過払い金の計算方法|簡単にできる過払い金の計算手順

弁護士法人ネクスパート法律事務所
監修記事
過払い金の計算方法|簡単にできる過払い金の計算手順

利息制限法の制限利率を超えた金利を払っていた方に発生する過払い金。自分の過払い金を計算することが過払い金請求の第一歩になります。ただ、実際にどうやって計算するのかを正確に知っている方は少ないのではないでしょうか?

そこで今回は、過払い金の計算方法を知らない方のために、計算に必要な書類・計算方法をご紹介していきますので、参考にしていただければと思います。

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過払い金を計算する前に必ず必要なもの

自分の過払い金を明確にするために、必要なものが2点あります。

パソコン

過払い金を計算するために、まずはパソコンを用意してください。過払い金の計算にはパソコンに過払い金を計算するソフトをダウンロードして使うのが最も簡単な方法になります。昔は有料ソフトしかなかったのですが、現在は無料ソフトも増えてきました。無料ソフトについては次項で詳しくご紹介します。

取引履歴

取引履歴とその履歴の請求方法について説明していきます。

  • 取引履歴とは?

取引履歴とは、貸金業者とお金をやり取りした履歴のことで、【お取引日・お取引金額・利率】などが載っています。   取引履歴

取引履歴の請求方法

請求方法には「書面」と「電話」2つの方法があります。まずは、それぞれの手順について解説していきます。

書面で請求する

取引履歴の開示請求書がありますので、それを書き【内容証明郵便・郵便・FAX】いずれかの方法で貸金業者に送付します。文書で送ることにより記録を残すことができます。

電話で請求する

【契約者番号・生年月日・住所】を言い本人確認をします。取引履歴開示に厳しい貸金業者でも、免許証・健康保険のコピーぐらいが必要なだけです。コピーはFAXで送付します。

請求する時の注意点

1.書面の場合

貸金業者に開示請求の書面を送付したにも関わらず1ヶ月間以上貸金業者から連絡がない場合は、取引履歴不開示になりますので損害賠償請求を行うことができます。文書を送った時にいつ送付したかの記録が残っていますので、それを証拠に内容証明郵便で請求しましょう。

2.電話の場合

電話で開示請求をした場合、その場で「減額和解」「ゼロ和解」の提案をされることがあります。例えば、「お客様との取引は長いので過払い金が〇〇円発生しておりますが、和解していただけるのなら1週間後に〇〇円お支払いします」など言われても絶対に応じてはいけません。

取引履歴を受け取り、自分で過払い金がいくらなのかを計算してみてから応じても遅くはないでしょう。

取引履歴はどのくらいの期間で届くか

1.自分で請求した場合

郵送で2~3週間以内に届きます。早い業者で1週間です。

2.専門家に依頼した場合

期間的には変わりませんが、専門家相手なら1ヶ月過ぎても届かないことはないでしょう。確実性を求めるのであれば専門家に依頼するのがおすすめです。

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自分で過払い金を計算する方法

取引履歴をもとに実際に計算していきましょう。無料で利用できる過払い金の計算ソフトがありますので、自分の過払い金がどの程度あるのか知りたい方はダウンロードしてみてはいかかでしょうか。
※右側の緑のバナーをクリックするとExcelファイルをダウンロードします。

参考「利息計算ソフト|名古屋消費者「信用問題研究会

過払い金の計算手順

上記の利息計算ソフトを利用した計算手順を紹介していきます。下記の3つの項目を入力することで自動的に日数・利息・残元金・元利金(マイナスは過払元利金)が表示されます。

3つの項目入力は以下です。

  • 年月日
  • 借入金額
  • 弁済額

※利息計算ソフトの金利は通常18%に設定されていますが自分で変更することができます。

今回は10年間で300万を借りて完済した場合、利息がどのぐらいかかるのか計算してみます。まず、3つの項目を入力します。

過払い金の計算手順
この時点では、当然ですが利息の計算はされません。

過払い金の計算手順

次に、日付を入力します。すると自動的に日数・利息・残元金・元利金(マイナスは過払元利金)が表示されました。300万に対して利息がいくらか分かりましたね。 過払い金の計算手順

過払い金の計算手順

そして、弁済額(返済額)を入力します。

過払い金の計算手順

残元金が減ったのが分かりましたね。こうやって3つの項目を計算することで借りた金額に対しての利息が分かります。

ただ、ここで一つ問題があります。このソフトでは、設定した利率計算しか表示されませんので、過払い金がいくらなのか知ることができません。

しかし、安心してください。過払い金がいくらなのか分かる計算方法を見つけました。

やり方としては、

  1. 上記通りに計算し残元金を0にする(完済)
  2. 赤枠の利率部分を変更
  3. 過払金請求金額部分を確認
  4. 変更した0の部分にマイナス表示の金額が表示されます

このマイナス金額が過払い金請求できる金額です。

過払い金の計算手順

今回の場合だと、過払い金が4,154,682円あることが分かりましたね。利息制限法が改正される前と後だと支払う金額が全然違いますので、過払い金を支払っていたという方は一度計算されてみてはいかがでしょうか。

基本的には取引履歴を見ながら自分で計算することができますが、計算が面倒、間違っているかもしれないから正確な過払い金額が知りたいという場合は、弁護士や司法書士に相談してみると良いでしょう。

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過払い金請求には期限がある

過払い金の計算ができたとしても、完済から10年経過していたら過払い金は時効になってしまいます。そうなる前に、自分の過払い金はいつまで請求できるのか知ることも大切です。

詳しくは「過払い金請求の時効|時効を遅らせる方法と時効後でも請求できるケース」で説明していますので、気になる方は参考にしてください。

 

算定した過払い金を満額回収できないケース

計算結果に基づいて過払い金の返還請求を行ったとしても、以下のようなケースでは、貸金業者から満額回収できないこともあります

①貸金業者の倒産

現在では貸金業者の倒産は少なくなりましたが、倒産した場合、雀の涙ほどの過払い金しか返還されない場合があります。実際に某消費金融業者が倒産した時には過払い金の3.3%しか返済されませんでした。

また、貸金業者から経営状況の悪化を理由に、過払い金の返還額の減額要求などがなされる場合がありますが、法的には応じる必要性はない為、貸金業者との交渉に慣れている弁護士等の專門家を活用することで、迅速な回収が期待できます。

②過払い金の消滅時効の到来

過払い金の計算ができても、完済から10年経過していたら時効になり貸金業者からお金は取り戻せません。完済から10年経っていないか取引履歴を見て確認してください。

ちなみに、借金がある状態で過払い金の時効を迎えたなら、現在の借金と過払い金を相殺できる可能性もあります。

借金の時効を迎えそうな人はこちらの記事もチェックをしてみてください。

過払い金請求の時効|時効を遅らせる方法と時効後でも請求できるケース

まとめ

以下の3つを活用すれば、過払い金の計算はご自身で簡単にできます。。

  • 取引履歴
  • パソコン
  • インターネットでダウンロードした計算ソフト

過払い金の金額を計算した上で、返還請求する価値があるかを判断いただくうえで、こちらの記事が参考になれば幸いです。

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2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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