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KL2020・OD・037
「借金が返済できず、どうしたらいいのかわからない」「借金先からの取り立てが怖くて困っている」などの借金問題でお困りの方は、できるだけ早い段階で弁護士へ相談することをおすすめします。
弁護士への相談を迷う理由の一つに「弁護士費用を支払えない」という問題があるかと思います。弁護士も、借金で困っている人の経済状況は十分にわかっているため、分割払いや後払いなど柔軟な支払い方法に対応している事務所も多いので、手持ちがないからといって簡単に諦めてはいけません。
この記事では、借金問題について弁護士ができることや費用相場、弁護士費用を抑えるポイントや弁護士の選び方などを解説します。
借金問題について弁護士に相談する 電話相談可・初回面談無料・完全成功報酬 |
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目次
借金問題の解決を弁護士に依頼する際は、相談料・着手金・報酬金などの弁護士費用がかかります。ここでは、それぞれどのような場合に発生する費用なのか解説します。
相談料とは、借金問題について弁護士に相談する際にかかる費用です。相談時間に応じて料金が発生し、30分につき5,000円程度というところが多いようです。
なお現在では、借金問題に悩む方に向けて無料相談を行っている事務所も増えています。「少しでも費用を抑えたい」「とりあえず一度話を聞いてみたい」という方は積極的に活用すると良いでしょう。
着手金とは、任意整理や自己破産など、借金問題の解決に向けて手続きにとりかかってもらう際にかかる費用です。着手金は依頼時点で支払わなければならず、依頼する内容によって費用は大きく異なります。
報酬金とは、借金問題が解決して得られた結果に応じてかかる費用です。報酬金は弁護士による案件終了時に支払い、減額できた金額・回収できた金額などによって費用は大きく異なります。
実費とは、借金問題を解決するために実際にかかった費用です。ケースに応じて内容は異なりますが、一例として交通費・裁判手続きの際の手数料・書類郵送時の郵便切手代などが挙げられます。
弁護士費用は、どのような対応を依頼するかによって異なります。ここではケース別の費用相場を紹介しますが、弁護士費用は事務所によってもバラつきがあります。具体的な費用が気になる方は依頼先に直接確認するのが確実です。
任意整理を依頼する場合の費用相場は以下の通りです。
内訳 |
金額 |
着手金 |
約2~4万円/1社 |
報酬金 |
減額した債務の10% |
その他 |
交通費など |
過払い金請求を依頼する場合の費用相場は以下の通りです。
内訳 |
金額 |
着手金 |
約0~4万円/1社 |
報酬金(減額報酬金) |
減額した債務の10% |
報酬金(回収報酬金) |
回収額の25% |
その他 |
交通費など |
個人再生を依頼する場合の費用相場は以下の通りです。
内訳 |
金額 |
着手金 |
約30~50万円 |
報酬金 |
減額した債務の10% |
その他 |
裁判所費用:約3万円 |
自己破産を依頼する場合の費用相場は以下の通りです。
内訳 |
金額 |
着手金 |
約20~40万円 |
報酬金 |
約20~40万円 |
その他 |
裁判所費用:約3万円 |
「借金で首が回らず弁護士費用を払う余裕がない」という方もいるかもしれません。しかしそのような方でも、以下で紹介する手段によって解決することもありますので簡単に諦めてはいけません。ここでは、弁護士費用を抑えるポイントを3つ紹介します。
民事法律扶助制度とは、法テラスが弁護士費用の立て替えを行ってくれる制度のことです。あくまでも一時的な立替払いであるため、月々5,000円または1万円を返済しなければなりませんが、初期費用を抑えられるためおすすめです。
ただし利用するためには、制度利用について依頼先から同意を得た上で、法テラスによる審査を通過しなければなりません。審査条件について詳しくは民事法律扶助制度を見て頂ければと思いますが、そのうちの一つとして、収入・資産については下記の基準額を下回っている必要があります。
<収入の基準額>
人数 |
月収の基準(※1) |
家賃または住宅ローンを負担している場合に加算できる限度額(※2) |
1人 |
18万2,000円以下 |
4万1,000円以下 |
2人 |
25万1,000円以下 |
5万3,000円以下 |
3人 |
27万2,000円以下 |
6万6,000円以下 |
4人 |
29万9,000円以下 |
7万1,000円以下 |
※1:( )内は東京や大阪などの大都市のケース
※2:申請者が家賃・住宅ローンを支払っていれば月収の基準に加算できる
<資産の基準額>
人数 |
資産合計額の基準(※) |
1人 |
180万以下 |
2人 |
250万以下 |
3人 |
270万以下 |
4人 |
300万以下 |
※医療費・教育費などの出費があれば一定額が控除される
事務所によっては借金問題に悩む方に向けて無料相談を実施しておりますので、できるだけ安く済ませたい方は積極的に利用しましょう。相談時に弁護士費用を見積ってもらい、なるべく安い事務所を探すのも有効です。
また着手金についても、なかには無料に設定している事務所もあります。着手金は依頼時点で支払わなければならない上、個人再生や自己破産を依頼する際は30~40万円かかることもあります。「今すぐ依頼したいが、弁護士費用を準備するのに時間がかかる」という方は、これらの事務所を探すのが良いでしょう。
事務所によっては、分割払いや後払いに対応しているところもあります。法テラスの審査に通らなかった方や一括払いが難しい方などは、これらの事務所を探すのがおすすめです。
「何回払いにするか」「毎月いくら返済するか」などの具体的な返済スケジュールについては、依頼する事務所と話し合って決定することになります。返済が遅れてしまうと、最悪の場合、弁護士が辞任してしまう恐れもありますので、くれぐれも無理なスケジュールを立てないよう注意しましょう。
借金問題について弁護士に依頼することで、主に以下のようなメリットが見込めます。
借金問題を解決するには、任意整理・個人再生・自己破産などさまざまな手段があります。しかし債務整理について知識のない素人では、どの手段が適切か判断することは難しいでしょう。深く考えずに手続きを進めてしまうと、かえって事態が悪転してしまう可能性もゼロではありません。
債務整理について知識・経験のある弁護士であれば、現在の借金状況をもとに適切な解決策を提案してくれます。債務整理することで事態が悪転してしまうようなトラブルも防げますので、効果的に借金問題を解決できるでしょう。
債務整理する際は、債権者と債務者で直接話し合って借金減額を図る、というケースも多々あります。しかし、債権者との交渉はストレスが溜まりますし、相手によってはまともに取り合ってもらえない恐れもあります。
弁護士であれば、依頼者に代わって交渉対応を行ってくれますので、時間的負担・精神的負担を軽減できます。さらに、交渉時は法的根拠をもとに交渉を進めてくれますので、自力で行うよりもより良い形での決着が望めます。
スムーズに借金問題を解決するには、債務整理の手続きに不備があってはいけません。しかし個人再生や自己破産などの法的手続きを選択する場合、手続上必要となる書類・資料を準備・作成しなければならず、さらに裁判所からの指示などにも対応する必要があります。素人では不備が生じやすい上、対応にかかる労力も大きいでしょう。
弁護士であれば、必要書類の収集・提出書類の作成・裁判所との対応など、債務整理するのに必要な手続きを一任できますので不備なくスムーズに進めることができます。依頼後は、自身の生活の立て直しに集中できるというのも大きなメリットでしょう。
借金問題について弁護士に依頼する際は、以下で紹介するポイントを押さえておきましょう。ここでは、依頼する弁護士の選び方を解説します。
弁護士が対応している法律問題は多岐に渡ります。一例として交通事故問題・労働問題・刑事事件・企業法務などがあり、あくまで借金問題はその内の一つにすぎません。弁護士だからといって全ての分野に長けているというわけではなく、一人一人注力している分野は異なります。
たとえ信頼できる弁護士が見つかったとしても、これまで借金問題を解決してきた実績が一切なければ、期待通りの結果を得られない可能性が高いでしょう。より満足のいく結果を得るためにも、依頼時は借金問題の解決実績が豊富な弁護士を選びましょう。
料金体系は事務所によって大きく異なります。借金問題を弁護士に依頼する際の費用相場では依頼内容ごとの費用相場を紹介しましたが、これはあくまで一例ですので注意しましょう。場合によっては、記事内で紹介した相場を大幅に上回ることもあり得ますので、依頼前には必ず料金体系を確認しておきましょう。
もし依頼した事務所の料金体系が不明確な場合、たとえスムーズに借金問題が解決したとしても、想定していたよりも高額な金額を請求されて弁護士とトラブルとなってしまう恐れもあります。穏便に借金問題を解決するためにも、依頼時は料金体系が明確な弁護士を選びましょう。
弁護士に依頼する際は、人間的な相性が合うかどうかも決め手の一つとなります。また借金を作って苦しむことがないように毅然とした態度で対応してくれる弁護士もいれば、借金返済に苦しんできた事情を察して物腰柔らかく対応してくれる弁護士もいます。
事務所HPを見ることである程度の人となりを知ることはできますが、話の聞き方や雰囲気など、実際に顔を合わせてみないとわからないこともあるでしょう。また、無料相談を積極的に活用して、自分に合う弁護士を探してみるのも一つの手段です。
借金問題をスムーズに解決するには「借金問題の解決実績が豊富な弁護士」を選ぶのが適切です。借金状況や依頼内容などを考慮した上で、借金の減額効果よりも弁護士費用が高くついてしまうような費用倒れにならないのであれば、速やかに依頼しましょう。
その際「弁護士に依頼するのが初めてで、自分では決めきれない」という方については、条件ごとに弁護士検索ができる『あなたの弁護士』をおすすめします。今では無料相談を行っている事務所も多くありますので、ぜひ気軽にご利用ください。
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KL2020・OD・037
本記事はあなたの弁護士を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※あなたの弁護士に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。
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※本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。