漫画村は危険?違法性や安全性について徹底解説

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弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
漫画村は危険?違法性や安全性について徹底解説

この記事では『漫画村』の危険性・違法性についてご紹介します。

漫画村は漫画や雑誌などが無料で読めてしまう海賊版サイトで、ここ数ヵ月で驚くほどユーザー数を伸ばしています。2018年1月時点の日本でのアクセスランキングは31位という規模まで成長しました。

無料で漫画を見れてラッキーと思う方もいるかもしれませんが、著作権を侵害するのは違法です。今回改めて漫画村の危険性についてご紹介します。

漫画村は危険?気になる疑問4つ

漫画村が違法だろうということは皆さん知っていると思いますが、閲覧しているユーザーに危険性はあるのでしょうか?

多くの方が疑問に思っているであろうことを解説していきます。

閲覧しているユーザーに違法性はあるの?

漫画村を運営する行為は国内法の適用があることを前提とすれば違法となりますが、ユーザーがこれを閲覧するのみであれば違法とまでは言い切れません。

著作権法上、画像の閲覧行為が著作権侵害となるかどうかは明確ではありません。

しかし、見ているユーザーが多ければ多いほど漫画村管理者には広告収入が入ることになり、違法の疑いのあるサイトを増長させてしまう現状があります。

漫画村のような海賊版サイトが一般的なものになってしまうと、漫画は無料で読めるという認識が広まり、漫画を購入する人が減るかもしれません。

このような事態は最終的に漫画作成者、編集社、出版社の創作意欲を減殺し、漫画や本の衰退を招くと言われています。そういった事態を引き起こさないためにも、漫画村を閲覧することはやめたほうがよいでしょう。

ウイルスに感染するって本当?

漫画村を見ただけでウイルスなどに感染するということは考えにくいと思われます。

しかし、『iPhoneで漫画村を見ていたら、ウイルスに感染しています。というポップアップが出てきた』という事例があるようです。

これは悪質な広告・フィッシング行為と思われますが、このような怪しい広告・フィッシングサイトを通じて不正なプログラムをダウンロードしてしまうと、ウイルスに感染する可能性もあります。

また、アダルトサイトなどでも勝手に『登録完了』という画面が出て、高額な料金を請求されるといったケースも多いようですが、これはワンクリック詐欺によくある手口です。

これにより不安が煽られて、支払う必要のない金銭を支払ってしまうというケースがよくみられます。

このように、漫画村そのものに危険はなくとも、その周辺には危険がありますので安易に漫画村を利用することはやはりおすすめできません。

仮想通貨のマイニングをさせているのか?

漫画村はサイト利用者の端末を使って、※仮想通貨のマイニングを行わせているといわれています。

※マイニングとは
整合性を確かめるための膨大な計算力を有志(マイナー)から集い、その対価として新しく発行された通貨をマイナーに支払っています。
マイニングとは?~仕組みや方法について解説~

しかし、マイニング用のJavaScriptが消えていることもあるため、一時的に運用している可能性もあります。

これはウイルスなどではありませんが、スマホのバッテリーの減りが早くなることがあります。

このように利用者の知らないところで電力を不正に利用されている可能性があるということは十分に認識すべきです。

個人情報が抜き取られたりしない?

漫画村を見ただけで個人情報を抜き取られることはないでしょう。

しかし、漫画村の広告経由で何かのサイトに登録し、会員情報を悪用される、という可能性はあります。上記の通り、漫画村自体に危険はなくとも、その周辺には常に危険が潜んでいるのです。

違法サイトなのに漫画村が閉鎖されない理由

「漫画村は違法なのになぜサイトが閉鎖されないのか?」

と疑問に思う方も多いと思い、ここではその理由をご紹介します。

ネット上に落ちている画像を拾ってきている

漫画村の運営側は「漫画村は違法ではない。」と主張しています。

その理由は漫画村の運営サーバーが日本法の適用のない国外に置かれており、同サーバーを通じて漫画の画像を保管・複製・アップロードしても著作権法違反とはならないということのようです。

しかし、漫画村は、著作権保護の対象となる画像を、著作者の許可がないまま誰でも閲覧可能な状態にしており、実質的に著作権を侵害していることは明らかです。

サーバーが国外にあるという形式的な理由でこの違法性が解消されるという主張には無理があるでしょう。

運営会社はベトナムにあるから

漫画村を運営する会社はベトナムにあるようで、日本の著作権者の削除要請には応じない姿勢です。

しかし、実際の運営拠点は日本で、海外の会社はペーパーカンパニーであるとも言われています。

運営者の実態を掴めないというのが、漫画村が閉鎖されない理由のひとつかもしれません。

安心して漫画が読めるアプリ

漫画村のように無料で漫画が見れるアプリは他にもたくさんあります。

漫画村のような違法サイトを見るのではなく、企業が適法に運営する安心な漫画アプリを活用することを推奨します。

有名な漫画アプリを3つご紹介します。

LINEマンガ

『LINEマンガ』は皆さんお馴染みのLINEが運営する無料マンガサービスです。

アプリをダウンロードしなくても、LINEの中で漫画を読めます。

有名どころの漫画も多くありますので、読みたい漫画がきっと見つかると思います。

マンガワン

『マンガワン』は2017年12月で運営3周年を迎え、利用者数も累計1,200万人を突破した人気の漫画アプリです。

曜日毎に作品が更新され、人気作品が常時100点以上公開されています。

マンガボックス

『マンガボックス』はDeNAが2013年12月から運営している漫画アプリです。

人気作品も多数ありますが、マンガボックスは誰でもオリジナル漫画を投稿できるので、マンガボックスでしか読めない作品も楽しめます。

まとめ

漫画村のような違法サイトを使い、無料で漫画が読めてしまうと、漫画を購入する必要がなくなり、当然原作者の収入は減ってしまいます。

収入が減れば、漫画を描くこと自体が難しくなってしまうかもしれません。

『見ているユーザーは罪にならない』といっても、違法サイトを見ることはやめましょう。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。第二東京弁護士会所属。

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