相続財産の持ち逃げの共犯に?

相続
遺産分割協議

昨年秋に亡くなった祖父の遺産を巡って、母が姉(A子)から訴訟されています。祖父はすでに亡くなっています。母には妹(B子)もいます。

祖父は健康だった2年前までの約20年間、A子一家と同居していました。階段の上り下りができなくなった後、A子に追い出される形で、嫌々老人ホームに入居していました。昨年に倒れ、10か月ほど意識不明の状態で入院し、その後亡くなりました。祖父が元気だったころからA子とB子は不仲で、過去5年ほど絶縁状態でした。

意識不明のまま数か月絶ち、祖父の死が近いことを姉妹で意識し始めたころ、B子不在で話し合いがもたれました。(A子B子が不仲のため、母がB子とA子の中を取り持っていました。)
A子は、祖父に家の購入時の頭金1500万円を払ってもらったこと、同居していた際に毎月5万円、光熱費として援助してもらっていたことから、一度は遺産相続を放棄していました。祖父は、同居してくれていたA子に、葬儀費用や遺品処分のため、保険金を5百万ほど、現金とは別に遺しており、それは受け取っています。(相続を放棄すると書いた書面にA子のサインと録音が残っています。→後日A子の弁護士から、その書面は脅迫されてサインしたので破棄してほしいと通知がきました。)
母も、生活に困っておらず、自分の取り分も、祖父のために地元に帰ってくれたB子に渡すつもりでいたので、失踪してしまったことは予想外で悲しみつつも、祖父の遺産から一切相続しないこと受け入れていました。

祖父が意識不明になってから、もしもの時のことを考え、祖父の預金を引き出し、母が金庫に保管していました。B子が看病のため退職し、祖父の病院周辺に引っ越してきた際、今後の看病をするのは私だからと、現金約3千万円、すべての現金資産渡すように言ってきました。母はB子から、家の賃貸の際にまとまった預金が必要だとも言われたそうです。
その時は、看病の民に仕事も辞め、地元に帰ってきたB子の状況を考え、すべてを託す思いでお金を渡しました。そのお金で祖父の入院費や看病費用も工面する予定でした。
しかし、祖父は予想より早く亡くなってってしまい、B子が引っ越してから3か月しかたっていません。B子は、祖父の葬式を最後に連絡が途絶え、失踪してしまいました。

A子は母を共犯だと思っているようで、母とB子に自分の相続するはずたったお金を返還するように訴訟を起こしました。母も、B子の行方は知りませんし、お金は祖父の入金にかかった費用を立て替えていた金額以外、受け取っていません。

A子は、生前の話し合い以降考えが変わってしまったようで、約1000万円に加え、訴訟費用、遺品の処分費用を含めた金額を、母とB子に請求する訴えを起こしました。お金をB子に渡した母に責任があると考えたからなのか、共犯だと思ったのかはわかりませんが、訴訟の対象にしてしまいました。

B子がもし失踪したまま、裁判にも参加しなかった場合、一銭も受け取っていない母が、単独でA子の請求しているお金を肩代りして責任をとらないといけないのでしょうか?
失踪したままのB子に、呼出状は届いているかも不明です。海外にいる場合はどうなるのでしょう?

まったく先が見えず不安です。アドバイスを頂けると幸いです。

相談者(ID:16105)さん

2020年02月27日

弁護士の回答一覧

松田 昌明
弁護士(六甲法律事務所)

経緯はある程度わかりましたが、厳密には、訴状の内容を確認した上で、相手の請求や主張を見てみなけ...

経緯はある程度わかりましたが、厳密には、訴状の内容を確認した上で、相手の請求や主張を見てみなければ明確な回答ができませんので、その点はご容赦ください。

ただ、おそらくですが、
A子としては、相続財産について、母とB子が管理していたにもかかわらず、引き渡さないということをもってお2人を相手に法定相続分を引き渡すよう請求しているのかなと推察いたします。

あくまでもB子が相続財産を管理していたということを主張立証することで、むしろ自分も受け取っていないと争っていく余地はあるでしょう。
B子が裁判に出てくるかどうか、お金を預かったことを認めるかどうかによっても、変わってくると思います。

また、B子に対して、訴状の送達ができるのかは、基本的に住民票を追うことになります。海外にいるかどうかはともかく、行方不明なのであれば、訴状を送ることができないので、公示送達という手法を使って訴状が送られたものとして裁判をすることになります。
これは現段階ではまだなんとも言えないでしょう。

お母様がまだ弁護士に相談や依頼をされていないのであれば、早急に訴状等の資料をもって直接弁護士へ相談することを強くお勧めします。
弁護士回答の続きを読む
役に立った
0
回答した弁護士のご紹介
松田 昌明
弁護士(六甲法律事務所)
住所兵庫県神戸市中央区明石町48神戸ダイヤモンドビル8階
対応地域滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県

メール予約歓迎●弁護士歴12年●解決事例は写真をタップ●相続を始めとしたお悩みに寄り添い、経験を活かし明快な方針をお示しいたします!

注力分野
Icon souzoku相続
Icon kotsujiko交通事故
Icon roudou労働問題
Icon houmu企業法務
Icon saiken債権回収
Icon fudousan不動産トラブル
この弁護士の詳細を見る

この質問に関連する法律相談

遺産分割協議に応じない親族への強制執行について

父の相続について相談です。

相続人:父(ホームで死去。ホーム入居前は兄と二人暮らし)
被相続人:兄(実家にて引きこもり)、私 の2人
遺言書:あり(未開封)
兄が遺産相続の話し合いに応じません。

電話にも出ずドアを叩いても無反応です。
...

1
0
相談日:2015年06月29日
遺産分割協議か?裁判出来ますか?

お世話になります。母親が、亡くなって、兄弟で、遺産相続するはずが、埼玉県在住の私に黙って、実家の弟が、私自身の奥さんに、印鑑証明と、捺印を押して、実家の弟に、相続に、必要な書類を送ってしまい、弟の名義で、全ての不動産を、登記済証書、登記完了書が、制作され...

2
0
相談日:2016年10月03日
遺産分割協議書履行しない

成立した兄弟3名の遺産分割協議書がありますが、預金をもっている
次兄が弁護士に相談して税理士の計算間違いを理由に錯誤無効を主張しています。
こちらは、有効として支払いを求めたいのですが、裁判になった時に
錯誤無効を主張している次兄が法定相続を確保し...

1
0
相談日:2019年11月29日
遺産分割協議書が突然郵送されてきました。

姉から突然郵送で遺産分割協議書が送られてきました。電話をすると、法定相続分で分けるという内容だから押印して返送してほしいとのことでした。文章を見てみると不動産の分割は代償分割すること、その他の遺産は全て姉が相続するという内容でした。遺産の全てが記載されて...

6
0
相談日:2014年05月07日
被相続人に生前借金をおわせた再婚相手から遺留分減殺請求された

数ヶ月前に父が亡くなりました。
父は亡くなる1年ちょっと前に再婚相手がいました。その再婚相手は父と結婚した後数ヶ月は一緒に生活していたのですが、新しい苗字になってからクレジットカード等により借金だけ残し突然行方をくらましました。行方をくらましてる間も父...

3
0
相談日:2020年06月06日
内容に関する同意なく押した遺産分割協議書の印鑑

平成22年12月に主人の父がなくなりました。二世帯住宅で主人の兄家族と暮らしていました。

23年9月頃、兄に言われ実印と印鑑証明持参で実家に行きました。主人は放棄はしないと言ってましたが、遺産分割の話はなく人が亡くなった時の手続きに必要と言われ、署...

1
0
相談日:2015年08月31日
フリーワード検索で法律相談を見つける

相続に関する法律ガイドを見る