2chで誹謗中傷されたときの削除手順と該当する罪と罰則まとめ

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弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
2chで誹謗中傷されたときの削除手順と該当する罪と罰則まとめ

日本最大級の書き込みサイトである2chにて、誹謗中傷されるのは個人のみならず法人にもその矛先が向けられています。いざ自分が誹謗中傷されたとき、該当書き込みを削除してもらおうとしても、簡単には削除してもらえません。2chには独自のガイドラインがあり、その規定に反した書き込みでないと原則として削除してもらえないのです。

しかし書き込まれた内容によっては、警察に通報して書き込んだ人を逮捕してもらうこともできます。

2chで誹謗中傷されたとき、削除から犯人逮捕、弁護士への相談を含めてどうすればいいのか、ご紹介していきます。

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2chで誹謗中傷されたときの削除手順

2chで誹謗中傷されたときの削除手順

1999年5月30日に開設された巨大掲示板「2ch」では、度々世間を騒がせる問題が起こります。匿名性を利用した、特定個人もしくは法人をターゲットにした誹謗中傷です。

不特定多数の人に見られ、あまつさえ噂に尾ひれがどんどんついて回り、事態が悪化してしまうこともしばしば。そうした書き込みを削除してもらうとき、慎重な対応が求められます。

削除申請をすると、申請していることが掲示板に表示されてしまうので、特に企業などの場合は迂闊に申請ができません。

それでも自身に対する誹謗中傷を見かけたときは、やはり削除してほしいと思うでしょう。そんな2chの誹謗中傷を削除してもらいたいときの手順をご紹介していきます。

メールにて削除依頼

まずは書き込みそのものを無くすため、メールにて該当する書き込みを削除してもらうよう依頼します。このとき、ホームページに記載されているメールアドレスに直接送るか、指定の削除ホームのどちらかを利用して申請します。

ただ、2chには削除に関する独自ガイドラインに則り、掲示板の趣旨に沿っていないもの、特定個人の住所など個人情報が記載されているなど、ルールに抵触していないと削除はされません。

2chが認める弁護士に依頼

削除要請をしてもガイドラインに違反していなければ、残念ながら書き込みは残ったままです。そこで次の手として、2chが認めた弁護士に削除について相談をしてみてください。

2ch認定の弁護士は2chが独自に行っているもののようで、明確な認定資格があるわけではありませんし、具体的な基準もありません。あるのは「2ちゃんねるが,過去に受けた請求から,表現の自由を配慮したリーガルマインドを持った弁護士と認めた者」というあいまいな基準のみです。そのため、誰が認定弁護士かは本人を含め知る由はありません。

運よくそのような弁護士に依頼することができれば、迅速に削除対応をしてもらえる確率が高くなります。

裁判所による仮処分

しかし弁護士による要請があっても、なかなか削除してもらえないケースも若干ながらあります。そうなると、最後の手段として訴訟を起こす必要があります。

裁判所にどうして削除してほしいのか申立てをするので、別途弁護士費用が必要になります。法的な介入が行われますので、裁判所の決定に対しては2chも原則として従います。

2chへの誹謗中傷書き込みで逮捕されるケースもある|該当する罪と罰則

2chに書き込まれた誹謗中傷のなかには、度を越した内容が投稿されることもあります。誰かわからない人間への攻撃を受けて、精神的にダメージを受けてしまう人も多くいるでしょう。

そんな心ない誹謗中傷をされたとき、書き込みをした犯人を逮捕してもらえるのでしょうか。匿名性がウリでもある2chの掲示板なので、警察にとって犯人捜しは非常に労力を要します。

動いてもらえないときもありますが、内容によっては動かざるを得ない事態もあります。そんな警察さえも動かせる誹謗中傷の罪とは何か、ご紹介していきましょう。

名誉棄損罪

公共の場にて、自身の名誉を著しく傷つけられることで成立する名誉棄損罪、こちらも誹謗中傷に該当しやすい罪です。傷つけられた相手は自身の社会的名誉も傷つけられてしまうので、こちらも公然性が高くなります。法定刑は3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。

脅迫罪

特定個人に対して、「○○を殺してやる」というような脅しをした場合には脅迫罪が成立します。法定刑は2年以下の懲役または30万円以下の罰金です。

業務妨害罪

人の意思を制圧するに足りる威力を示したり、虚偽の風説を流布することで相手の業務を妨害したときに成立するのが、業務妨害罪です。法定刑は3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。

2chで誹謗中傷されたら弁護士へ相談しよう

2chで誹謗中傷されたら弁護士へ相談しよう

2chでの誹謗中傷が起こったとき、削除要請をしても削除されないときは弁護士に依頼して削除をしてもらいます。特に2chをはじめとするネット問題が得意な弁護士も現在は多いので、案件を受けてくれる方は多いでしょう。

ではわざわざ、自分でできることをどうして弁護士に依頼しなければならないのか。詳しい理由は上記のガイドラインなどで説明しましたが、改めて弁護士に依頼したときの利点について紹介します。

弁護士に依頼するメリットは

2chの誹謗中傷を自身で削除要請をすることはできます。しかし実際に削除されるのがいつになるのかは分かりません。内容が内容だけに、迅速かつ近日中に消してもらいたいと考えている方がほとんどのはずです。

一方、弁護士に依頼をした場合は以下のようなメリットがあります。

・スピーディーに削除要請をしてくれる

・無駄がない的確な対処ができる

・法的観点と経験豊富な視点から介入

・問題解決への糸口が出やすい

・トラブルを未然に防ぐことができる

・精神的なダメージを軽減できる

・必要な書類作成や対応をしてくれる

相談料

弁護士に依頼すれば2chの誹謗中傷に関する対応も迅速に行ってもらえますが、その分費用が掛かることも念頭に入れておかなくてはなりません。では実際にどのくらいの費用を負担しなければならないのかというと、相談から始まり問題解決までの道のりに要する費用を支払わなくてはなりません。

まずはどのような被害にあったのか、相談をするところから始まります。その時の相談料は、30~60分で5,000円~1万円が一般的です。無料で相談が可能の事務所もあります。

着手金

弁護士の方が実際に問題解決をするため、活動資金となるお金を事前に支払います。これを着手金といいますが、削除要請依頼のときには3~5万円ほどの着手金が相場です。

成功報酬

問題が解決した後に支払う報酬もまちまちといっていいでしょう。こちらも1つの事例でみると、成功報酬が5~10万円程度です。

種類、または解決までに要した時間により報酬も大きく前後するので一概には言えません。削除が早急に済めば、報酬も支払う金額を抑えられるでしょう。また、誹謗中傷による損害賠償請求をした場合は、経済的利益のパーセンテージ(10%程度)が費用になります。

まとめ

2chの誹謗中傷を削除してもらい、安心する人もいるでしょうが、削除しても再度投稿されてしまう可能性も否定できません。悪質な書き込みがループするといたちごっこになってしまうので、解決が難しくなってしまうケースも十分考えられます。そうなったときは、やはり弁護士への相談を検討してみるといいかもしれません。

インターネットでの誹謗中傷は、拡散もしやすいですので、もし、ありもしない誹謗中傷を受けてお困りの方がいましたら、こちらの記事を参考に弁護士へ相談してみてください。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。第二東京弁護士会所属。

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