ブラックリストの掲載期間は人によって違う|解除までの期間を知る方法

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弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
監修記事
ブラックリストの掲載期間は人によって違う|解除までの期間を知る方法

「クレジットカード・携帯電話などの支払いを延滞してしまった」「借金生活が苦しくて債務整理をした」などの理由で、信用情報機関(※1)に事故情報(※2)が登録され自分が『ブラックリスト』だと知ってこのページを訪れたのだと思います。

結論からいうと、

解除される期間はブラックリストに載った原因によって期間が変わります

しかし、中には「ブラックリストだけど家族ができたからマイホームがほしい」「ブラックリストだと使えるカードがないので財布の中身を常に気にしなくてはいけない」などの悩みをお持ちの方もいるでしょう。

でも、ブラックリストでも住宅ローンを組むことは不可能ではないですし、デビットカードなら審査なしで作れることができ、財布の中身以外のお金の取引ができます。

今回は

  • ブラックリストの解除される期間
  • ブラックリストでも住宅ローンを組める理由
  • デビットカードはなぜ審査なしなのか

についてお伝えしていきますので参考にしてください。

(※1)信用情報機関…日本には3つの信用情報機関があります。ここに登録されるとブラックリストに載ります。
(※2)事故情報…現金以外のクレジットカードなどの取引で延滞などしてしまった時に記録される金融事故のこと
(※3)信用情報…現金を使わずにクレジットなどのお金の取引をする時に必要な『信用』を客観的に判断する情報

ブラックリストの掲載期間は人によって違う|解除までの期間を知る方法

信用情報からブラックリストが解除される期間

信用情報に傷がついた原因によってブラックリストが解除される期間は違います。

延滞をしてしまった人のブラックリスト掲載期間

クレジットカード・携帯電話の料金を2ヶ月以上・もしくは3ヶ月以上を延滞してしまうとブラックリストに載ります。滞納によるブラックリスト掲載期間は1~5年です。

※会社によって2ヶ月か3ヶ月か違います

信用情報機関 61日以上延滞 3ヶ月以上延滞 強制解約

日本信用情報機関(JICC)

1年 5年 5年

株式会社シー・アイ・シー(CIC)

5年 5年 5年

全国銀行協会(KSC)

5年 5年 5年

債務整理をした人のブラックリスト期間

債務整理にはいくつかの種類があり、あなたがどの方法で借金を減らしたかによりブラックリストの期間が変わってきます。

信用情報機関 任意整理 個人再生 自己破産
日本信用情報機関(JICC) 5年 5年 5年
株式会社シー・アイ・シー(CIC) 5年 5年 7年
全国銀行協会(KSC) 5年 5年 10年

あなたのブラックリストの期間はどれくらいなのか知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

ブラックリスト 確認(リンク)

そもそもなぜブラックリストに載るのか|掲載の原因

ブラックリストに載る原因はいくつかあります。

  • 延滞…クレジットカード・携帯電話などのお金を払わずに2ヶ月以上延滞した場合
  • 債務整理…生活が苦しいので任意または法的な手段で借金を減らした場合
  • 強制解約…他のカード会社で借りているお金を踏み倒した・不正利用したなどの場合

など、お金に関するトラブルがブラックリストに載る原因です。

自分のブラックリスト入りを確認する方法

信用情報機関に開示請求をすることで、あなたがブラックリストなのか・違うのかを確認することができます。

申請する3つの機関

  • 日本信用情報機関(JICC)
  • シー・アイ・シー(CIC)
  • 全国銀行協会(KSC)

1つの機関だけ調べればいい気もしますが、確実にブラックリストか知るためには3つの機関を調べてください。

申請する流れ

開示請求をするにはインターネット・郵送・窓口の3つの方法があります。

インターネットで申請するのが簡単にできておすすめですが、対応しているのはCIC・JICCの2つの機関だけです。CICだけなら1時間もあればできますが、全ての期間を調べることを推奨しているので1週間~10日間はかかってしまいます。ちなみに、KSCは郵送のみの受付しかしていません。

CICでのインターネットの開示請求をする場合
ブラックリストの掲載期間は人によって違う|解除までの期間を知る方法

第一に、インターネットの環境を利用し承諾ボタンを選択してください。

インターネット開示(画面操作の手引き)|CIC

(引用元:インターネット開示(画面操作の手引き)|CIC)

第二に、あなたの個人情報を入力します。

インターネット開示(画面操作の手引き)|CIC

(引用元:インターネット開示(画面操作の手引き)|CIC)

第三に、あなたの入力情報に間違いがないかを確認して、開示請求書をダウンロードするために必要なパスワードをメモしてください。

インターネット開示(画面操作の手引き)|CIC

(引用元:インターネット開示(画面操作の手引き)|CIC)

最後に、先ほどメモをしたパスワードを入力します。

インターネット開示(画面操作の手引き)|CIC

(引用元:インターネット開示(画面操作の手引き)|CIC)

パスワードを入力することで、あなたの開示情報を知ることができました。

インターネット開示(画面操作の手引き)|CIC

(引用元:インターネット開示(画面操作の手引き)|CIC)

JICCでのインターネットの開示請求をする場合

申請する流れ

※JICCはスマホで申し込みことはできますが開示結果は郵送でくるので時間がかかります。

郵送の場合

申請する流れ

必要な書類・費用

インターネットの場合

信用情報機関名 書類 費用
日本信用情報機関(JICC)サービス時間:24時間
(メンテナンス除く)
・本人確認書類(※2) 手数料1,000円(
1:クレジットカード
2:コンビニ
3:金融機関払い
4:オンラインバンキング)2,3,4,の方法は別で手数料が161円かかります
株式会社シー・アイ・シー(CIC)サービス時間:8:00~21:45   手数料1,000円(クレジットカード1回払い

郵送の場合

信用情報機名 書類 費用
日本信用情報機関(JICC) ・申し込み書(※1関)・本人確認書類(※2)
 
手数料1,000円(クレジットカード・定額小為替(※3))
株式会社シー・アイ・シー(CIC) ・申し込み書(※1)・本人確認書類(2点。内1点は必ず住所が記載されているもの)
 
手数料1,000円(定額小為替(※3))
全国銀行協会(KSC) ・申し込み書(※1)・本人確認書類(2点。内1点は必ず住所が記載されているもの)
 
手数料1,000円(定額小為替(※3))

(※1)申し込み書は請求する情報機関のHPで手に入れることができます。

  • 日本信用情報機関(JICC)
  • シー・アイ・シー(CIC)
  • 全国銀行協会(KSC)

(※2)【本人確認書類】

  • 運転免許証(コピー)
  • 写真付き住民基本台帳カード(コピー)
  • パスポート
  • 年金手帳(コピー)
  • 保険証(コピー)
  • マイナンバーカード(表面のみ)
  • 身体障害者手帳(コピー)
  • 特別永住者証明書(コピー)
  • 住民票(原本)
  • 印鑑証明書(原本)
  • 戸籍謄本(原本)など

(※3)定額小為替…金券のようなもの。少ない金額を送金する場合に使われる方法

ブラックリストの掲載期間は人によって違う|解除までの期間を知る方法

ブラックリストでもデビットカードなら作れる

ブラックリストでもデビットカードなら作れる

ブラックリストは信用情報に事故情報がついているので、クレジットカードなどの現金以外の取引をするカードを作ることができません。しかし、デビットカードなら審査なしで作ることができます。審査なしで作れる理由・デビットカードのメリット・デメリットについて紐解いていきます。

デビットカードはどうしてブラックでも持てるの?

デビットカードはクレジットカードと違い、銀行に預けているお金の範囲でしか取引をすることができません。つまり、あなたが持っているお金以上の買い物は不可能ということ。そのため、ブラックリストの人でも安心して銀行はカードを作ってあげることができます。

デビットカードのメリット

いくつかのメリットをご紹介します。

  • 審査がない
  • 使うとポイントが貯まる
  • お金をおろしに行くのが減るので手数料がお得になる

などがあげられます。使うとポイントが貯まるのはクレジットカードと同じで現金で買い物をするよりお得になるのは間違いないでしょう。さらに、銀行の中にはキャッシュバックといって口座に直接お金をいれてくれる銀行があるのも嬉しいところです。

デビットカードのデメリット

  • クレジットヒストリーが残らない
  • 口座のお金でしか買い物ができない
  • 扱っている会社が少ない

口座のお金でしか買い物ができないのは、お金を使いすぎることがなくなるので大してデメリットにはなりません。ただ、クレジットヒストリーが残らないというのは懸念点でしょう。

ブラックリストが解除された後に車のローンなどの申し込みなどをする時、何にも記録が残っていない人は何かしらのトラブルが過去にあった人だと思われる可能性があります。

もちろん、それだけで審査に落ちることはありませんが、ブラックリストが解除された後は携帯代などの安い金額でクレジットヒストリーを半年間ほど記録した後に、車・住宅などの高い買い物のローンの審査を受けることをおすすめします。

ブラックリストでも住宅ローンを組みたい場合の大事なこと3つ

「ブラックリストだけど、家族ができたのでマイホームがほしい」などの理由から、住宅ローンを組みたい人は少なくありません。

しかし、ブラックリストになると住宅ローンを組むことができません。ただ、ある条件を満たすことで住宅ローンに通る可能性がありますので1つずつ解説していきます。

①正社員で働いている

毎月のお給料が確実にもらえるというのが必要になります。マイホームを購入したいと考えているなら結婚している人が大多数だと思いますので、正社員なのは夫・妻のどちらでも大丈夫です。審査で重要なのは、年収はもちろんですが勤続年数もかなり大事にチェックされています。

②頭金を用意する

住宅ローンで大事なのは頭金を用意することで、これはブラックではない人にも言えることです。ブラックリストの人でも3,000万円の住宅ローンを組みたい場合は2,000万円ほど用意すれば審査に通りやすくなります。というのは、銀行が3,000万円のうち1,000万円を貸し付けることになるわけですが、担保(抵当権)を3,000万円の価値のある住宅につけることができます。

もし早い段階で返済が滞っても、住宅を売却すれば少なくとも1,000万円は戻ってくると考えられるでしょう。このように、頭金を用意することができれば住宅ローンの審査に通りやすくなるのも事実です。

③地方銀行を利用する

住宅ローンを借りたいのであれば、大手銀行より地方銀行の方が審査に通る可能性があります。大手銀行だと今までに利用している可能性が高いので、まずは1度も利用していない地方銀行から住宅ローンを申し込むといいでしょう。

まとめ

まずは、あなたはどんな原因でブラックリストになったかで解除までの期間を知ることができます。残念ながら解除する期間を短くすることはできませんが、ブラックリストでも使える便利なカードもありますし住宅ローンを組むことも不可能ではありません。

ブラックリストが解除されれば、クレジットカード・組めるローンの種類も増えますのでコツコツ働いてお金を貯めることが大切です。

ブラックリストの掲載期間は人によって違う|解除までの期間を知る方法

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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