騙されやすい人13の特徴と詐欺師が使う5つの心理学

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弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
監修記事
 騙されやすい人13の特徴と詐欺師が使う5つの心理学

コンビニの雑誌欄で『人を操る〇〇心理学』といったタイトルの本をよく見かけます。他人をコントロールすることに興味がある人がそれだけ多いということでしょう。

このページを訪れたあなたも、『人を意のままに操ってみたい』と考えたことがあるかもしれません。

ただ、驚きなのは、人を騙したり操ったりする方法が出回っているにも関わらず、自分が騙される可能性に関しては驚くほど無関心な人が多いということ。しかも、アンケートを取ったところ「だまされやすい」と自覚している人が多い状況で、です。

 騙されやすい人13の特徴と詐欺師が使う5つの心理学(あなたの弁護士内アンケート:~2020.7.30現在。回収数が少ないため、正当性を保証するものではありません。)

この記事では騙されやすい人の特徴と、詐欺師が使う5 つの心理学およびその防衛策をご説明します。

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①【いくつ当てはまる?】騙されやすい人の特徴13選

①【いくつ当てはまる?】騙されやすい人の特徴13選

ここでは、騙されやすい人の特徴を13個あげていきます。あなたの周りに騙されやすそうな人はいないでしょうか。

また、イメージしやすくするためにキャラクターの名前を借りていますが、彼らは素敵な人物ですしいざとなれば仲間同士で助け合うので、騙されにくいかもしれません。私達も、『騙されているよ、やめなよ』と言ってくれる友達を作りたいものですね。

ジャイアンタイプ|頑固系

ジャイアンのように頑固な人は、自分が騙されていることを認めたくないがゆえに、間違いを犯しても『自分が正しい理由』ばかりを探してしまいます。ちなみにそんな頑固で威張ってばかりなジャイアンですが、本当は仲間思いの心優しい青年。ピンチのときには頼りになる存在です。

自分だけは騙されないと思っている

詐欺の被害に遭った人は、「自分だけは騙されると思っていなかった…。」と口を揃えて言います。

自分だけは騙されないと思っている人は、自分に自信がある人なのかもしれません。しかし、実際は騙されるリスクに対して無頓着なだけ

騙されないと思っているがゆえに対策を怠りますし、かといって人を騙すテクニックをよく知っているわけもありません。

自分の間違いを認められない人

一言目が『でも』『だって』から始まる人はいないでしょうか。他人の意見に対して自分は正しくで間違ってはいない、と主張したがる人は、騙されていてもプライドが邪魔するため現実を認められません。

『騙されてしまった哀れな自分』を認められないがゆえに、自分の行動を合理化して、正しいことをした理由を探しはじめます。

ここで一つお伝えしておきたいのは、騙される人=哀れな人』ではないということです。

のび太くんタイプ|自分の意志が無い系

のび太くんはすぐドラえもんに頼りますし、ダメンズ(ダメな男)の典型のように描かれています。心優しい彼の今後の活躍に期待しつつ、自分の意思がない人はなぜ騙されやすいのかを見ていきましょう。

誰かになんとかしてもらおうと考えている

人生はツラいことの連続です。今の仕事をしていれば将来絶対に安心だと断言できる人はそうはいないでしょう。

そんなときに奮起して自ら努力できる人はいいのですが、

  • 「誰かすごい人が現れて自分の人生を変えてくれないかな…。」
  • 「宝くじで1億当たらないかな…。」

など他人任せな事を考えている人は

  • 「誰でも簡単に稼げる!」
  • 「私について来れば誰でも月収100万円!」

と甘い言葉をかけられると、「この人ならなんとかしてくれるんじゃないか…!」と考えてしまいます。

ジャイアンにいじめられてすがりつくのび太くんの気持ちに共感し、時に一緒に怒ってくれるドラえもんがもし詐欺師だったら…と考えると恐ろしくてなりません。

情報弱者

のび太くんはドラえもんに出してもらった道具が説明通りの効果を発揮すると基本的に信じています。

ひみつ道具が本当にいいものなのか、どんなしくみで動いているのかを考える素振りすら見せません。

もし、これが例えば『情報商材』だとしたらどうでしょうか。『10万円の商材を買えば年収1,000万円』稼げると言われ、中身を見ないままお金を支払ってしまう人は現実にいます。

はっきり断れない

のび太くんがジャイアンにいじめられ続ける理由の1つは、断固として『やめろ』と言えないからではないでしょうか。

詐欺や悪徳商法に携わる人は、気が弱い人を見つけると、断れないのをいいことにしつこい勧誘を続け、相手が根負けするのを待ちます。

専門家の言うことを真に受ける

ドラえもんは作中において絶大なる信頼を得ているロボットで、彼の能力に疑問を持つ人は少ないでしょう。

ただ、世の中には権威のある人物になりすます人もいます。警察の制服を着て家庭に訪れ「警察署の方から来ました。」と告げてクレジットカードなどを騙し取る手口をかたり商法といいます。

『の方から』という文言がポイント。『警察署から来ました』と言ってはいないので、嘘はついていないのです。

専門家というだけで盲信してしまうことに危機感を持っておきたいものです。

スピリチュアルなことが好き

現実的に考えれば、そもそもポケットの中が4次元になっているわけがありません。占いやスピリチュアルは、教訓を得て明日からも前向きに頑張る勇気をもらえる点では悪いものではないでしょう。

ただ、「悪い霊がついているからこのツボを買いなさい。」「このお守りを買わないと不幸になる。」と言われたら買ってしまうぐらいに盲信するのは危険です。

スネ夫タイプ|承認欲求が満たされていない系

人に認められたい人や褒めてもらいたい人は、他人に認められることで自分の存在価値を確認しようとします。出会う人みんなに存在価値を認められないと自信を持てない生き方は不自由ではないでしょうか。

虚栄心が強い

人に認められたい気持ちが強い人は、褒め言葉に弱い傾向があるのではないでしょうか。賞賛に飢えていますから、自分のことをいつも褒めてくれて自信をつけてくれる人をなかなか手放せません。

例えば、恋愛詐欺では美人がさえない男性を褒めまくったり好意を示したりしてターゲットがいい気持ちになった後に商品を買って欲しいとおねだりしたり、お金を貸してほしいと言ったりします。

自分を認めてくれる異性にケチとは思われたくありませんから、見栄っ張りな人ほど言いなりになってしまいます。

誰にでもいい顔をしたがる

誰にでもいい顔をしたがる人は、相手が詐欺師だったとしても強引に断れません。他人に嫌われるのをあまりにも恐れていると、結局は相手の言いなりにならざるを得なくなることも多いので考えものですね。

その他

上記にカテゴライズしにくい騙されやすい人の特徴をお伝えします。

占いやスピリチュアルなことを信じない

占いやスピリチュアルなことを信じない人に理由を聞くと、『科学的な根拠がないから』という回答が返ってくる場合があります。

スピリチュアルを盲信する人も危険ですが、絶対に信じない人も危険です。というのも、そういう人たちは科学を出されたら盲信する可能性があるからです。

科学はあくまで仮説に過ぎません。大昔は地球は静止していて、他の天体が地球の周りを公転している天動説が信じられていました。頭がいい人もそうでない人も、そう信じてやまなかったのです。地動説を唱えて処刑された人もいたほどに。

ただ、現代人に同じことを言っても情弱扱いされるのがオチ。科学的に正しくても、その仮説にどれだけの信憑性があるのか吟味しないまま信じるのはスピリチュアルを盲信するのと本質的には変わりません。

友だちが少ない

人は誰しも自分が正しいと思ったことを信じます。詐欺師を信じてしまったときに、「あぶないよ、やめなよ。」と止めてくれる友だちがいなければ、目を覚ます機会がありません。あとは騙され放題です。

誰にも理解されないと思っている人

ドラえもんはのび太くんのよき理解者ですが、彼がいなくなってしまったらのび太くんは精神的に不安定になることが予想できます。他に分かってくれる人が1人しかいないと、たとえそれが詐欺師でもなかなか離れられないはずです。

お得感に弱い

お得感に弱い人も騙されやすいので要注意です。

  • 「品薄」
  • 「50%off
  • 「期間限定」
  • 「閉店セール」

などの文句はまっとうなビジネスでも悪徳商法でもよく使われます。ただ、売る方も金儲けでやっているので、自分が損をすることをするはずがありません。お得な理由を考えましょう。

②詐欺師が悪用する5つの心理学とその防衛法

②詐欺師が悪用する5つの心理学とその防衛法

人間は条件がそろうと、ある程度決まった反応を示す場合があります。詐欺師は巧みにその習性をつき、自分の思う方向に人を誘導します。ここでは、人間の性質を5つ紹介するとともにその対策をお伝えします。

返報性|お返しをしたくなる心理

優しくしてくれる人には優しくしたくなりますし、不快なことを言ってくる人に対しては言い返したくなるでしょう。このように、やられたことはやり返したくなる心理を返報性といいます。

高齢者を狙った詐欺で、布団を何枚も買わされるケースがあります。なんで同じものを何枚も買ってしまったのか理由を聞くと『よくしてくれたから』という答えが返ってくることがよくあります。

お返しをしたくなる心理を理解し、自分から与えまくる人には気をつけたほうがいいかもしれません。

対策|相手がなぜ与えてくるのか考える

とはいえ、助け合いなくして人間社会は成り立ちません。純粋な厚意からくる恩は素直に受けておくといいでしょう。

ただ、詐欺師の場合は最終的に商品を買わせたり、お金を借りたりするのが目的で相手に親切にします。相手が何か見返りを期待しているのか、純粋な好意から与えているのかを考えられるようになりましょう。

一貫性|一貫していたくなる心理

社会では、言うことがコロコロ変わる人は嫌われます。

例えば、「試験に合格する!」と多くの人に公言してしまうと、途中で難易度が高すぎると気づいても、一度言ってしまった手前引くに引けず、無理と分かりつつもやり遂げようとします。これが一貫性です。

資格商法では、高額な授業料やテキスト代を支払った人に対して、ある程度勉強が進んだタイミングで追加の講習や教材などを販売する場合があります。

資格取得のために時間と費用をかけてしまったし、合格できるか分からないプレッシャーもあるので購入しないのは難しいでしょう。

対策|身体から発せられるサインに気づく

一貫性の場合、本意ではないがやむを得ず特定の行動をとっているわけですから、生理的に不快感を伴う反応が出てくる場合があります。例えば胃がキリキリしたり、ひどい頭痛や吐き気が続いたり。ストレスを感じているときにあなたの身体はどんなサインを発するでしょうか?

このサインを自覚できるようにしておき、身体が拒否のサインを発したら、たとえ一貫していなかろうが「No」と言えるようにしたいものです。

社会的証明|みんなやってるから正解だと感じる心理

ディズニーランドに行けばミッキーの耳のカチューシャをつけていても、帰りの電車に乗る頃には恥ずかしくて外してしまうでしょう。このように、周りの人がしているのと同じ行動を取りたくなる心理を社会的証明と言います。

催眠商法では、何人ものターゲットを閉鎖された会場に集めます。最初は無料のプレゼントから始まり、司会者が「これ欲しい人〜!」と言うとターゲットたちが「ハイ!ハイ!ハイ!」と手を挙げます。

次第に商品を高額なものに変えていき、最終的には数十万円分の商品を売りつけるわけですが、周りの人がみんな「ハイ!ハイ!ハイ!」と手を挙げるのでつられて手を挙げてしまう人もいます。

対策|“みんな”とは誰か考えてみる

訪問販売などで『みなさんにアンケートにお答えしてもらっているのですが』などと言ってくる場合がありますが、そもそも“みなさん”とは誰なのでしょうか?

確かに、日本では周りに合わせないと白い目で見られる風潮があります。ただ、その恐怖心を利用するために『みんな』という言葉を使ってくる場合もあります。

自分がこれから所属しようとしている、またはさせられようとしている集団がどんな性質を持っているのか考え、誰にでも無条件に合わせないようにすることです。

権威|専門家の話を盲信してしまう心理

ドラえもんが出してくれた道具を疑いなく使うのび太くんのように、専門家や警察など権威のある人物の言うことを盲信してしまうことがあります。

詐欺師たちはこれをよく分かっていますから、高級な服を着たり、警察の制服のような格好をしたりします。名刺や警察手帳などの小物を偽造するのは朝飯前です。

対策|自分がよく理解できていないまま意思決定をするのをやめる

権威を利用する詐欺師は、消費者が理解できないような難しい専門用語をやたら使ってきますが、すべての言葉の意味を把握していない可能性があります(だいたい話の内容自体はめちゃくちゃだったりする)。

ですから「それはどういう意味ですか?」と納得いくまで質問をしましょう。偽物であれば、どこかでボロが出てくるはずです。

専門用語に騙されて、難しそうだからと思考停止してしまう人は騙されやすいでしょう。理解できなくても、自分が納得できなければ首を縦に振らないことです。

希少性|数が少ないものは良いものだと感じる心理

そこら辺に転がっている石に価値はありませんが、ダイヤモンドには何百万円もの値がつきます。社会では、数が少ないものは『良いもの』と考えられており、大体の場合それは間違いではありません。

ただ、本当は貴重ではないものをあたかも希少価値が高いかのように演出してくる手法はいたるところに見られますから要注意です。

対策|少ないもの=良い物とは限らないと知る

確かに希少なものは大抵価値があります。ただ少ないというだけでモノの良し悪しや必要性を吟味しないまま商品を購入しないようにしましょう。

③騙されやすい人を狙った巧妙な詐欺の手口とその対策一覧

③騙されやすい人を狙った巧妙な詐欺の手口とその対策一覧

最後に、騙されやすい人を狙う詐欺の手口にはどのようなものがあるのか、その一例をお伝えします。

マルチ商法

マルチ商法が詐欺でないとしても、儲けられない割にオーバーな表現を使っていたり、勧誘方法が強引だったりするため、しばしば問題になっています。

将来への不安から、自分で稼ぎを増やしたいと考える人も多いでしょう。

また、ブラック企業も台頭しはじめ、企業と労働者の信頼感の溝は深まるばかりです。

マルチ商法では、書籍『金持ち父さん貧乏父さん』を使って、時間を切り売りする労働収入ではなく、お金を働かせて『権利収入』を得るべきだ、という体の勧誘をしてきます。

オレオレ詐欺

身内になりすますことで、家族を心配する気持ちにつけ込む手口です。「オレ、オレ」と言われて信用する人なんているの?と思うかもしれませんが、最近は手口がより巧妙になっているようです。

振り込め詐欺

銀行口座にお金を振り込ませる手口を振り込め詐欺といい、オレオレ詐欺、架空請求、融資保険金詐欺、還付金詐欺などが含まれます。

投資詐欺

未公開株や外貨を利用して、楽に儲けたい人の心につけ込む手口を投資詐欺といいます。『今追加投資しないとこれまでの投資が無駄になる』など、一貫性を利用した手口も見られます。

高齢者を狙った詐欺

高齢者はよく詐欺の対象になります。高齢者は、

  • 判断能力が弱っている
  • 頼れる知り合いが少ない
  • 強く断れない
  • インターネットで情報を調べない

など騙されやすい人の特徴を一通り網羅しているので、詐欺師からするといいカモです。

まとめ

騙されない人は多くはありません。騙されるのはバカだからでもありません。

自分にはどんな心のスキマ(満たされない欲求)があるのかを把握し、どんな人に付け込まれやすいのかを普段から考えておくのが一番の対策ではないでしょうか。

また、騙されやすい人は少し気持ちの持ちようを変えた程度では変われないかもしれません。自分だけでなんとかしようとせず、家族や友人に相談しましょう。。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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