離婚条件を記載した公正証書の作成
結婚をするにあたり、離婚条件を記載した公正証書の作成を検討しています。
⑴経緯
私よりも所得が少ない相手と結婚を予定しています。
結婚後もお互いに仕事を続け、生活費は折半とし、家事や育児等も半々ずつ負担することにしました。
こうして結婚生活を続けていくと、貯蓄額は私の方が確実に多くなるはずですが、結婚制度上、貯蓄は夫婦共同の財産という扱いになります。
これに抗う様ですが、貯蓄は各々のものとしたいと考えています。婚姻中に購入した動産・不動産も、その対価を支払った者が所有権を有することとしたいです。
また、子育ては負担が大きいとはいえ、それ以上に親権を持つ利益があります。加えて、子供の養育費目当てに親権を得ようとすることを防止する為にも、親権者が養育費を多く負担する条件としたいです。
相手もこれらに対し納得はしていますが、いざ離婚となった場合に、約束を反故にして「取れるものは取ってやれ」ということになり、離婚が泥沼化することはよくあるので、これを防止すべく公正証書の作成を検討しています。
⑵公正証書に記載する内容の概略
①貯蓄は口座名義人のものとする
②動産・不動産は、対価を支払った者の所有とする
③養育費は、親権を持つ者がその8割を負担する
⑶質問
⑵の公正証書は、法的に有効でしょうか。
相談者(ID:18527)さん
弁護士の回答一覧
別にお書き下さった骨子の通りでの公正証書を作成することは可能だと思います。 特にいざ本当に離...
特にいざ本当に離婚するということになったときに、公正証書の条項が無効であるとされる心配はないと思います。
ただ③の養育費については8割を負担するといっても、何の8割なのかが分かりません。
養育費について特段予め決めておかなくても、一般的に子どもにかかる費用の全額を養育費として支払うことを請求できる(逆の立場からは子どもにかかる費用の全額を負担させられる)ということではなく、それぞれの収入に応じて、子どものために通常かかるであろう費用の負担分を調整して割り振る形で決めるのが通例です。
ですので、8割を負担するという条項があっても、意味がそもそも理解できないとされてしまう可能性もあるかと思います。
端的に子どもの1ヶ月当たりの生活費を15万円などと設定した上で、月額3万円を養育費として親権者に指定された者に対して支払う等と、金額を具体的に明示してしまった方がよろしいのではないかと思います。
少なくとも公正証書があることで強制執行をすることができるようにすることをお考えであれば、金額は一義的に分かるように決めておかなければならないのです。
弁護士回答の続きを読む
住所 | : | 東京都豊島区西池袋5-1-6第2矢島ビル4階A室 |
---|---|---|
対応地域 | : | 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 静岡県 |
【まずはメールでご相談ください!】弁護士歴25年以上●離婚・不動産などご相談ください。あなたの事情に合わせたベストな解決を目指します
この質問に関連する法律相談
結婚26年子供は2人成人しています。姑との、いざこざ(10年くらい前から)で私はパニック障害になり(内科診察です)なので私は仕事が出来ず実家の家事手伝いで、少しですが家計の足しにしています。パニック障害でも(内科の薬を探しながら、騙し騙し)ワンオペ家事育...
初めまして。よろしくお願いします。30歳で仕事してます。子供は障害者1人。昨年12月に揉めて家を出されてから別居中です。今は一軒家を身内に購入してもらい子供と2人で生活しています。今年の1月に調停を申し立て、話し合いにならず2回で終了しました。離婚をした...
はじめまして。
離婚届けの提出についてお伺いいたします。54歳女性です。2020年5月から別居をしており、離婚届けは、相手の署名したものを持っていますが、未提出です。相手は離婚調停の申し立てをしております。私は体調が悪く、現在入院しているため、家事調停...
私は現在30歳で、母は61歳。父、母、自分、妹の4人で名古屋の分譲マンションで暮らしてます。父親(母から見て夫)のことで長年母親が悩んでいる姿を近くでずっと見てきました。
母は自己主張をあまりしない性格です。我慢してしまうところがあります。私と同様...
子供達を連れ、夫と別居中です。1年半経ち、今年の2月から婚姻費用も貰ってません。
離婚届は書いてもらったのですが、別れたくない様ではっきりしません。養育費などの話し合いも出来ず、離婚をどのように進めていけば良いでしょうか?
離婚原因は、夫のモラハラ、...
離婚に関する法律ガイドを見る
妻から暴力や暴言などのDV被害を受けている男性は珍しくありません。妻のDVを甘んじて受け続けるのは、あなた自身にも子供にも悪影響です。この記事では、DVに該当する行為や、改善されるのか、離婚する方法などについて紹介します。続きを読む
財産分与とは離婚時にこれまで2人で築いた財産を分けることをいいます。ここで分けた財産は老後の生活資金になることでしょう。これまで専業主婦だった方も、仕事をしていた方も熟年で離婚することで不安に思うことも多いと思います。今回は財産分与の...続きを読む
「浮気が原因で離婚した場合、どれくらい慰謝料がもらえるのか」あなたはどれくらいの慰謝料金額をイメージしますか?今回はインターネットリサーチにより、161人に「浮気で離婚した場合の慰謝料相場」のイメージを聞いてみました。続きを読む
離婚慰謝料の相場が気になるあなたへ実際に慰謝料はいくらくらいになるのでしょうか。以下に、裁判で決定した慰謝料の金額を記載したのでまずはご覧ください。夫の不倫による裁判例請求者:妻婚姻期間:20年~30年離婚原因:夫の不倫慰謝料認定額:...続きを読む
婚姻を継続しがたい重大な事由とは、性格の不一致や、配偶者の暴言や暴力などにより、夫婦関係が破綻し、修復が見込めないと客観的に判断できる場合に適用される離婚原因です。裁判でも認められる法廷離婚事由のひとつとして民法770条に定められてい...続きを読む
母親が親権を獲得する方法|不利になるケースもある?対処法は?
親権獲得に母親は有利であるというのは本当?この記事では、母親が親権を獲得する割合、重視されるポイント、親権を獲得する方法、母親でも不利になるケース、不倫や収入が少ない場合、注意したい子の連れ去り、弁護士依頼のメリット・費用、母親が獲得した事例を紹介します。続きを読む