被相続人に生前借金をおわせた再婚相手から遺留分減殺請求された
数ヶ月前に父が亡くなりました。
父は亡くなる1年ちょっと前に再婚相手がいました。その再婚相手は父と結婚した後数ヶ月は一緒に生活していたのですが、新しい苗字になってからクレジットカード等により借金だけ残し突然行方をくらましました。行方をくらましてる間も父が請求先になってる携帯によってクレジット払いをしていました。また他者(再婚相手の知人)からお金をかりた借用書に勝手に父を保証人にたてる。生活保護不正受給をしていました。父は借金に追われ自分の収入だけではやっていけなくて困っていたので、兄弟を代表して娘である私が持病のある父の医療費・入院費、生活費等のために送金をするなど金銭的援助をしていました。父は生活保護課に相談したり告訴するために準備をしていた最中になくなってしまいました。亡くなった後父の遺言書通り3兄弟で不動産名義変更、預貯金等財産の分配をし、また父の借金も返済しました。すると再婚相手より1/4遺留分減殺請求をするとの内容証明郵便が届きました。亡くなった時の妻である遺留分の請求ができてしまうことはわかってはいますが、相続人である私たち兄弟は生前父を苦しめた再婚相手に出来る限り財産を渡したくありません。できる限り渡さないために何か方法はありませんか?
相談者(ID:18085)さん
弁護士の回答一覧
>父は生活保護課に相談したり告訴するために準備をしていた最中になくなってしまいました。 との...
とのことですから、再婚相手の妻にたいしてお父様は損害賠償請求権をお持ちだったのだと思います。
どこまで証拠資料が整理されていたのかは分かりませんが、勝手に保証人にされてしまったり、お父様のクレジットカードの利用を無断でしていたりしたのであれば、確かに損害賠償請求権はあるのだと思いますし、それを皆さん相続人が相続したことになるわけですから、遺留分額侵害請求権と相殺することは可能なのではないでしょうか。
遺留分額侵害請求権がどの程度の金額であるのか、また亡くなられたお父様が再婚相手の妻に対して有していたと考えられる損害賠償請求権がどの程度であるのか分からないので、結局は、大勢には影響しないということになってしまうかも知れませんが、再婚してから1年程度の間に、お父様に不利になることばかりをし、晩年のお父様のために何一つ介護などしなかった相手が遺留分を請求することが罰当たりであるという印象は調停委員に持ってもらうことが可能だと思います。
弁護士回答の続きを読む
住所 | : | 東京都豊島区西池袋5-1-6第2矢島ビル4階A室 |
---|---|---|
対応地域 | : | 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 静岡県 |
【まずはメールでご相談ください!】弁護士歴25年以上●離婚・不動産などご相談ください。あなたの事情に合わせたベストな解決を目指します
ご質問ありがとうございます。 遺留分の算定にあたっては,特別受益も考慮されるため,その主張を...
遺留分の算定にあたっては,特別受益も考慮されるため,その主張をすることが考えられます。ただし本件は,一般的な特別受益で想定されるものとは少々異質ではあります。
あとは,お父様が再婚相手に対して(不法行為に基づく)損害賠償請求権または不当利得返還請求権を有しており,それをご質問者様たちが相続したという構成(遺留分減殺請求(遺留分侵害額請求)と相殺とは言わないまでも,一つのカードとして)も一応考えられるのではないかと思われます。ただし,夫婦間のことではあり,不法行為や不当利得と言ってよいかは疑問の余地があります。
詳しくは,遺言書や関係しそうな資料をお持ちになって,弁護士にご相談いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
弁護士回答の続きを読む
住所 | : | 東京都千代田区内神田3-4-12トーハン第7ビル2階 |
---|---|---|
対応地域 | : | 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 |
明るい未来のため全力でサポートします。
①医療費、入院費、生活費等の立替金を請求する。 ②借金の立替金を請求する。 ③父が配偶者に...
②借金の立替金を請求する。
③父が配偶者に対して有した損害賠償請求権(例えば300万円)の半額(子の法定相続分)を請求する。
などが考えられます。
弁護士回答の続きを読む
住所 | : | 東京都港区西新橋1-12-8西新橋中ビル5階 |
---|---|---|
対応地域 | : |
【弁護士歴20年】【初回面談30分無料】【虎ノ門駅から徒歩1分】【休日・時間外対応可】豊富な経験と実績に裏打ちされた総合力で、適切な問題解決へと導きます。
この質問に関連する法律相談
成立した兄弟3名の遺産分割協議書がありますが、預金をもっている
次兄が弁護士に相談して税理士の計算間違いを理由に錯誤無効を主張しています。
こちらは、有効として支払いを求めたいのですが、裁判になった時に
錯誤無効を主張している次兄が法定相続を確保し...
相続の手続きの期限について質問させていただきます。
本年、平成28年7月に(私の)祖母が亡くなりました。祖父は15年ほど前に既に他界しており、今回相続するのは(私の)父と父の兄弟姉妹たちの合計5名です。
そこで、(私の)祖母の長男である(私の...
父親が他界し、遺産分割相続協議でもめております。
相続人は私と妹の2名です。
相続財産は土地建物と現金・預貯金・株式です。
土地建物は約3,500万
現金・預貯金・株式で1,800万です。
妹からは代償分割を要求されており、私に800万...
2人兄弟です。遺産分割協議中です。 両親が住んでいた2人の名義にして,不動産を売却しようと思います。しかし兄は、不動産の売却したくないと言って非協力的(もしかしたら嫌がらせ)。
実家の中には、両親の遺品と、兄の荷物が多数あります。(兄は、一時同居し...
叔母(三女)の相続分割協議途中に相続者の一人(Aさん)が亡くなったらどうなるのでしょうか。
相続者は叔母の姉(長女)の子供と叔母の姉(次女)の子供です。殆どの者は相続放棄しました。生活保護者が二人おり、その二人が相続することになりました。その二人は...
今年9月に祖父が亡くなり長男長男嫁長女次女で遺産相続で話し合いがまとまりません。遺産は現金50数万円と土地5200万で、長男が現金を姉妹にあげるから半分ずつして、自分はこの家を守っていくから不動産は全て貰う話となって、かつ長男の嫁が税金対策だといい(相続...
相続に関する法律ガイドを見る
成年後見制度は、認知症などによって判断力が低下した人が、第三者に財産管理を委託して適切に財産管理するための制度です。この記事では、成年後見制度の種類やメリットとデメリット、利用の流れなどを解説していきます。続きを読む
自筆証書遺言(じひつしょうしょゆいごん)とは遺言者が自筆で書き記す遺言書の形式です。自筆遺言書は、紙とペンがあればいつでも書くことができる遺言書ですが、民法で定められた要件を満たさない自筆証書遺言は遺言書として無効になってしまう場合も...続きを読む
寄与分の計算方法や寄与分が発生するケース|注意点や準備するものは?
寄与分制度とは、被相続人の財産の維持や増加に貢献した人に相続時の取り分増額を認める制度です。これにより、相続の不公平を解消することが期待できます。 どういった場合に寄与分が発生するのか、寄与分を受け取るにはどうしたらよいのかなどについて、解説していきます。続きを読む
遺産相続の権利とは | 相続人の権利や順位・割合・各種手続きの基礎知識
人生において、必ずどこかで直面するのが身内の死、すなわち遺産相続です。よほど例外的なケースでない限り、誰しも一度は遺産相続の当事者になるのが普通ではないかと思います。日本における遺産相続では、民法だけでなく相続税法も密接な関連性を有し...続きを読む
遺留分減殺請求とは|減殺請求の方法と相続時に泣き寝入りしない豆知識
遺留分減殺請求(いりゅうぶんげんさいせいきゅう)とは、一定の法定相続人に認められた最低限の遺産の取り分である「遺留分」を取り戻すための法的手続のことを言います。遺留分減殺請求の方法には特に指定がありませんが、一般的には相手方に対し内容...続きを読む
『両親どちらかが亡くなって、独り身になってしまった際は、長男夫婦が実家で同居する』という約束で、父親が一千万円かけて実家を改築。数ヶ月後父親が急逝。その時、長男夫婦は母親との同居を拒否。1千万円を無駄にした長男夫婦に対する遺産相続はどうなる?続きを読む