急後退の車との事故での過失割合
先月、コンビニの駐車場で、駐車スペースに駐車しようと進入した際、(私が駐車しようとしたスペースの)左のスペースに駐車中の車が斜め右側(私の車方向)に向け急後退してきて、私の車の左側と衝突しました。相手は「後方は確認した」と言っています。また、「クラクションを鳴らしてくれればよかったのに」と言われました。さらに、警察への通報も「私有地だからする必要ない」と言われ、連絡先交換後、相手は「仕事があるから」と言い、職場に向かいました(私は、この後警察に連絡しました。私の保険会社と相談し、結局、警察に再連絡・後日見分を行いました。なお、見分時、相手と警察との話が聞こえてきて、相手の勤務先は「JR職員」と分かりました)。相手の保険会社も「(過失割合は)3(私):7(相手)で、0:10にするつもりは無い。納得してくれれば済む話です。あなたも注意が足りなかったのでは?」等と高圧的に繰り返し言っています。私としては、過失割合が納得いきません。自身の方向にいきなり急後退してきたら避けようがないし、そもそも後方を確認したのなら、衝突しないはずです(私はヘッドライトをきちんと点けていました)。
弁護士にお願いし、過失割合0(私):10(相手)になる可能性はありますか?もし可能性が高ければお願いしたいですし、可能性が低いなら割合3:7で諦めます。
相談者(ID:14716)さん
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はじめまして,静岡市内の弁護士の伊藤と申します。 貴殿のケースに似た事案で相手方保険会社と交...
貴殿のケースに似た事案で相手方保険会社と交渉していますが,0:10は難しいと言わざるを得ません。
相手方保険会社は,このようなケースの場合,3:7と主張するのが通常と思われます。
貴殿からすれば,なぜ自分に過失があるのか,と思われると思います。
しかし,残念ながら,交通事故の実務上,「進路進行車(貴殿)は,駐車していた四輪車が通路に進入してくることを常に予見すべきであり,通路の状況に応じてその来る後の衝突を回避することができるように通行すべき」という考えが根底にあります。
そうだとすると,少なくとも裁判所ではない交渉段階では,さすがに3:7は不相当としても,せいぜい2:8か,最大でも1:9くらいまでしか認められないのではないかと予想されます。
私が行っている事件でも,相手方保険会社の出してきた解決案は,1:9でした。私の依頼者は,駐車している車がバックしていたことに気が付き,自車を停止させて,クラクションを鳴らしていたにもかかわらず,です。
この種の事案の基本的な過失割合が3:7なので,これを0:10にするのは非常に大変です。
ご参考になれば幸いです。
弁護士 伊藤悠理
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