手術中に発症したコンパートメント症候群について

医療問題
医療過誤

はじめまして。
私は昨年12月25日に子宮頚がんの為、腹腔鏡手術による広汎子宮全摘出術を受けました。
砕石位で9時間の手術でした。
術後麻酔から覚めた時には右足が痛くて、看護師にも婦人科の医師にも訴えましたが診察も処置もなく、痛み止めと湿布のみ処方され耐えるしかありませんでした。
翌26日の夜にまた激痛を訴え、遅くに婦人科の当直医が整形外科の当直医を連れてきて診察、検査したところコンパートメント症候群と診断され、27日未明に緊急で切開手術をしました。
1月17日に縫合手術をして、荷重可能になったのは23日、30日に抜糸し2月2日に退院しました。
子宮頚がんの術前説明の際、リスクや合併症の説明の中にコンパートメント症候群は入っておらず、砕石位で手術する事も事前に説明は無くコンパートメント症候群の切開手術後に初めて聞きました。
後に調べたところ、病院によってはコンパートメント症候群のリスク回避の為に術中何十分かに一度足の圧迫を解除する措置をしている所もあると知り、私の場合も避け得た事だと思いました。
25cm30針の傷を負ったばかりではなく、現在も足首から甲全体に感覚異常及び麻痺が残っており、足首の可動域も左足と比べて狭くなっています。長時間歩くと脹脛の感覚が無くなり、跋扈を引いてしまいますし、足首の可動域が狭いので長い時間しゃがんでいられません。
子宮頚がんの手術で役1週間の入院予定が、1ヶ月以上入院する羽目になり、退院しても体力が戻るまで仕事復帰出来ず2ヶ月近く自宅療養を余儀なくされ、仕事復帰してもこの足の所為で不自由な思いをしています。
入院中に病院側からコンパートメント症候群の件について調査するとの申し出があり、入院費とその後の外来診察の費用は支払い保留にされていました。(私は何度も治療費は一旦支払うと申し出ましたが保留にされていました)
何度問い合わせても事務関係の課長と言う女性が出てくるばっかりで、毎回調査中との返事のみ、病院側の責任者と直接話をしたいと申し出ましたが調整しますと言うばかりでした。
しかし本日、病院としては合併症とは認めない、処置も適切だったので保障等も一切しない、話合いの場も設けないと例の課長の女性から連絡が来ました。私は何度も病院に言った様に、自分の足の治療費は支払って然るべきと考えますが、素人の私が調べてもすぐに検索出来る様に避け得たコンパートメント症候群のリスクについて説明も措置もしなかった事、砕石位との説明すら無かった事、足が痛いと訴えてから丸一日放置された事、入院が長引いた事、仕事復帰が遅れた事、現在も後遺症が残っている事、一生この傷を背負う事について、病院側から直接謝罪はおろか話合いにすら応じず説明もしないことと、何一つ保障されないことに納得がいきません。
弁護士の方に相談してせめて示談交渉をと思いますがこの案件についてご意見を頂けると有難いです。長文になり申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

相談者(ID:6433)さん

2019年06月27日

弁護士の回答一覧

過去掲載の弁護士

御回答が非常に遅くなって申し訳ありません。 既に御理解なさっているようですが、術中に右下腿が...

御回答が非常に遅くなって申し訳ありません。
既に御理解なさっているようですが、術中に右下腿が何らかの理由で圧迫され、虚血状態になり、筋区画内圧が上昇し、コンパートメント症候群を発症なさったのだろうと思われます。
砕石位で、手術時間が9時間と比較的長かったことはコンパートメント症候群発症のリスク要因ですが、術中に弾性ストッキングやフットポンプを装着していた場合、これらによる圧迫もリスク要因になります。
術中に圧迫されていないかを確認すべきだったというお考えはご尤もですが、一般的に行われていることではないと思います。医療過誤における過失は、一般的に行われていることを医師が怠ったときに認められるので、それでは責任追及は難しいように思われます。
それよりは、術後、強い足の痛みを訴えたのにコンパートメント症候群の発症を疑って、筋区画内圧の測定を実施しなかったことのほうが問題であろうと考えます。コンパト-メント症候群で、神経壊死が生じるのは虚血が10時間以上、続いたときと考えられていますので、術後、すぐにコンパートメント症候群を疑って筋区画内圧を測定して、切開をしていれば、大きな後遺症が残ることは回避できたと考えられるからです。
ただ、これによる責任追及を検討するためには、術中の状態、術後の痛みを訴えたときの状態を記録した診療記録(カルテ)の入手が必要になります。診療記録(カルテ)の入手には、任意開示と証拠保全の二つの方法があります。
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