敷金の返還について
先日まで住んでいた賃貸住宅からの退去に伴う敷金の返還にあたって、先方の管理会社が主張する補修工事代金(借主負担)について当方の主張に折り合いがつきません。
先方に提示された明細は以下の通りです。
<返却金、他>
敷金総預り金額:130,000円
賃料日割り清算金:25,161円
共益費日割り清算金:1,935円
小計:157,097円・・・①
<工事費用、他>
1.クロス補修工事:2,470円
施工費:12,000円
2.クッションフロア補修工事:10,500円
施工費:12,000円
3.ハウスクリーニング:32,040円
4.エアコンクリーニング:18,000円
5.クロスクリーニング:12,000円
6.浴室内鏡交換:18,000円
7.諸経費:11,877円
小計(税抜):128,887円
小計(税込):139,198円・・・②
<差し引き返却金額>
①-②:17,899円
以下、提示された精算について借主としての主張は以下の通りです。
Ⅰ.1のクロス補修工事は当方の過失で汚してしまっているので、当方責任として間違いないですが、工事費は償却分を除いた約6割分の材料費金額負担の一方で施工費については全額借主負担となっている点はおかしいのではないか。
Ⅱ.2のCF補修工事については、確かにシミはついていますが通常の生活による汚れのため、貸主負担だと考えています。仮に借主負担とするとしてもCFの耐用年数を考慮して約6割の借主負担での材料費、施工費とするべきと考えています。
Ⅲ.3のハウスクリーニングについては契約時に特約として記載されていますし、請求いただいて問題ないですが、4と5のエアコンやクロスのクリーニングはハウスクリーニングで賄える範囲の清掃である上、汚れや傷についても通常の生活の中でできているものであることから貸主負担と考えています。
Ⅳ.浴室内の鏡は水垢などで白濁していますが、こちらもハウスクリーニングで対処すべき清掃内容と考えています。そもそも、入居時に既に汚れていたことから仮に交換するとしても全額借主負担であるべきものではないと考えています。
Ⅴ.諸経費については、内訳が不明であるため、請求されるべきものではないと考えています。
以上5点のポイントから、当方が負担すべき金額は以下の通りと考えています。
<工事費用、他>【借主の主張】
1.クロス補修工事:2,470円
施工費:7,000円(借主約6割負担)
2.クッションフロア補修工事:6,125円
施工費:7,000円
3.ハウスクリーニング:32,040円
小計(税抜):54,635円
小計(税込):59,005円・・・③
<差し引き返却金額>
①-③:98,092円
上述の考え方について、当方の認識として誤っている点や懸念すべき点はあるでしょうか。また、当該管理会社は、「経年劣化や通常使用による汚れ等とは認められない」の一点張りです。これまで何度も引越しをしていますが、このような請求をされた経験はありませんし、第3者の意見を聞いても雑でも汚くもない使用状況だったと言われています。
ご助言を頂けますと幸甚です。宜しくお願いします。
相談者(ID:5259)さん
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