業務委託契約について

企業法務
取引・契約

フリーランスの語学講師としてある語学学校と新たに業務委託契約を交わすにあたり、一部の条文に同意できないものがあります。オンラインのみのレッスンを提供している語学学校なのですが、<契約期間中は、第三者の語学学校でのオンライン授業を行ってはならない>というものです。コロナ感染対策のため、以前から業務委託契約をしている他の語学学校ではオンライン授業を始めています。雇用契約でないにもかかわらず、そのような縛りを設けることは、業務委託契約上、問題ではないのでしょうか?(オリジナルテキストの使用禁止などではなく、他校でのオンライン授業の講師業そのものを禁じるというものです)。

相談者(ID:17820)さん

2020年05月12日

弁護士の回答一覧

ベストアンサーに選ばれた回答
好川 久治
弁護士(ヒューマンネットワーク中村総合法律事務所)

業務委託の場合に競業避止義務を課すことが直ちに違法となるかというとそうではありませんが、企業秘...

業務委託の場合に競業避止義務を課すことが直ちに違法となるかというとそうではありませんが、企業秘密の漏洩防止や契約上の職務専念義務(そのために通常よりも高い報酬を設定している必要があるでしょう。)を十全なものとするために設けることはありえます。
これらの合理的根拠なく無条件の競業禁止を定めることは、公序良俗に反して無効となる可能性はあります。また、他の事業者との取引の機会を奪う、優越的地位を押し付けるなどの問題があれば独占禁止法上の不公正な取引に該当する可能性もゼロではありません。
条件を設けるのには理由があるはずですから、まずはその理由を尋ね、納得できないなら削除を申し入れるか、職務専念を求める対価として報酬をあげてもらうなどの交渉をされる必要があるでしょう。
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好川 久治
弁護士(ヒューマンネットワーク中村総合法律事務所)
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池田 康太郎
弁護士(新日本パートナーズ法律事務所)

業務委託契約で専属契約を締結することはよくありますが、競業避止につきましては、契約交渉の際に削...

業務委託契約で専属契約を締結することはよくありますが、競業避止につきましては、契約交渉の際に削除してもらえばよいと思います。
もしくは、ひな型を使っているということでしたら、その点のみ覚書の形で修正するという方法も考えられます。
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池田 康太郎
弁護士(新日本パートナーズ法律事務所)
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