物損事故で加害者が損害賠償をするつもりがない場合の対処法
コンビニに停車中ドアをぶつけられました。
運転者も乗っており、ぶつけた当事者は別の人です。
その後運転者の保険会社から連絡が来て、自分の方で見積もり取り提出して、相手方保険会社と金額の折り合いをつけたのですが、その途端運転者が保険を使わず、ぶつけた当事者が支払うと言いだしたのですが、相手方保険会社と折り合いつけた金額に納得がいかないようで、当事者は修理金額の1割2割しか払わないとおっしゃっています。
向こうの主張としては今回の傷は付近に別事故もあり、私がぶつけた時に出来た傷とは全てが考えにくいとおっしゃているようです。
確かに傷はありますが、請求した金額じたい今回の傷の部分でしか請求していません。
相手方求める全てにちゃんと応じてきました。立会いも向こうの意向により2回行いました。結果は変わらずです。
相手方保険会社も認めているのに、当事者はぶつけた事は認めるが全額を支払う気はないの一点張りです。
この場合運転者に責任もしくは直接請求する事も可能なんでしょうか?
もし運転者に請求できないとなった場合弁護士さんにお願いした方がいいのでしょうか?
長くなりましたが、よろしくお願い致します。
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
ご相談のケースでは、運転者が保険を使わない場合には、運転者に請求するのは難しいと考えられます。...
ご相談内容からですと詳細が分からないのですが、本件は、運転者以外の加害者(同乗者でしょうか)が、ご相談者のドアに傷を付けた、というように読めます。
すると、本件の法律上の損害賠償義務者は、運転者ではない加害者ということになりますので、運転者が自ら支払うと言ったり、保険を使わないという場合には、運転者に法律上請求する根拠は乏しく、ドアを損傷させた加害者に請求するのが法律上の原則となると考えられます。
これが、仮に物損ではなく人身損害であった場合には、運転者は運行供用者責任(自賠法)を負う可能性がありますので、運転者に法律事情請求する根拠はあると考えられます。
運転者に請求できない場合に弁護士へ依頼すべきかについては、費用対効果の観点も加味してご判断いただくことになろうかと思います。
請求や裁判自体はご自身でもできますので、弁護士の依頼が必須ではありません。
費用、手間、争点の難易度などを考慮して、弁護士に依頼する方が良いかを検討してもらうことになると思います。
以上
(グリーンリーフ法律事務所 弁護士 野田 泰彦)
弁護士回答の続きを読む
この質問に関連する法律相談
朝会社に出勤途中事故にあい100:0で相手が悪いっと言う結果だったのですが、リハビリの為に仕事を4月から現在も休んでおります。(休業保障頂いてます)
で最近リハビリ気分で毎日会社に着てっと言われ保険屋と相談し保険屋からOKが出たので会社に出社しまし...
タクシーで営業運転中追突され5ヶ月間の休業と通院治療を余儀なくされました。休業損害金を損保会社よりお支払い頂きましたが、支払われた金額は前年の源泉徴収書から逆算してみると、このままでは年間収入からはかなりのマイナスとなります。事故日より直近の3ヶ月間を計...
一般道走行中に、未成年がわざと道の真ん中に置いた自転車とぶつかった。
少年は警察がみつけ、少年の親と示談をして下さいと言われた。
親が何も払わないと言っている。
親からお金を支払ってもらいたいのですが、そんな権利はありますか?
去年の11月20日に裏から追突され0、10の事故を起こしました。現在も通院中なんですが3週間前に保険屋さんに今月で症状固定でと言われました。病院には5ヶ月10日で80日くらい通ってます。
後遺症障害が認められないとして、通院だけだと、何ヶ月くらいから弁...
交通事故に関する法律ガイドを見る
症状固定後に行われる示談交渉で、被害者と保険会社の間で慰謝料額や損害賠償額が話し合われます。後遺障害等級に認定された場合は高額の慰謝料を獲得する可能性もあるので、被害者にとって重要な交渉事です。しかし、示談交渉のタイミングや後遺障害等...続きを読む
後遺障害等級第9級は視力の著しい低下や手足などの欠損など外傷的な障害に加え、脳神経の機能や精神に関する障害など、幅広い項目があります。全部で14段階ある後遺障害等級の中では比較的軽めの障害ですが、それまで難なく行えていた身体の動作が、困...続きを読む
交通事故にかかる弁護士費用の相場|費用の節約法と依頼先を選ぶコツ
2020.3.27交通事故問題の解決に心強い弁護士ですが、当然ダダではないので利用するなら費用の相場と節約方法を把握しておく必要があります。この記事では交通事故の弁護士費用についてご紹介するので、弁護士への依頼を検討されている場合はぜひ参考にしてみて下さい。続きを読む
追突事故の過失割合|加害者と過失割合の主張が分かれた場合の対処法
平成27年における事故類型別交通事故件数では、追突事故だけで20万件近く発生していて、全体の36.7%を占めています。正面衝突(全体の24.3%)や歩行者と車両の事故(全体の10.3%)、右折時での衝突(全体の8.1%)などの交通事故...続きを読む
任意保険基準とは|慰謝料の相場額と示談交渉を有利に進めるコツ
任意保険基準(にんいほけんきじゅん)とは、交通事故の慰謝料を計算するための基準の1つです。交通事故加害者の加入している保険会社に慰謝料請求をする際に適用される基準になります。この記事では任意保険基準の相場額や慰謝料を増額するコツなどを紹介させて頂きます。続きを読む
自賠責基準とは|請求できる保険金の額と損害賠償額を増やす方法
自賠責基準(じばいせききじゅん)とは、交通事故の損害賠償額を計算するための基準の1つで、自賠責保険の保険金を基に算出する基準です。この記事では自賠責基準について紹介していきますので、交通事故被害の損害賠償について確認しておきたい場合はぜひ参考にしてみて下さい。続きを読む