DVの慰謝料について-再婚を予定していた婚約者がいました。

Question

再婚を予定していた婚約者がいました。
彼も離婚をしており、私にも彼にも子どもがいます。私は子どもと３人で暮らし、彼は離婚後も前妻と子どもと４人で住んでいます。
以前彼は子どもができたら一緒に育てようと何度も言ってくれましたが、いざ私は彼の子どもを妊娠すると、まだお金もないし　今の子どもと別れられないと堕すことを勧められました。今産むと私の子どもにDVをするかもしれないとも言われ、中絶せざるを得なく、中絶しました。私は精神的に辛くなっていきました。
彼の、まだ前妻と住んでることやその中で私という存在をつくっている生活背景にも納得いかないことが重なり　口論となり、彼も怒りだし、彼は背後から私の背中を飛び蹴りをし、倒れ込んだ私の頭や腹部、大腿部を何度も蹴り上げ、罵声を浴びさせ、髪の毛を掴んで立ち上がらせるなどして、暴力をうけました。私の頭部と大腿部に血腫ができ、右肘を２箇所骨折、入院して右肘の手術をしました。仕事も2ヶ月休み、仕事にも出来ることと出来ないことがうまれました。右肘は治療後も手が痺れ、1キロ以上のものは持てません。痺れは治るか分からない状況です。
もちろん婚約破棄になりました。
今回の一件で、私は彼から精神的な苦しみを含めて慰謝料の相場はいくらほどもらえるのでしょうか。
支払ってもらう際に　私は一括で支払ってもらいたいのですが、それを指示することはできるのでしょうか。

伊藤悠理 · Accepted Answer

はじめまして。
のりさんの後遺症の程度が不明なため何とも言えない点があるのですが，⑴彼が将来的な婚姻を約束しつつ，避妊をせずに性行為をして，結果としてのりさんが妊娠したのに，一転して，堕胎を迫り堕胎させたこと，⑵のりさんに対して激しく暴力を加え重傷を負わせたこと（後遺症が発生したこと）からすれば，数百万円の慰謝料を請求しうる事案かなと感じました。
なお，仮に裁判をやった場合，慰謝料の認定額は，彼の行為それ自体の評価の他に，彼の資力も考慮されます。

勿論，これらのことは，上記の事実を彼が争ってきた場合に，これら事実を証拠によって証明できることが前提です。

「一括で支払ってもらいたい」ということですが，それは，実際に支払ってもらうことになった金額を，彼が一括で支払える資力があるかどうかです。たとえ裁判をやったとしても，お金がないところからはとれないからです。

ところで，かなりひどい怪我を負われたようですが，警察には通報していないのでしょうか。
暴力を原因として慰謝料請求するのであれば，刑事事件にしておいた方が楽だと思いますが，この暴力行為はいつのことだったのでしょうか。最近であれば，今からでも被害届を出すべきように思います。

弁護士　伊藤悠理

依田敏泰 · Answer

婚約をしていたという背景もあるので、一概には言えませんが、手堅いところで回答すると、交通事故で負傷した場合と同様に考えることができるかと思います。
つまり入院日数と通院日数とを勘案して慰謝料を算定するのです。
また慰謝料以外に休業損害や後遺症が残ることによる逸失利益、後遺症の等級に応じての慰謝料も請求できる可能性があります。
しかるべき法律事務所にてご相談するのがよろしいかと思います。

ただ、一括支払を求めることはできますが、相手にそれだけの預貯金がないのであれば、一括支払を強制することはできず、分割支払を受け入れざるを得なくなります。

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DVの慰謝料について

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