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KL2020・OD・037
あなたはどんなことで離婚を決意するのでしょうか。ここでは、離婚を決意する瞬間を妻と夫側に分けてお伝えしたいと思います。
そして、離婚を決意した場合は必ずやってほしいことがありますので、しっかりとお読みいただければと思います。
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目次
まず、妻が夫に対して離婚を決意する代表的な瞬間をお伝えします。
離婚原因の中でも経済面、つまりはお金のことが原因になるケースです。
夫が生活費を渡してくれないことから生活に支障がでます。何度言ってもお金を渡さないとは悪質極まりないですね。日々の積み重ねから、限界に達し離婚を決意するようです。
夫が稼いできたお金は家族のものです。家族が生計を立てる為に必要不可欠になる資金を、パチンコや飲みに行くことに使いすぎることは大変身勝手な行為です。このような夫の行動が原因で生活に困窮することで離婚に至ることがあります。
夫の給料が少なすぎることから生活に支障がでる、仕事が不安定なせいでいつも将来への不安を抱え続けることが苦痛になる方もいます。ついには限界に達し、こんな夫ならいらないと答えを出すのでしょう。
経済面だけでなく、精神的苦痛を与えられたことによっても離婚を決意する瞬間はあります。以下ではよくある事例をお伝えしていきます。
繰り返される不倫や浮気に苦しむケースと、これまで夫婦円満であると思っていたのに夫の不倫が発覚したケースなど不貞行為の背景も様々ですが、どちらにせよ、妻側は心に傷を負うことになります。幸せになるための結婚だったはずなのに婚姻関係を続ける意味が見出せなくなる瞬間ともいえるでしょう。
夫から受ける身体的暴力や精神的暴力。どちらも耐えられるものではありません。外で同じことを行えば犯罪です。それほど悪質なことを家庭内で行っているということになります。これはすぐにでも離婚を考えていいレベルだと思います。
価値観の違いからくる意見の相違。毎日のようにお互いに言い合いを繰り返していると心が疲れてしまいます。子どもがいる場合はそんな夫婦の姿を見ている子どもにも悪影響を及ぼす可能性があります。修復不可能と思った時点で離婚を決意するようです。
好き同士で結婚したはずなのに、すっかり愛されている実感がなくなった。大切にされているとは到底思えないと妻側が感じることから離婚に発展します。
とくに姑と揉めるケースが多いようです。また、姑からモラハラを受けることもあります。
夫が家事や育児に協力しないことから妻への負担が大きくなり精神的に辛くなってしまうようです。家族は助け合って生きていくものと考える方がほとんどで、自分もそんな家庭を築きたいと思いながら結婚します。
しかし、蓋をあけてみたら想像と違うことから、酷い場合は未来への絶望感ばかり抱くようになります。ここまでくると必然的に離婚を考えるようになります。
子どもが生まれてからのセックスレスに悩む方や、セックスレスが原因で子宝にも恵まれない方がいます。夫婦間のコミュニケーションとしても大切にしたいと考えている妻に対し、拒絶し続ける夫。妻もこの先の将来を考えたときにこのままでは惨めすぎると離婚に踏み出すのです。
これらはすぐに離婚に踏み切るレベルのものでしょう。
ここまで妻が離婚を決意する瞬間をお伝えしてきましたが、夫が離婚を決意する瞬間はどのようなものか代表的な事例を見ていきましょう。
経済面への不安は、妻が夫に対して抱くことが多いように思えますが、実は夫から妻への離婚を決意する理由に経済面の不安も多く挙げられます。
配偶者に不倫をされえたことで精神的な苦痛を感じることは男女共通です。妻の不貞行為が発覚たことで離婚を決意する夫も多いでしょう。
夫が一生懸命働いて稼いできたお金を妻が浪費してしまう。家計のやりくりを上手くできないことから、将来への不安を感じるようになるようです。
とくに、老後はお金が必要になることから、たくさん貯蓄をする必要があります。しかし、妻の浪費癖により十分な貯蓄ができずに悩んでいる方も多いようです。
生活費を家族のために使うのではなく、自分自身の美容や洋服、習い事などに使いすぎてしまう。異常なほどの金銭感覚を疑うようになってからは何をするにも妻への不信感が生まれてしまうそうです。そんな自分にも嫌気がさし、こんなことになるなら離婚をしようと決意するのです。
妻と価値観が合わない・何を決めるにも揉めてしまうことから妻の性格も否定するようになるそうです。
「帰ってくるな」「近寄るな」「あなたは出来損ない」など、夫への敬意が微塵も感じられないような暴言を吐く妻もいます。日々積み重なる暴言に、居場所を無くした夫は離婚を考えるようになるのです。
妻からの愛情が一切感じられなくなったことから離婚に至るケースは多いです。結婚前とはあまりに違う態度ですと夫側も精神的苦痛に感じるのでしょう。
一生懸命働いているのに何かと仕事の内容や稼ぎの不満を言われ続けることで、限界に達する夫。妻側も悪気がない場合と、完全に夫への愛情を喪失していることからわざと嫌味として不満を言っている場合があります。後者の場合ですと夫婦関係の修復も不可能に近い状態と思われます。
最低限でいいから自分の家族とコミュニケーションをとってほしいと願う夫に対し、避け続ける妻がいます。一見妻が悪いように思えますが、もしかしたら妻にも理由があるかもしれません。
一概に妻が悪いとはいえませんが、話し合いや解決に向けて努力すらしない妻の態度に離婚を決意する夫も多いようです。また、妻の家族と接することが何らかの理由で精神的苦痛になることから、溝ができ離婚に発展するケースがあります。
夫婦間でセックスがあることはごく自然なことです。しかし、妻の拒絶により長期間セックスレスが続くことから離婚をしたいと考えるようになるようです。
新興宗教に多くの時間を割くようになる・占いに夢中になり酷い場合は洗脳されてしまうことがあります。生活に支障をきたすと判断した夫は離婚に踏み切ります。
それではここで離婚原因ランキングをみてみましょう。
離婚原因ランキング1位は性格の不一致|では2位は?
男性 | 女性 | 件数 | ||
1位 | 性格が合わない | 性格が合わない | 11,277 | 21,446 |
2位 | 異性関係 | 暴力を振るう | 3,193 | 14,167 |
3位 | 精神的に虐待する | 生活費を渡さない | 2,797 | 12,460 |
4位 | 家族・親族と折り合いが悪い | 精神的に虐待する | 2,744 | 11,381 |
5位 | 性的不調和 | 異性関係 | 2,288 | 10,789 |
6位 | 浪費する | 浪費する | 2,239 | 6,535 |
7位 | 同居に応じない | 家庭を捨てて省みない | 1,825 | 5,165 |
8位 | 異常性格 | 性的不調和 | 1,776 | 4,045 |
9位 | 暴力を振るう | 家族・親族と折り合いが悪い | 1,507 | 3,950 |
10位 | 家庭を捨てて省みない | 酒を飲み過ぎる | 1,213 | 3,807 |
以上が離婚原因に多くみられる理由です。離婚を決意する瞬間とほとんど同じ内容になっています。離婚を決意してから、そのまま離婚をしてしまう人が多いと考えられるでしょう。
離婚を決意したら、離婚準備にとりかかると思います。そこで、離婚に向けて絶対にやるべきことを状況別でお伝えします。
もし、慰謝料を請求できそうなら、どのくらい請求できるか計算をしてみましょう。もちろん慰謝料は簡単に算出できるものではなく、状況に応じて金額も変化しますが、調べておく価値はあります。
慰謝料を請求するにも、自分が優位に立って離婚をするためにも離婚原因を証明できる証拠集めは非常に重要です。理由は、2人の話し合いで進める離婚の段階でも相手が悪いことを認めさせるには証拠があったほうが良いからです。
また、万が一2人では話がまとまらずに判決を下すことで離婚が成立する離婚裁判に発展した場合、証拠は必要不可欠になります。
子どもがいる場合は養育費がもらえます。金額は2人の話し合いで決めるか、揉めてしまった場合は調停や裁判で決定するかのどちらかです。どちらにせよ、金額は算定表を参考に決めることが多いです。
また、「財産分与はどうやって決めるのか」「別居中であったら婚姻費用の請求もできるか」など、現在の自分の状況と照らし合わせながら、事前に下調べをする必要があります。養育費と婚姻費用はこちらの算定表を参考にお調べください。
相手が悪い場合で、あなたが母親の立場でしたら、親権は80%の確率であなたが持てるでしょう。現在はよほどの理由がない限り(母親の育児放棄や暴力)母親が親権を持つケースがほとんどです。しかし、万が一揉めてしまうかもしれないことに備えて、育児に携わっていることを証明できるものを用意しておくことをお勧めします。
日々の子どもの様子を記した日記や写真、動画や学校の先生とやり取りしたものなど、なんでも良いので用意してください。
協議離婚とは、2人の話し合いにより成立する離婚のことをいいます。ここで離婚が成立すれば慰謝料や養育費の金額や財産分与、子どもの親権など全てを自由に決めることができます。しかし、相手が同意せず揉めてしまった場合は、調停離婚や裁判離婚という第三者を交えて行う比較的大掛かりになる可能性があります。
結果的に、時間・お金・労力を費やすことになり精神的にもダメージを受けるでしょう。そこで、出来る限り協議離婚に同意してもらえるように攻撃材料を揃えましょう。つまりは、相手が離婚に同意をせざるを得ない状況を作るのです。
それらも含め、言い方は悪いですが相手に合意させるためにあの手この手を考えておくべきです。相手が悪いようでしたら、このくらい当然のことと思いながら行動に移してください。
自分に原因があるが、離婚を切り出したいとき。協議離婚や調停離婚であれば相手が合意することで成立しますが、裁判になると残念ながら離婚は認められません。
しかし、話し合いの段階で相手が合意してくれれば問題なく離婚ができますので、必ず相手には真摯に対応しましょう。自分が離婚をしたいからといって一方的に要望をいうようなことは絶対に良くないことです。
また、あまりに離婚理由が相手を傷つけるものであった場合(不倫相手と一緒になりたいから離婚をしたいなど)は、素直に受け入れてくれない可能性のほうが高いでしょう。意地でも離婚はせずに報復を企む人もいます。離婚に応じたとしても多額の慰謝料を請求される可能性もありますので、これらは覚悟しておいたほうがいいでしょう。
慰謝料の相場を大きく超えた多額の慰謝料を請求された時、完全にあなたが悪い場合は残念ながら仕方のないことだと思ってください。相手側からすると、あなたに傷つけられた分、せめてお金で誠意を見せてもらおうと考えるのは人として普通のことです。
ただしあまりに多額の慰謝料を請求された場合や腑に落ちない点があるようでしたら、弁護士に相談することをお勧めします。状況にもよりますが回避方法があるかもしれません。
養育費や財産分与に関する相手側の希望を出来る限り聞き入れましょう。しかし、中には理不尽な要求を突き付けてくる人もいます。少しでも理不尽な要求がされているようでしたら弁護士に相談してください。
また、子供がいる場合は、子どもに養育費を払うことにもなります。相手の希望を聞くことが第一ですが、養育費は算定表を参考に決めることが多いです。あなたも事前にどのくらいの養育費を払うことになるか調べておきましょう。
あなたがもし父親である場合は、残念ながら親権を持つことは厳しいです。あなたが母親である場合は、よほどのことがない限り親権を持つことができるでしょう。しかし状況によっては父親でも親権を持てる可能性は0%ではありません。これらのことを踏まえた上で子どもの親権をどうするか話し合いに臨みましょう。
離婚を切り出すときも、離婚の条件について話し合いを進めているときも、必ず相手へ敬意を払いましょう。たとえ相手のことが嫌いになっていたとしても、ここで身勝手な言動をした場合、確実に損をするのはあなたです。円満に解決するためにも、相手への敬意は絶対に忘れないでください。
どちらか一方が離婚を切り出したとしても、双方に原因があることから離婚に至るとします。その場合は、とにかくよく話し合ってください。そして、離婚を切り出した側は、相手にも原因があると思えることをしっかり口頭で伝えてください。
もし、全く離婚に応じないようでしたら、双方に原因がある場合は離婚が成立することもある旨を伝えましょう。なるべく協議離婚で成立できるように、調停や裁判離婚のデメリットを話すといいかもしれません。
養育費や財産分与、子どもの親権など決めなければならないことはたくさんあります。あまり自分の希望ばかり言ってしまうと、相手も納得しないでしょう。そこで、お互いが損をしないように、また離婚後の生活に困らないように物事を決めることが大切です。
また、財産分与を行う場合は、交換条件などを出すといいかもしれません。今回は自分が我慢するので、今度はあなたが我慢してくれませんか?と提案しながら相手を思う姿勢を崩さずに話し合いを行ってください。
離婚届を出せば完了すると簡単にお考えかもしれませんが、離婚届を出すにあたって用意しなければならないものがあります。そこで離婚届の出し方と注意点をお伝えします。
郵送でも可能ですが、役所に行く場合は基本的に月曜日から日曜日までやっています。夜間対応なども行っているため、いつでも出しにいくことができます。ただし、役所によって変わる場合もありますので事前に調べておくことをお勧めします。
離婚届にはどんな離婚方法で離婚が成立したか記入する欄があります。もし、協議離婚で離婚が成立した場合は証人2名の署名が必要になります。
協議離婚ではなく、調停や裁判離婚で成立した場合は必要書類が異なりますのでご注意ください。
離婚を決意する瞬間を男女別でお伝えしました。あなたはどのくらい当てはまるものがありましたでしょうか。もしもこのまま離婚の準備を進める際は、くれぐれも慎重に行動するようにしてください。
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