相続の比率が兄弟間でまとまりません。
父は3年前に亡くなり、母は最近亡くなりました。相続人は私と兄の二人です。
母が足腰を悪くしており、介護の必要があったため同居していた私が生活の面倒を見ていました。
介護の貢献度に応じて遺産の分配を決めるという話はついたのですが
その比率で少しもめています。
私が主張しているのは
(私)7:3(兄)
兄が主張しているのは
(私)6:4(兄)
です。
特に介護の記録をつけているなどはないため
書面などで客観的な証拠はありません。
最悪、調停を利用する可能性があるのですが、調停にて第3者に証言してもらうことなどは可能なのでしょうか?
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
遺産分割調停で第三者に証言してもらうことは可能です。 証言の方法がいろいろとあります。 第...
証言の方法がいろいろとあります。
第三者に書面で介護の状況を証言してもらう(「陳述書」といいます)、
口頭で説明してもらう方法もあります。
介護での貢献分すなわち寄与分の主張ですので
家裁の調査官が調査を行うと思います。
そのため、ご相談の場合は、おそらく家裁の調査官と第三者の面談
による調査が行われることが多いと思います。
寄与分の主張をする際にどういった主張、証拠が有効かについては
弁護士にご相談されるとよいと思います。弁護士回答の続きを読む
介護による貢献の評価は、遺産分割では、法律上、寄与分といいます。 家裁実務では、被相続人の自...
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次の計算式になります。
寄与分(A)=(1日当たりの金額)×(日数)
(母様を被相続人とする)相談者の相続分=A+(遺産額-A)×1/2
お兄様の主張する6:4と上記の計算を比較し、まず、どちらが有利かを検討して下さい。仮に6:4が有利であれば、調停を申し立てるよりも、話し合いで解決したほうが良いでしょう。
なお、調停においては、証言を行う手続きはありません。
詳しくは、法律相談をお受け下さい。私の事務所でも当然、ご相談をお受けしています。弁護士回答の続きを読む
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