自分で過払い金請求を行う費用と弁護士費用の相場

弁護士法人ネクスパート法律事務所
監修記事
自分で過払い金請求を行う費用と弁護士費用の相場

「過払い金請求ってどうせ費用が高いんでしょ?」

「過払い金請求を弁護士に依頼をしたら手元にお金が残らないのでは?」

などと、過払い金請求の費用は高いと思っている方は多いのではないでしょうか。

結論からいうと、過払い金請求自体にかかる費用は貸金業者へのやりとりでかかる郵便費用6,000円、代表者事項証明書の発行手数料の600円程度です。

そこまで高くはありませんし、もし弁護士に依頼をしてもちゃんと手元にお金が残ります

この記事では、過払い金請求でかかる費用・弁護士への依頼料・お金を節約する方法などについて一つひとつ疑問を解消していきますのでぜひ参考にしてください。

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過払い金請求の費用は請求方法で異なる

過払い金請求にかかる費用は、弁護士に依頼する orご自身で請求するかで何十万円単位で金額が変わります。弁護士・ご自身で過払い金請求をした場合のメリット・デメリットを表にまとめたので参考にしてください。

請求方法

メリット

デメリット

1:弁護士に依頼をした場合

1:多くの過払い金を返還してもらえる可能性が高い

2:迅速にお金の返還をしてもらえる

費用がかかる

2:自分で請求をした場合

弁護士費用を節約できる

 

1:返還金額が少ない場合もある

2:時間がかかる

 

※自分で請求する金額を先に知りたい時はこちらをクリック・タップしてください。

弁護士の費用相場は過払い金請求して返還された金額の約3~4割

弁護士に依頼して100万円の過払い金が返還されたら手元に戻ってくる金額は約60~70万円です。「弁護士費用が高い…。」と思うかもしれません。

しかし弁護士に依頼をすれば、ほとんど手間をかけず本来払いっぱなしだったお金がまとまって戻ってきます。

貸金業者と裁判をすることになっても弁護士が代理人になってくれますので裁判所での複雑な手続きは一切ありません。

ある程度の費用はかかりますが、楽してまとまったお金の返済をしてほしいなら弁護士に依頼をしましょう。

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弁護士費用の料金項目

弁護士費用は6つの項目から費用を計算します。分かりやすいように表にまとめましたので参考にしてください。

料金項目

かかる費用

1:相談料

0~1万円

2:着手金

0~3万円

3:解決報酬金

0~3万円

4:過払い金報酬金

交渉:20%・裁判:25%

5:減額報酬金

減らした借金の10%

6:実費

約5万円

①相談料

相談料の費用目安は1時間1万円です。法律事務所によっては無料相談を受け付けています。

②着手金

着手金とは最初にかかる依頼料のことで依頼の成功・失敗にかかわらず支払います。

過払い金請求の場合はほぼ失敗しません。

貸金業者1件につき0~3万円が費用相場です。

③解決報酬金

解決報酬金とは、過払い金の返還が決まった場合の成功報酬のこと。費用相場は貸金業者1件につき0~3万円です。

【参考】報酬規制|日本弁護士連合会

④過払い金報酬金

過払い金報酬金とは、返還された過払い金の数%を支払う報酬のこと。

貸金業者と和解・訴訟したかで弁護士に支払う金額は異なります。

ただし、弁護士へ支払う過払い金報酬は、日本弁護士連合会で定められている最大パーセンテージより多くの金額を請求されることはありません。

  • 交渉で解決した場合の弁護士への過払い金報酬金:最大20%
  • 訴訟で解決した場合の弁護士への過払い金報酬金:最大25%

【参考】報酬規制|日本弁護士連合会

訴訟が25%と、交渉の場合より割合が大きくなっているのは、裁判をした方が貸金業者から返還されるお金が増えるからです。

また、法律事務所によっては25 %より安い場合もあります。

⑤減額報酬金

減額報酬金は、借金の返済が終わっていない人過払い金報酬の代わりに払う費用のこと。減額報酬金の金額は最大10%です。法律事務所によっては10%以下の場合もあります。

【参考】報酬規制|日本弁護士連合会

⑥実費

実費は、過払い金請求をする際にかかる必要経費のことです。

【実費の内訳】

  • 事務手数料
  • 通信費
  • 交通費
  • 郵便切手代
  • 裁判費用など(収入印紙代・郵便費用・代表者事項証明書の発行手数料)…大体2~3万円

裁判費用の種類

  • 収入印紙代
  • 郵便費用・・・6,000円前後
  • 代表者事項証明書の発行手数料・・・600円

収入印紙代は、過払い金の額(訴額)によって違い、裁判費用にかかる金額は大体2~3が相場です。

訴訟に必要な手数料一覧

訴額等

手数料

訴額等

手数料

~10万

¥1,000

200

¥15,000

20

¥2,000

300

¥20,000

30

¥3,000

400

¥25,000

40

¥4,000

500

¥30,000

50

¥5,000

600

¥34,000

60

¥6,000

700

¥38,000

70

¥7,000

800

¥42,000

80

¥8,000

900

¥46,000

90

¥9,000

1,000

¥50,000

100

¥1,000

実際に弁護士に過払い金請求をした場合の費用例

弁護士に依頼をした際にかかる費用は本当に返還金の30~40%で済むのかを計算していきます。

以下に3社の貸金業者から過払い金返還してもらった場合の金額と請求方法をまとめました。

貸金業者

過払い金請求して取り戻せる金額

請求方法(弁護士に払う費用)

A社

100万円

和解(20%)

B社

100万円

訴訟(25%)

C社

60万円

訴訟(25%)

着手金

2万円×3社=6万円

解決報酬金

2万円×3社=6万円

過払い金報酬

A社:20万円(100万円×20%)

B社:25万円(100万円×25%)

C社:15万円(80万円×25%)

合計:60万円

専門家への合計費用

6万円+6万円+60万円=72万円

専門家への費用を差し引いて手元に残る金額

72万円+5万円(実費)=77万円

260万円-77万円=183万円

返還された過払い金は260万円ですが、弁護士費用は77万円かかるため、返ってきたお金は30%程度になります。

このように、弁護士に依頼をすると大体返還金の30~40%のお金がかかることが分かります。

【関連記事】過払い金請求を弁護士に依頼した時の費用|費用を節約する2つのコツ

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自身で過払い金請求すれば裁判費用しかかからない

上述した通り、自身で過払い金請求をした場合には裁判所費用しかかからないためかなり節約できます。

しかし、弁護士と違って貸金業者との交渉力や過払い金についてのしっかりとした知識がないため取り戻せる金額に差が生じる可能性は高いです。

弁護士なら満額の過払い金を望めるケースでも、自身で行ったら返還される金額は大幅に減ってしまうこともあります。

自分で過払い金請求をした場合の費用

【交渉の場合】

  • 取引履歴(※)の費用(貸金業者によっては0円の場合もあります)

※取引履歴…貸金業者との契約・借り入れ・返済したなどの履歴

過払い金請求・契約書などを集める費用…数千円

【裁判をする場合】

  • 収入印紙代・・・返還できる金額によって異なる(上述した表の代金を参考にしてください)
  • 郵便費用・・・6,000円前後
  • 代表者事項証明書の発行手数料・・・600円

自分で過払い金請求をした場合の費用シミュレーション

自分で過払い金請求をした場合は、上述した費用しかかかりませんので大体2~3万円あればできます。

一方、弁護士に依頼をしたときにかかった代金は先ほどのシミュレーションだと77万円です。ということは、弁護士に依頼をしなければ80万円も費用を抑えられます

【関連記事】過払い金の計算方法|簡単にできる過払い金の計算手順

自身で過払い金請求をした場合の注意

自分と弁護士では交渉力が違います。貸金業者に100万円の過払い金があったとしても半分の金額しか取り戻せない可能性も低くはありません

費用面だけを考えたら自身で過払い金請求をした方がお得かと思いがちですが、返還金額を考えると弁護士に依頼した方が結果として取り戻せたというケースになりかねないので注意してください。

【関連記事】過払い金請求を自分でする時のメリットとデメリット|過払い金請求の流れ

弁護士費用を安くするコツ3つ

弁護士費用を安くしたいなら以下の3つの方法を使いましょう。

①相談料・着手金・解決報酬金が無料の事務所を選ぶ

法律事務所によっては【相談料・着手金・解決報酬金】のどれかが無料が場合もあります。過払い金請求できる貸金業者が3社あるなら上の3つを払うだけでも費用は予想以上にかかるでしょう。

しかし、着手金だけでも無料だと3社×3万円=9万円の費用を抑えられます。弁護士費用を安くしたいなら上述した費用項目のどれかだけでも無料な法律事務所を選んでください。

②複数の事務所を比較する

弁護士の相談が無料でできる法律事務所に複数訪ねて費用を安くする方法です。というのも、無料相談をしたときに希望をすれば見積もりを出してもらえるから。

費用を抑えたいなら複数の法律事務所に行き一番安く依頼できる弁護士にお願いをするのも1つの方法です。

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③司法書士に依頼をする

司法書士に過払い金請求の依頼をすれば弁護士より安くなる可能性はあります。司法書士の方が弁護士と比べて全体的に費用が安い傾向にあるからです。

その代わり、弁護士と違い裁判所の代理人にはなれないというデメリットもあります。

司法書士は140万円超の依頼を受けられない

司法書士は140万円を超える金額についての紛争案件について依頼を受けられません。司法書士が140万円を超える事件を受けた場合には法律で罰せられると定められているからです。

そのため司法書士は、過払い金の返還金額が140万円を超える事件を扱えません。

④書類作成だけ専門家に依頼する

ある程度の法律の知識があるなら交渉は自分でやり、書類だけを専門家に依頼をするという方法です。依頼をする専門家は、書類作成のエキスパートである司法書士にしましょう。

かかる費用は法律事務所によって違うので明言できませんが、交渉を自分で行うだけでかなりの費用を節約できます。

【関連記事】過払い金請求を司法書士に依頼した際の費用と弁護士に依頼した時の違い

弁護士費用を払えない場合に利用できる対処法

経済的に苦しくて弁護士費用を一括で用意するのが難しいなら以下の方法を検討しましょう。

分割払いに対応している法律事務所を利用する

現在は大抵分割払いに対応していますが、一括払いしか受けつけていない法律事務所も中にはあります。

依頼の契約をした後に「一括払いにしか対応していない。」と言われても困りますよね。

依頼の解約自体はできるでしょうが、時間の無駄になります。必ず事前に確認して分割払いに対応している法律事務所を選びましょう

法テラスを利用する

弁護士費用を用意できなくても、法テラスを利用すれば2つの方法から弁護士に依頼をする方法があります。

後払い制度を利用する

法テラスの後払い制度を利用すれば弁護士と契約をした2ヶ月後の支払いでOKです。また分割払いにも対応しているので経済的に苦しい人の味方といえます。

指定の弁護士に依頼したいなら立て替え制度を利用する

依頼したい弁護士をご自身で決めたい場合は法テラスの立て替え制度を利用してください。というのも、法テラスの弁護士の場合は過払い金請求が得意な弁護士ではない可能性があるから。

弁護士に依頼するのを決めたのであれば過払い金請求が得意な弁護士がいいですよね。

過払い金請求が得意な弁護士に依頼すれば、交渉力は高いですしスムーズな手続きができるため、短時間で多くの過払い金を受け取れる可能性が高いです。

過払い金請求を得意としている弁護士に依頼したいなら、法テラスの立て替え制度を利用しましょう。

法テラス(日本司法支援センター)

東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー8F

URL:http://www.houterasu.or.jp/index.html

副業をする

クラウドワークスなどのサイトに登録して、ちょっとした隙間時間に副業するのも一つの手です。

アンケートに答えたり、データ取集したりなど200種類以上のカテゴリーの中から自信ができそうな仕事を選べます。

案件によりますが、月に5万円以上稼ぐことも可能です。

参考:CrowdWorks

親・友人からお金を借りる

最後の手段として親・友人からお金を借りる方法です。過払い金が返還されれば借りたお金は返せます。ただし、絶対に過払い金が返還されたらお金を返すこと。金の切れ目が縁の切れ目というようにお金の問題は非常にデリケートな問題です。

人間関係を壊しかねませんので、決していい加減な対応はしないようにしましょう。

まとめ

過払い金請求でかかる費用は、自身で行うか弁護士などの専門家に依頼をするのかで異なります。

自身で行えば弁護士費用の全額を節約できるのでお金はかかりません。しかし、弁護士に依頼をすれば貸金業者との交渉によりスムーズに高い返還金額を手に入れられます。

自分はどちらの方法があっているのか分からないという人は、弁護士の無料相談を利用して実際にどのくらいの費用がかかるのかを確認してみましょう。

あなたが納得のいく金額の過払い金を取り戻せることを願っています。

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弁護士法人ネクスパート法律事務所
2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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