高次脳機能障害7級。適切な示談金額はどのくらいですか?
事故当時14歳、症状固定時15歳の女子。高次脳機能障害で自賠責の後遺障害7級の認定になりました。
入院3ヶ月、その後1年間は24日通院して症状固定。後遺障害認定手続きは、弁護士に委任しました。
今後は違う弁護士さんを探す予定です。弁護士介入で、こちらの過失30%と予想した場合の示談の適切な金額はどのくらいでしょうか?
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
交通事故により高次脳機能障害が残存してしまったとのこと、お見舞い申し上げます。 ご質問い...
ご質問いただいた状況ですと、
入通院慰謝料…185万円~236万円
後遺障害慰謝料…1000万円
逸失利益…3100万円~4200万円
(このほかに、入院雑費、入通院付添費などが加算されます)
に、0.7をかけることとなります。
なお、逸失利益については、男女計の平均賃金で算定するのが望ましいのですが、義務教育を終えた高校生の場合、女性平均賃金を使用すべきという議論もありますので、差のある算定となっております。
お嬢様の場合、この点が大きな論点になろうかと思われます。
この点については、以下のような主張を行ってみてはいかがでしょうか。
「原告が就労するであろう将来において、現在よりも女性の社会進出が進むことは容易に予想されるものであり、女子と男子の平均賃金の格差が収斂することを考慮して、男女平均賃金を基礎収入とすることが合理的である。
なお、現在において男性と女性の平均賃金の格差が生じるのは、男性に比べて女性の稼働能力が低いことを意味するものではない。特に一定の年齢以上の“平均的”家庭においては、依然として女性が(社会での仕事に加え)家事労働に従事するのが一般的であるが、家事労働が賃金センサス上評価されていないことに起因するものである。
共働きにおいても、女性が主に家事労働を行うという“伝統的な労働分担”が将来においても維持されるとみるのであれば、女性の平均賃金に家事労働分を加算して評価すべきであるし、そのような枠組みが将来においては維持されないとみるのであれば、男女の平均賃金に差異があることを前提とすることはできないはずである。よって、いずれにせよ、原告の基礎賃金を現在の女性平均賃金で算定する合理性は認められない」
なお、ご両親の任意保険に、人身傷害保険が入っている場合、過失の3割部分もこちらの保険から受け取ることが可能となります。
よい解決に至ることをお祈りしております。
弁護士回答の続きを読む
住所 | : | 東京都港区南青山2-6-12アヌシー青山5階 |
---|---|---|
対応地域 | : | 全国 |
大手企業法務事務所で学び、地方の弁護士も経験した「身近で頼れる弁護士」です
![Icon rikon](/assets/front/common/icon_rikon-4219ec75e74e092662a1baee9a38eeefd759126cf799c835533e70c946e89a1a.png)
![Icon souzoku](/assets/front/common/icon_souzoku-3a2e85bc713c4fb3db4cc36748e85bf536a81c5fd3027486dabccea75d244e85.png)
![Icon keiji](/assets/front/common/icon_keiji-c054fe5277b2229cd565b91ae4fa2e0197be3cc2d668d3d55c50ef300ceac826.png)
![Icon fudousan](/assets/front/common/icon_fudousan-c39fcea79749b32b6012f8eed4524d7f412f690895b4fe08695f42e0ed46070e.png)
![Icon kotsujiko](/assets/front/common/icon_kotsujiko-69c0f29fff8fb45805beee8837e58d2f1cad5e5201093d69a0d16590c5d2b273.png)
![Icon roudou](/assets/front/common/icon_roudou-56a75f1cfc080da25426072b24873bb8be3eb330b597b619fa703d76dd331e02.png)
![Icon saimu](/assets/front/common/icon_saimu-10bbbefdf0047755e5f41ae4b2752b7e4403943858d7f4f04c2fa2bf1d834dae.png)
![Icon saiken](/assets/front/common/icon_saiken-ee00d6039881d6d5526212c1cce0b0034f1488449d41e0aeeac92c16a3644fb7.png)
高次脳機能障害は,賠償額が高額になることが多く,相手方保険会社との間で,適正な賠償額を巡り,争...
(適正な賠償額の目安)
・入通院慰謝料 235万円程度(入院3月,通院12月)
※お怪我の程度等に応じた増額の可能性もあります。
・後遺障害慰謝料 1000万円 程度
※残存症状の程度等に応じた増額の可能性があります。
・逸失利益 3250~4500万円程度
※7級を前提とします。
過失割合を30%としますと,3000~4000万円程度となります。
(ご留意点)
①高次脳機能障害鵜は認定等級の当否を検討し,上位等級に該当しないかを検討する必要があります。
②残存症状の内容・程度等に応じた労働能力喪失率を認定する必要があります。
③適正な過失割合が3割よりも少ない可能性もあります。刑事記録等を弁護士に入手してもらい,適正な過失割合を認定する必要があります。ぽんたさんのご事案の場合,損害額が大きいため,過失割合が1割違ってくると,500万円程度も賠償額が変わってくる可能性があります。適正な過失割合の認定も重要になってきます。
④ぽんたさんやぽんたさんのご家族が加入されている自動車の任意保険等に弁護士費用特約,人身傷害保険などが付いており,ぽんたさんのご事案に適用があるかも,弁護士にチェックしてもらってください。
以上のように,ぽんたさんのご事案では,適正な賠償金の獲得のために,検討すべき点が多く,いずれも法的な判断が必要となってくるので,弁護士に依頼され,適正な賠償の獲得を目指されるのがよろしいように思います。
弁護士回答の続きを読む
具体的な損害額を算定するための十分な情報が記載されていません。 ですので、ある程度の概算額で...
ですので、ある程度の概算額であることをご了解いただきたいと思います。
付添看護費 54万円
入院雑費 13万5000円
通院交通費 不明
逸失利益 3500万円
入通院慰謝料 200万円
後遺障害慰謝料 1000万円
合計 4767万5000円
過失割合(-30%) 3337万2500円
但し、治療費などを保険会社が支払っている場合、別の計算も必要になってきますので、あくまでも仮の金額とお考えください。
ご両親が自動車保険に加入している場合、その保険に弁護士費用特約・人身傷害保険がついているかをご確認ください。
これの確認を忘れるとかなりの損をする可能性があります。弁護士回答の続きを読む
この質問に関連する法律相談
昨年9月に信号待ち中に4台の玉突きにあいました。
私は前から2番目です。
頸椎捻挫、腰椎捻挫と診断され、月2回の整形外科とほぼ毎日のように整骨院に通っていました。
症状も良くなり今年の2月に治療を中止しました。
2月中旬からまた痛みがじわ...
当方は歩行者で11月に人身事故に遭いました。私は個人事業主です。相手の保険会社は全労済です。治療費はすべて全労済支払いです。
今現在、治療中です。
そこで前渡金を申し込んだときに「所得証明、青色申告書」を送ってくださいといわれたので送ったとこ...
ありがとうございます。私も任意保険に入ってなく、相手も原付しかも後ろに乗っていた子の所有です。相手が高校生なので警察からは親と過失については話し合ってくれとのことですが、当事者同士の話し合いなのでうまくまとまるか心配です。もし話がまとまらない場合、裁判に...
昨年6月自転車が坂道を右側通行でもうダッシュで走ってきて避けきれず、ぶつかって来ました。
自分はすぐ近くの、レストランで会社の社長の披露宴の幹事、並びに出席者の迎えなどがあり、急いでいたので、ぶつかってきた少年に車から降りて、何度も痛くないか、救急...
2年前に交通事故をにあいましたが今も治療が続いています。
症状はむち打ちで、大分良くなりましたがなかなか治らず、保険会社がちゃんと保障してくれるか心配で問い合わせてみたのですが、治療が固定してからとしか言ってくれません。
保険会社の言う通り、治療...
交通事故に関する法律ガイドを見る
入通院慰謝料の相場・計算式|治療時の注意点と請求を高額にする方法
入通院慰謝料とは、交通事故で入通院をする状況に陥った精神的苦痛の保障として請求できる慰謝料です。この記事では入通院慰謝料の計算や請求の注意点について紹介していきますので、交通事故被害で病院へ通院をしている場合はぜひ参考にしてみて下さい。続きを読む
自働車事故の慰謝料の相場|慰謝料を増額して示談を有利に進める方法
交通事故が人身事故として扱われる場合、被害者は加害者に慰謝料請求する権利が認められています。この記事では自動車事故で請求できる慰謝料の基礎知識をご紹介します。人身事故被害の慰謝料請求について確認しておきたい場合はぜひ参考にしてみて下さい。続きを読む
「煽られたから急ブレーキを踏んでやったw」であなたも違反者に⁉
近年よくニュースに上がるあおり運転。後続車に長く煽られると腹が立ちますよね。急ブレーキをで仕返しした、という話も聞きますが、法律的にはありなのでしょうか? この記事では、あおり運転に仕返しとして急ブレーキをする違法性について紹介します。続きを読む
無職でも逸失利益が認められる基準|計算方法と被害者の状況例まとめ
逸失利益とは、事故に遭わなければ労働で得られていた収益に対する保障です。そのため、被害者が無職の場合だと逸失利益を請求するには定められた基準を満たしている必要があります。この記事では無職が逸失利益が請求できる状況と請求のポイントをご紹介します。続きを読む
人身事故の示談における示談金の内訳と計算と弁護士に頼むメリット
示談金の決まり方をしっかりと認識していれば、請求された示談金が妥当なものか不当なものかしっかりと確認することができます。そこで今回は示談金の決まり方について紹介します。続きを読む
交通事故にかかる弁護士費用の相場|費用の節約法と依頼先を選ぶコツ
2020.3.27交通事故問題の解決に心強い弁護士ですが、当然ダダではないので利用するなら費用の相場と節約方法を把握しておく必要があります。この記事では交通事故の弁護士費用についてご紹介するので、弁護士への依頼を検討されている場合はぜひ参考にしてみて下さい。続きを読む