決して安くない弁護士費用。いざという時に備えてベンナビ弁護士保険への加入がおすすめです。
離婚、相続、労働問題、刑事事件被害、ネット誹謗中傷など、幅広い事件で弁護士費用の補償が受けられます。
【ベンナビ弁護士保険が選ばれる3のポイント】
- 保険料は1日あたり約96円
- 通算支払限度額1,000万円
- 追加保険料0円で家族も補償
保険内容について詳しく知りたい方は、WEBから資料請求してみましょう。
KL2020・OD・037
iTunesカードでお金を支払わせる詐欺に遭う人が増えています。その手口は様々ですが、次のような理由で被害金の回復が難しい状況になっています。
犯人の身元がわかっていて、証拠が揃っている詐欺であればお金が返ってくる可能性もありますが、iTunesカード詐欺の場合は犯人の身元がわからなければ、お金を払った証拠も残りません。被害に遭ってからでは遅いので、この手口を知ったことをきっかけに対策を考え、友達やご家族にも教えてあげるなどして被害者を減らしていきましょう。
今回は、iTunesカード詐欺の手口とその例、被害に遭わないための対処法、被害者の方が注意しておきたいこと等についてお伝えします。
目次
まずはiTunesカード詐欺の手口から確認していきましょう。
感情を煽り冷静な判断力を奪った上でお金を要求してきます。『iTunesカードを悪用する詐欺の例』でもお伝えしますが、任天堂スイッチプレゼントに関する詐欺では、任天堂スイッチが品薄で手に入らず、どうしても欲しいというターゲットの欲求に甘い言葉でつけこんでいきます。
オレオレ詐欺などと比べると歴史が浅い詐欺で、その手口は稚拙です。しかし、欲や恐怖に付け込まれてしまうと相手の発言の真偽を判断する余裕がなくなるので気をつけましょう。
お金を払うのはいつでも良いようなことであっても、今すぐに払わせようとしてきます。時間を与えると人は冷静な判断力を取り戻すため、焦らせてすぐ払わせるよう仕向けてきます。衝動的にお金を出すのはやめましょう。
タイトルの通りiTunesカードでお金を払わせます。銀行口座に振り込ませる振り込め詐欺もありますが、振り込め詐欺救済法ができたため、犯人の口座を凍結して被害金を取り戻せるケースも出てきました。しかしiTunesカード詐欺の場合は凍結する口座もなければ犯人の手がかりもないため、逃げられてしまうリスクが高くなっています。
iTunesカードを悪用する詐欺の具体的な例をご紹介します。
LINEアカウントを乗っ取った上で、アカウントの持ち主になりすましてその知人に金銭を要求する手口です。本人のアカウントからメッセージが来るため、最初は乗っ取られていると気づきにくいこともありますが、やり取りをしていれば日本語や様子のおかしさに気付ける場合もあります。
任天堂スイッチをプレゼント、もしくは安価で販売するように見せかけお金を騙し取る手口です。品薄で誰もが欲しいと思っている新商品は詐欺のネタになりやすいので気をつけましょう。そもそも簡単に手に入るのであれば、品薄にはなっていないはずです。
援助交際などに見せかけ、会う前にiTunesカードで前払いをさせようとする手口などもあります。援助交際は犯罪ですから、仮にお金を騙し取られても警察に相談しにくいという事情をついた手口です。援助交際はするべきではありませんが、信用できるかわからない相手に対し、サービスを受ける前にお金を払うのはやめましょう。
iTunesカードで支払わないようにすればこの手口には引っかからなくなります。詐欺は証拠が残ることを何より嫌います。iTunesカードでの支払いは証拠が残らない支払い方法なので、iTunesカードでの支払いを提示された時点で詐欺を疑いましょう。
iTunesカードで支払って良いのはAppleのサービスだけです。
iTunesカード詐欺に騙し取られたお金を取り戻すのは極めて困難です。ここではその理由を4つご説明します。
詐欺に遭ったら警察に行くというのは正しい対応ではありますが、犯人の氏名や住所がわからないことには捜査のしようがありません。残念ではありますが、「どこの誰かわかりませんが5,000円騙し取られました」などと言ったとしてもどうにもなりません。
犯人のアカウントを特定するためにはAppleの協力が必要で、Appleの協力を得るには警察に動いてもらう必要があります。しかし、警察に捜査をしてもらうことは難しいため、アカウントの特定は現実的ではありません。
100歩譲ってアカウントを特定できたとしましょう。しかし、犯人がご丁寧に本物の個人情報を入力して詐欺に使うアカウントを作成するでしょうか?おそらく嘘の氏名や住所を使っているはずです。
どこの誰かわからない人を探すためには探偵を雇って調査をしてもらうことになりますが、ヒントが全く無い捜査は困難で何十万、何百万と費用がかかります。そもそも依頼を断られるでしょうが、仮に捜査をしてもらえたとしても被害額を大幅に上回る出費が発生します。
被害に遭った方はまず冷静になりましょう。この手口の場合、騙されたものは仕方がありません。最後に、今後どう行動していくべきかについてお伝えします。
詐欺に騙された人は再び狙われます。この手口ではまだあまり見られませんが、「騙されたお金を取り戻す方法があります」などと甘い言葉で被害者を釣り、依頼費用という名目でお金を騙し取られる場合があります。また、LINEアカウントを乗っ取られた人や、個人情報を漏らしてしまった人は、パスワード等を変更し、二次被害を防ぎましょう。
ただ騙されただけで腹が立って終わるのか、それともこの経験を今後の糧にするかはあなた次第です。詐欺に騙される人は共通して、自分だけは騙されないだろうという思い込みをしています。
- 「なぜみんなだまされるのかしら」と話していたのに、いざ電話があって助けを求められたら息子と疑うことなく、お金を下ろして渡してしまった。
- 銀行の窓口で「詐欺の可能性はありませんか」と何度も確認されたが自分はそんなものに遭うはずがないと思っていたので「失礼じゃないか」と怒って強引に振り込んでしまった。
- 関心がなく、振り込め詐欺がどういうものか知らなかった。
引用元:政府広報オンライン|詐欺被害者の声
自分も騙されるんだと謙虚に学べるかどうかはあなた次第です。
それでも怒りが収まらないかもしれませんし、騙された事実を認めたくないかもしれません。そんな人に1つ覚えておいてもらいたいのは、“世の中にはもっと被害額が高額な詐欺もある”ということです。
例えば投資詐欺では架空の未公開株等を購入し、何百万、何千万円と騙し取られることもあります。お金を騙し取られたことに憤慨するのは当然ですが、余裕が出てからでも遅くないので、今後どうすれば騙されないで済むのか考えてみるのも良いのではないでしょうか。騙されるのは恥ずかしいことでは決してありません。詐欺師は人を騙すプロですから、何の対策もしていない一般人が騙されるのは当然のことです。
それでも納得がいかない方は国民生活センターに相談してみましょう。お金をとり返すのは難しいと言われるかもしれませんが、相談は無料で行えます。
iTunesカード詐欺の場合はお金を払ってしまうと被害金の回復が極めて困難です。したがって、騙されないよう未然に対策を考えていくしか方法はありません。騙されてしまった人は今回の経験を学びに変え、今後より被害額が高額な詐欺に騙されないようにしていきましょう。
決して安くない弁護士費用。いざという時に備えてベンナビ弁護士保険への加入がおすすめです。
離婚、相続、労働問題、刑事事件被害、ネット誹謗中傷など、幅広い事件で弁護士費用の補償が受けられます。
【ベンナビ弁護士保険が選ばれる3のポイント】
保険内容について詳しく知りたい方は、WEBから資料請求してみましょう。
KL2020・OD・037
本記事はあなたの弁護士を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※あなたの弁護士に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。
詳しくはあなたの弁護士の理念と信頼できる情報提供に向けた執筆体制をご覧ください。
※本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。