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KL2020・OD・037
子供の「いじめ」は深刻な問題です。しかし、子供は、大人に「自分がいじめられている」という事実を隠そうとすることが多いので、いじめは悪化する傾向にあります。
最近、あなたの子供に以下のような変化はありませんか? もしあるなら「いじめ」が原因かもしれません。
2016年度の調査によると、いじめの認知件数は、小中高合わせて約32万3000 件以上に上り、自殺した児童生徒数は244 人とされています (2016年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査|文部科学省)。
いじめは他人事ではありません。もしいじめの兆候を見つけたら、まずは子供に優しく聞いてみましょう。何よりも大切なのは、子供に安心感を与えることです。
けがを負わせられた、ものを盗まれた、お金を取られたなどは犯罪なので、専門の機関に相談する必要があります。また、場合によっては自分の子供が万引きなどの犯罪を強要させられる可能性もあります。いじめでは、加害者と被害者のどちらもが違法行為を犯す恐れがあるのです。この記事では、
などについて説明しているので、自分の子供がいじめられているかもしれないと感じている人は、落ち着いてご一読ください。
目次
自分の子供がいじめられている、という事実を知ったときはショックを受けると思いますが、まずは以下の対応を取ってみましょう。
事実を知った直後は、加害者に対する怒りや子供への同情など、さまざまな感情が沸いて冷静になれない人も多いでしょう。しかし、いじめの問題は感情的に対応しても解決するものではありませんし、かえって子供の心に深い傷となり問題を深刻化させることになる可能性もあります。
また相手との関係でも、感情のままに学校や加害者側に抗議すると、かえって子供の居場所を奪ってしまったり、いじめが悪化したり、トラブルが大きくなるなどのリスクがあります。
まず、自分が冷静になってください。その後に、どのような対応をすべきか検討しましょう。
いじめの事実を知ったとき、「どうしてずっと黙っていたの」「いじめられるなんて情けない」などと子供を責めてはいけません。子供は、何よりも安心を求めています。いじめの事実を知ったら、家庭や保健室、カウンセラー室など、子供を安全な場所を確保し避難させましょう。
なかには「いじめから逃げるのは良くないことだ」と思う方もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。いじめは多くの場合多対一で行われます。子供が一人でこれに立ち向かうことは多くの場合困難です。一人で立ち向かえない場合は、取り敢えず逃げるということはとても重要です。
子供にいじめの事実を話してもらったあとは、「今までよく我慢したね」「話してくれてありがとう」など、子供を肯定するような言葉をかけましょう。
子供にとって、周囲にいじめの事実を告白することは、大人が思っている以上にハードルが高いことなのです。また、いじめを受けて自尊心が低下しています。そのため、褒めることで親が味方であることを示したり、安心感を持たせてあげたりすることが重要になってきます。
親として「子供のいじめに親が介入して良いのか」と思い悩むこともありますし、子供の側も、親に介入してほしくないと思っているかもしれません。しかし、冒頭で述べた通り、いじめを放置しておくと悪化する傾向があるので、様子を見るか介入するかは難しいところでしょう。そこで、以下は、親がいじめに介入するべきケース・そうでないケースについて紹介します。
先述した通り、子供が周囲にいじめの事実を伝えるのは、並大抵のことではありません。それでも伝えたということは、我慢が限界に達したということです。この場合、専門の機関・窓口などにいじめを相談して、解決を図りましょう。いじめについて相談できる機関については、下記で紹介しています。
けがを負わせられた、ものを盗まれた、お金を取られたなど、いじめがもはや犯罪的である場合は、親が介入するべきです。こういった酷いいじめを放置していると、悪化して取り返しのつかない事態を招きかねません。すぐに専門の機関・窓口などに相談しましょう。
子供のなかには、親の助けを拒む子供もいます。子供が親の介入を嫌がる理由は、「いじめに自分で対処したい」「先生などに知られたくない」「親が介入すればいじめが悪化するかもしれない」などさまざまです。軽微ないじめに過ぎない場合は、子供の意思を尊重するということはあり得ます。
しかし、深刻ないじめであれば子供一人での解決は不可能です。この場合は、子供の意思には配慮しつつ、積極的に介入するべきでしょう。
なお、介入しないという場合でも、毎日子供の様子を伺ったり、ストレスを発散できる場を作ってあげたりして、家庭で子供のケアをしてあげてください。それと同時に、子供への対応、今後もいじめが続く場合の対応について各相談窓口を利用して考えておきましょう。
子供のいじめに介入することを決めたら、状況に応じて以下の窓口・相手に相談してみましょう。
まずは、担任の先生にいじめの事実を伝えましょう。
学校側は、加害者とその親との面会を設けてくれたり、第3者から意見徴収をしてくれたりします。しかし、学校側が対応してくれなかったり、対応してくれてもさらにいじめが悪化したりする事態も考えられます。その場合は、弁護士へ相談してみましょう。
文部科学省では、「24時間子供SOSダイヤル」というものを設置していて、いつでも無料で子供や保護者がいじめなどの相談ができるようになっています。相談すると解決策を教えてもらえるので、学校に相談することに抵抗がある場合は、利用してみるとよいでしょう。
NPOによって運営されているチャイルドライン支援センターは、18歳以下の子供が利用できる無料電話相談窓口です。18歳以上の大人は利用できないので、利用する場合は子供に電話番号を教えて利用させてください。どんな悩みも匿名で相談でき、切りたいときに切っていいという規則があるので、気軽に利用できるでしょう。
暴力を振るわれたなど、いじめが犯罪に及んでいるにも関わらず、学校に相談しても対応してくれない場合は、弁護士に相談するのも手です。いじめを弁護士に相談することに、意外性や抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、いじめの相談件数は年々増加しています。相談は無料でできることが多いので、一度相談してみるとよいでしょう。
いじめについて弁護士に相談すると、法的な措置を取ってもらえるなどのメリットを受けられます。以下では、メリットと費用について紹介しますが、費用は弁護士事務所によって異なるので、相談時に必ず確認してみてください。
弁護士に依頼すれば、加害者側といじめの問題について協議してもらえます。示談交渉を行う場合の費用は、着手金10~20万円、報酬金10~20万円ほどだと考えられます。
いじめはが犯罪行為である場合、証拠と共に刑事告訴するという手段もありえます。この場合も犯罪が成立するのかどうか、どのような証拠を集めるべきか、そもそも刑事告訴をするべきかどうかという点で弁護士から有用なサポートを受けられます。
いじめは多くの場合加害者側に不法行為が成立します。また、学校側がいじめの事実を知りながら又は容易に知り得るのにこれを放置した場合、学校側にも安全配慮義務違反の責任を問うことができます。この場合に発生した被害について、加害者側と学校に賠償を求めるということはあり得ます。この場合も弁護士のアドバイスは非常に有益です。
窓口や弁護士などに相談する場合は、以下4つについて時系列で話してみてください。相手にわかりやすいので、アドバイスをもらいやすいですし、弁護士に相談した場合は受任してもらえる確率が上がります。事前に話す内容を整理し、メモに書いておくとよいかもしれません。
子供が具体的に何をされたのか話しましょう。子供が話す場合は、いじめを思い出して話すのは辛くなったり、ほかの人に知られるのが怖かったりするかもしれませんが、弁護士が優しく聞いてくれますし、守秘義務も守ってくれます。
いじめが始まった時期を話してみてください。子供が思い出せない場合は、いじめが始まったきっかけなどを話してみましょう。
加害者の名前をすべて挙げましょう。いじめには直接かかわってないけども、何らかの関係がある人の名前も伝えてください。
いじめの証拠品があると、加害者に「いじめがあった」という事実を認めさせやすいですし、弁護士に依頼して示談交渉や訴訟を行う場合は、証拠品が必要になってきます。主な証拠品は以下3つですが、学校に相談しても対応してもらえなかった場合は、そのほかに2つのものがあると弁護士に依頼したときに有効です。大切に保管しておきましょう。
①加害者からの手紙や、メール、ラインのやりとりなど
②加害者に落書きされたり汚されたりしたもの
③けがを負わされたときの体の写真や診断書
①学校側とやりとりした記録が残っている連絡帳や通話音声など
②学校側との交渉を録音したもの
酷いいじめを受けていても、周囲に言えずに追い詰められていく子供は多いです。しかし、内心では誰かに助けてもらいたいと思っているはずなので、いじめのサインに気づいたら、優しく声をかけてあげてください。
学校に相談して、いじめが解消すれば問題ありませんが、学校側に対応してもらえなかったり、問題がこじれたりするケースもあります。そのような場合は、弁護士に一度相談してみてください。
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本記事はあなたの弁護士を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
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