなりのブラック企業で、勤務歴の長いベテランが愛想を尽かしてどんどん辞めていっているのが現実です。
私の今いる営業所も、それまでそこを支えてくれていたベテランが何人か一気に辞めていき、今現在は残った経験の浅い者ばかりでなんとか1日1日を切り盛りしているのが現状です。
しかしそんな状態では、抱えている仕事量や本部が与えている目標数字を定時内に終わらせる事などは到底不可能で、毎日のように長時間残業が当たり前となっています。
会社は1日二時間以上の残業は形式上は許可しておらず、長時間になってしまった際の退勤時間の申告も暗黙のルールで禁止しており、現場では仕方なく一度タイムカードを押した後に自分の意思でやっていますという名目で、夜中を過ぎるまで残業や休日出勤をしています。
就職するときはそんな内情など知らなかったので、それを目の当たりにしたときは本当に驚きショックでしたし、何度も改善を切望して意見を申し出てきましたが、本部側の方針は変わることはなく、私的にもやっとありつけた仕事だったので今まで我慢して働いていました。
そんなある日、この日も突然舞い込んだ仕事のせいで予定外の指示を受け、深夜まで残業してやっと帰宅の路についたのですが、その帰宅運転中に意識を失い単独で大きな交通事故に遭ってしまいました。
私にはそれまでは特に大きな病歴はなく健康さが取り柄だったので本当に驚きましたが、その今までの無理が影響しているのではないか、と今では強く思っています。
労災の手続きは事故後1ヶ月を過ぎてようやく完了したのですが、私の頭の状態から記憶障害や視覚異常など色々な問題点が消えず、高次脳機能障害の可能性が浮上してきて、今精密検査をしています。
もしも今後、高次脳機能障害と認定されてしまった場合は、専門技能が必要な現職場に復帰することは到底難しく、恐らくですがゆくゆくは解雇されてしまうだろうとは想定しています。
この場合を考えただけでも今から本当に不安なのですが、私や妻や家族の将来を守るためには、法的にも個人的にもどのような行動を起こすべきでしょうか?
詳しい方達のご意見をお聞かせ下さればと思います。
よろしくお願いいたします。
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
キリンさん 実にひどい会社です。徹底的に責任追及すべきです。 1.高次脳機能障害と...
実にひどい会社です。徹底的に責任追及すべきです。
1.高次脳機能障害との判断があった場合、労災の障害補償年金を受給出来る可能性があります。補償内容が良くなります。ただ、認定は簡単ではありません(弊所は、先日、認定を勝ち取ることができました)。
2.労働能力喪失分について、安全配慮義務違反に基づく損害賠償請求をすべきです。
3.解雇された場合には、労働基準法19条に違反しますので、この対応も必要です。
4.休職期間満了による自動退職規定があった場合に、満了だけを理由とする解雇が無効になることについての検討も必要です。
5.残業代請求も検討すべきです。労働時間の認定を伴うので、2についても役に立ちます。
以上の次第で、労働法上の責任追及、救済を様々な観点からもれなく検討すべきです。労働法にかなり詳しい弁護士に、すぐにでも相談して、対応を考えて下さいね! ご家族のためにも、社会のためにも、なによりもご自身のためにも、こういう会社の対応を許してはいけないです!弁護士回答の続きを読む
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