働きすぎてしまうワーカホリックの特徴と問題点|仕事以外がおざなりに

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弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
監修記事
働きすぎてしまうワーカホリックの特徴と問題点|仕事以外がおざなりに

身体や精神の丈夫さは人によってまちまちですから、何をもって働きすぎと判断するかは難しいものがあります。例えば、過労死ラインでは月80時間の時間外労働を労災の認定基準と定めていますので、これを一つの基準と考えるのも良いかもしれません。

また、働きすぎ自体は問題ではありません。本人が仕事にやりがいを感じていて、望んでいるのであれば良いのですが、中には罪悪感や義務感などから中毒的に仕事にのめり込んでしまうワーカホリックもいます。

この記事では後者の人に対して問題提起をしているとお考えください。今回は、働きすぎてしまうワーカホリックの特徴と問題点、対策をお伝えします。

働きすぎてしまうワーカホリックの特徴

本来は生活の糧を得る目的であるはずの仕事に、生活を犠牲にしてのめり込む状態をワーカホリックといいます。ここでは、その特徴を確認していきましょう。

必ずしも楽しいから仕事をしているわけではない

好きで仕事をしている分に関しては問題ありませんが、ワーカホリックの人は仕事をしないでいる不安や罪悪感を動機に仕事にのめり込みます。不快感を覚えながらも仕事の量が多い状態をイメージするとわかりやすいかもしれません。

私生活が疎か

仕事をしていないと落ち着きませんから、仕事終わりや休日といったプライベートの時間を楽しめません。

例えば趣味の登山をしていても、ふとした時に「こんなことをしていていいのか」「やり残しているあの仕事をやらなきゃ…」と、本当はリラックスできるはずの時間にも仕事のことが頭をよぎります。

何かに依存しやすい

不安、焦燥感、憂鬱感などから逃れる手段として仕事を利用しているのであれば、内面の欠乏感を埋めるために酒や煙草、過食など他のものに依存してしまう恐れもあります。

働きすぎてしまう問題点

働きすぎてしまう問題点

働きすぎは効率が良くないばかりか、生活を維持するために時間を割けなくなります。睡眠や休息に時間が割けなくなると、最悪の場合過労死してしまいます。

長時間労働は効率が悪い

残念ながら、長く働いたからといって必ずしも生産効率が上がるわけではありません。イギリスの歴史学者、シリル・ノースコート・パーキンソンが提唱するパーキンソンの法則では、『与えられた時間をすべて満たすまで仕事の量は膨張する』とされています。

どういうことでしょう。例えば、あなたは小学生の時に夏休みの宿題を後回しにして、最後の数日で片付けたことはないでしょうか。

本来は数日で終わったはずの宿題をこなすのに1ヶ月近くかかったことになります。与えられた時間に応じて仕事量が膨張する現象は、なにも夏休みの宿題だけでなく、大人の仕事でも起こります。

健康が損なわれる

月80時間の時間外労働を1日の労働時間に変更すると、20日出勤の場合で1日あたり12時間の労働をしている計算になります。仮に準備と通勤に2時間かかるとすると、残りの10時間で睡眠、家事、入浴、食事、趣味、運動などをすべてこなさねばなりません。

時間がないため、生活に必要な何かが犠牲になります。自炊の時間を削れば栄養バランスが偏りますし、睡眠時間を削ると睡眠不足で脳にダメージが蓄積されます。運動をしなくなればお腹が出てきて、長い目で見ると生活習慣病の原因になります。

まだ大丈夫だから、と思って自分をだましだまし生きているうちに、いつの間にか回復困難なダメージを負っているのが恐ろしいところです。

過労死する可能性もある

長時間労働で心身にダメージが蓄積すると、過労死(心疾患・脳疾患・精神障害・過労自殺)してしまう可能性があります。長時間労働が当たり前になってしまえば、多少の不調があっても「まだ大丈夫」と思い自分ではとまりにくくなっていきます。

「働きすぎた」は死ぬ直前のよくある後悔の一つ

「働きすぎた」は死ぬ直前のよくある後悔の一つ

繰り返しになりますが、働きすぎは今しか味わえない大切なものを置き去りにしてしまうリスクがあります。

好きで仕事をしている分には問題ありません。ただ、何かから逃れるように不快感を覚えながら仕事に打ち込むのであれば、本来得られたはずの機会を失うことになります。

実現不可能(と思っている)な欲求や葛藤を満たす代わりに、勉強や仕事など他人から評価される物事に打ち込み欲求を満たそうとすることを昇華といいます。

本来の目的が達成されない以上、「本当にこれでよかったのか」という悩みはつきまとうでしょう。

『Bronnie Ware:The Top Five Regrets of the Dying: A Life Transformed by the Dearly Departing』では、緩和ケアに従事し多くの人の死に立ち会った筆者が、人が死ぬ直前のよくある後悔を5つにまとめています。その中の一つに、「こんなに働かなければよかった」という後悔があるわけですが、働きすぎると具体的に何を取りこぼしてしまうのか、その1例を確認していきましょう。

恋愛をする機会がなくなる

恋愛は必ずしもうまくいくわけではいので、頑張れば比較的成果が出やすい仕事に逃げてつらい気持ちを忘れる人もいます。

恋人が不要なのであれば問題はありませんが、いつまでも仕事に逃げていると本来異性にアプローチできたであろう時間や機会が失われます。

親の顔が見られなくなる

実家に住んでいない場合、親と顔を合わせられるのはせいぜいゴールデン・ウイークやお盆、年末年始程度でしょう。仕事にのめり込みすぎて家に帰らなくなると、当然親に会う機会も減ってしまいます。

日々の生活を送っているとなかなか気づかないものですが、悲しいことに親はいつか亡くなってしまいます。後悔はしたくないものですね。

仲間たちと疎遠になる

プライベートの時間がないので、同窓会や同級会、結婚式などへの参加が難しくなり、仲間たちと疎遠になっていきます。

人生で成し遂げたいことを真剣に考えなくなる

仕事をしていればとりあえず周りから変な目で見られることもありませんし、仕事で結果を出すのは社会的に評価されることです。かといってズルズルと仕事ばかりしていると、自分の将来について考えないまま年をとっていきます。

働きすぎてしまう人が幸せを掴むための5つのポイント

働きすぎてしまう人が幸せを掴むための5つのポイント

自由や幸福は黙っていては手にはいりません。日本国憲法でも、幸福になる権利ではなく幸福を追求する権利が保証されているように、自分から勇気を持って歩き始めないことには問題は解決しません。

今回は、不快感や焦燥感を覚えながら仕事をせずにはいられない人が考えたい6つのポイントをお伝えします。

すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

引用元:日本国憲法第十三条

自己否定をやめる

自己否定をしている限りは、自分の本当の気持にモヤがかかり見えなくなってしまいます。もし本当になんとかしたいと思うのであれば、素直な自分本来の気持を理解するために自己否定をやめるところから始めてみましょう。

自分のことをわかってやれるのは自分だけ

自分が何から目を背けているのか、何から逃げたいのか、どうなりたいのかを知っているのはあなただけです。自分から動かないことにはなにもはじまりません。

終わりから思い描く

仕事でも目標を設定して日々のタスクをこなしていくように、人生でもゴールを設定することでやるべきことや、目標を達成するステップが見えてきます。

目的がなくても毎日楽しめている人は考えなくてもいいでしょうが、長期的な目標を持った方が自分の人生にプラスな場合は、最終的にどうなっていたいのかを考えたほうが良いでしょう。

やりたいこととやりたくないことを明確にする

やりたいこととやりたくないことを明確にしておきましょう。例えば、やりたいと思っていた仕事に就けたとしても、その中にやりたくないことが含まれていれば、毎日やりたくないこともやらねばならなくなります。

スモールステップではじめる

一気に変わろうとするのはおすすめしませんし、難易度が高いでしょう。別にやりたい仕事があるとするなら、すぐに転職してしまってもいいですが、趣味やクラウドソーシングではじめて徐々に実力をつけていくのもアリかと思います。

【参考文献】

スティーブン・R. コヴィー『7つの習慣-成功には原則があった!

水野敬也『夢をかなえるゾウ

神田昌典『非常識な成功法則

まとめ

仕事からは達成感や成長を感じられますが、仕事さえできれば人生ですべき他のことをしないでよくなるわけではありません。

仕事一本で後悔しないのであれば問題はありませんが、焦燥感や義務感などから度を超えた仕事中毒になってしまうのは考えものですね。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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