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KL2020・OD・037
「産後クライシスとは何だろう?」
「子どもが生まれてから夫婦の関係が良くない…もしかして、産後クライシスでは?」
子どもが生まれてから妻が夫に対してイライラすることが増え、それが理由で夫婦関係が悪化してしまうことを「産後クライシス」といいます。
人によってさまざまですが、たとえば産後クライシスになると、以下のようなことが多く見られるようになることがあります。
【妻側の特徴】
【夫側の特徴】
妻側の感情の変化があり、それによって夫も不満を持つなどの状況で産後クライシスになることが一般的です。
産後クライシスによる夫婦関係の悪化は、一時的な場合もありますが、悪化してしまうと最悪の場合、離婚に至ることもあるため注意が必要です。
この記事では、産後クライシスの基本的な情報を中心に、原因や対処法などについて詳しく解説します。
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目次
冒頭でも解説したとおり、産後クライシスとは子どもが生まれてから夫婦関係が急激に悪化することをいいます。
「クライシス(crisis)」=「危機」のことであり、文字どおり産後に訪れる夫婦の危機を指しますが、あくまでも出産によって起こる一連の状態を指すものであり、明確な基準はありません。
ここで、産後クライシスの症状を確認してみましょう。
産後クライシスの症状は夫と妻、それぞれ違った特徴が見られます。
【妻側の特徴】
【夫側の特徴】
産後クライシスは、子どもが生まれることで生活が一変して起こることがあります。
以前は「育児ノイローゼ」と呼ばれることもありましたが、現在では妻に限らず、夫婦の問題として捉えられるようになってきました。
子どもが生まれると、生活が大きく変わります。夫婦で気を使ってコミュニケーションを取る余裕がなくなり、育児が生活の中心になることでお互いが不満をためやすくなってしまうのです。
産後クライシスは、一般的に、子どもが生まれて数ヵ月〜数年続くといわれています。
しかし、産後クライシスが続く期間には個人差があり、場合によっては仲が完全に冷めきってしまい、離婚に至るケースもあります。
産後クライシスとみられる症状が長く続いている場合には、産後うつの可能性もあります。産後うつを放置すると状況が悪化することがあるため、病院を受診することをおすすめします。
産後クライシスはそもそも病名ではなく、産後の夫婦関係の悪化を表現する言葉です。
一方、うつ病は病名ですので、根本的な意味合いが異なります。
ここまでにも解説したとおり、産後クライシスは子どもが生まれてから生活が一変することでイライラしやすくなり、夫婦関係が悪化することをいいます。
これに対して産後のうつ病は出産によって妻のホルモンバランスが崩れるなどの影響で精神的に不安定になり、引き起こされやすくなります。
産後クライシスでのイライラも、もともとはホルモンバランスの変化などによって引き起こされることも多いのが特徴です。
そのため、最初はただ妻がイライラしているだけだと思っていたものの、長期化するので調べてみたらうつ病になっていた、といったこともあり得ます。
産後クライシスだと思って放置するのではなく、長期化または重いと感じられる場合には、きちんとしたメンタルケアが必要なことが多いです。
ここでは、産後クライシスの原因について詳しく見ていきましょう。
まずは、妻側のホルモンバランスの変化が挙げられます。
出産すると女性の体内のホルモンバランスが急激に変化することで、イライラしやすくなったり憂鬱感や不満感を持ちやすくなったりしやすくなります。
そのほか、ホルモンバランスの変化が原因で産後クライシスに陥っている場合には、ホルモンバランスが戻れば妊娠前の状態になることもあります。
しかし、産後のプレッシャーや親としての責任感、身体的な疲れによってストレスが増大してしまうと、場合によっては産後うつに悪化してしまうこともあるため注意が必要です。
産後クライシスの原因として、育児負担のバランスの違いが挙げられることがあります。
産後には授乳やおむつ交換など赤ちゃんの世話をするために膨大な時間やエネルギーがかかります。
このような育児負担がすべて妻に偏ってしまうと、妻は肉体的または精神的に大きなストレスを抱えやすくなります。
その結果、産後クライシスが引き起こされやすくなることが考えられます。
これを改善するためには、夫の積極的な育児参加が重視されます。
産後は、夫婦の生活スタイルが妊娠中とは大きく変化します。
これにより、夫婦間のコミュニケーションが不足することで、産後クライシスに陥るケースもあります。
夫婦でのコミュニケーションが不足すると、お互いに気持ちが通じずに不安やストレスが増大しやすくなります。
たとえば、妻が心理的な不安を感じていたとしても、夫婦での会話が減っている状態では夫が妻の不安に気がつくことができなかったり、無視してしまったりすることが起こり得ます。
また、妻がイライラしているために夫側が何も言わないでいる状態が続くと、お互いにストレスをため込んだ状態になってしまいます。
また、産後クライシスの状況では、夫が妻にスキンシップを求めても答えてくれないといったこともあります。
そうすると、夫側にストレスがかかってしまうこともあるのです。
ここでは、産後クライシスになったときに妻ができる対処法について詳しく解説します。
まずは正直に、自分の気持ちを夫に伝えるようにしてみましょう。
育児で自分がどのようなことを不安に思っているのか、ストレスに感じているのかを夫に伝えます。
そのときにも、夫を責めるような言い方は極力避け、冷静に話し合いをもつように心がけることが重要です。
「これをしてくれると嬉しい」という言い方で伝え、何かをしてくれたときには「ありがとう」と感謝の言葉を伝えるようにしましょう。
そうすることで夫婦でのコミュニケーションも円滑になり、お互いのストレスを軽減させることが期待できます。
産後にイライラが止まらないのは、自分だけの時間が全くなくなって余裕がないためかもしれません。
時には子どもを夫に預けて、短い時間だけでも自分の時間を作ってみることも大切です。
あまり長く家を空けることが不安であれば、スーパーでの買いものだけと決めたり、少しだけカフェでお茶をしたりするなど、短時間でもよいでしょう。
また、子どもを親族やベビーシッターに預けられる環境があれば、夫婦で出かけてみるのもおすすめです。
夫婦でゆっくりコミュニケーションを取る時間をもてば、お互いの気持ちが晴れやかになるかもしれません。
親や友人など、信頼できる方に相談してみることもおすすめです。
産後にイライラしてしまうのはホルモンバランスのが原因の場合も多く、子どもを産んだ方ならだれでも起こり得ることです。
誰かに相談すると適切なアドバイスをもらえるかもしれませんし、話をするだけでもすっきりするかもしれません。
自分がどのような状況なのかを客観的に見るという意味でも、第三者に相談することはおすすめです。
イライラが長引いたり、悪化していると感じたりするようであれば、カウンセリングや心療内科を受診することをおすすめします。
産後クライシスは単にイライラしているだけで終わるとは限りません。場合によっては産後うつに発展することもあります。
なるべく早い段階でカウンセリングや心療内科の受診をすることで、プロの目線で自分の状況がわかるだけでなく、症状や状況の悪化を防ぐことにも繋がるでしょう。
ここでは、産後クライシスの妻に対して夫ができることについて詳しく解説します。
何よりもまずは、産後クライシスについて理解するようにしましょう。
女性は出産を終えるとホルモンバランスが崩れることで、イライラが多くなったり不安になったりしやすくなります。
それだけでなく、一人の親として子どもをしっかり育てられるかといった、プレッシャーを感じやすい時期でもあります。
そのような状況で余裕がなくなってしまうと、常にイライラしてしまうといったことは起こりやすくなります。
妻がイライラしているのであれば、「そういう時期で、妻も妻で大変なんだ」と理解するとともに、妻の不安を取り除けるように振る舞ってみてはいかがでしょうか。
産後クライシスで不安定な妻に対しては、積極的に育児や家事をするようにしましょう。
たとえば日中は仕事で外出しており、育児がどうしても妻頼みになってしまう場合があるでしょう。
そうした場合にも、帰宅後や週末に家事や育児をおこなって、妻の負担を軽減できるように試みます。
場合によっては、よかれと思ってしたことがかえって妻にとって不要だったり、時には怒られてしまったりすることもあるかもしれません。
しかし、妻の感情や言葉に耳をなるべく傾けて、できることを探してみるのをおすすめします。
小さなコミュニケーションを積み重ねることも重要です。
産後クライシスになってしまうと、妻には余裕がなくなり夫が何を言ってもイライラして当たってしまうといったこともあります。
そのような妻に対しては、話し合いなどの時間を使ったコミュニケーションを取ろうとするのではなく、小さな声かけなどのコミュニケーションを積み重ねることが有効になることがあります。
たとえば「ありがとう」とこまめに言ったり、「大丈夫?」「手伝うよ」など、小さなコミュニケーションをこまめにおこなうことで、産後クライシスから脱することができるかもしれません。
どのような努力を積み重ねても、産後クライシスから抜け出せないと思ったら、離婚したいと思うこともあるでしょう。
ここでは、産後クライシスでもしも「離婚したい」と思ったら、どうすればよいのかを解説します。
まず大前提として、話し合いによって双方の合意があれば、産後クライシスでも離婚は可能です(協議離婚)。
なお、離婚の際には財産分与や親権者、養育費など細かい話し合いをもつ必要があります。
その話し合いの中で決裂するようであれば、まずは調停を申し立て、調停での話し合いもうまくいかないようであれば、裁判によって決めることが一般的です。
ほとんどの場合は調停でまとまっているといえますが、対立が大きいとその後の訴訟も想定する必要が生じます。
双方で合意がない場合、離婚を希望する側が離婚訴訟を起こして離婚を進めることとなります。
ただし、「産後クライシス」が直接の原因である場合には、裁判によって離婚を認めさせることは困難です。
なぜなら、日本では離婚が認められる原因が明確になっている必要があります。
民法では、法定離婚事由として以下の5つが定められています。
これらのどれかに該当する場合でないと、離婚が認められることはありません。
民法第七百七十条(裁判上の離婚) 1.夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。 一 配偶者に不貞な行為があったとき。 二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。 三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。 四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。 五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。 2.裁判所は、前項第一号から第四号までに掲げる事由がある場合であっても、一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは、離婚の請求を棄却することができる。 引用元:民法 | e-Gov 法令検索 |
産後クライシスで夫婦関係が修復不可能な状況になっていたり、どちらかに対して精神的虐待のような状況が起きていたりする場合には、離婚が認められる可能性もあります。
詳しくは、弁護士に相談してみることをおすすめします。
ここでは、産後クライシスで離婚を考えた際に注意すべき点について詳しく解説します。
まず重要な点としては、すぐに離婚を決意しないことです。
産後クライシスは多くの方にとって、一時的なものです。
つまり、一定の期間が過ぎれば元どおりになることもあるのです。
もちろん、場合によっては長期的に解決しないこともあるかもしれません。
すぐに離婚を決意してしまうと後悔することもあるため、状況や心境の変化を見極めたうえで決断しても遅くはないでしょう。
まずは「そういう時期だ」と考えて、様子を見ることをおすすめします。
産後クライシスで夫婦関係が著しく悪化したら、離婚を考える前にまずは夫婦での距離を取ることもおすすめです。
妻の場合は一旦実家に子どもと一緒に帰って、精神的に落ち着くまで過ごしてみることも大切です。
一度離れてみると、お互いの大切さを思い出せることもあるかもしれません。
夫婦で距離を取って冷静に考えてもまだ離婚の決意が固い場合は、離婚を考えてもよいかもしれません。
以上、この記事では「産後クライシスとは何か」を中心に、原因や対策など詳しく解説してきました。
産後クライシスは多くの夫婦が抱える問題で、決して珍しいものではありません。
出産後は子育てに追われてしまい、生活が一変するため余裕がなくなってしまうものです。
そういうときにも、お互いに少しずつでもコミュニケーションを取ることで、産後クライシスから早く脱せられることもあるでしょう。
もしも長期的に産後クライシスの状況が続くようであれば、カウンセリングや診療内科を受診することをおすすめします。専門家に相談することで改善できることもあるかもしれません。
何をしても修復できずに離婚を考えるのであれば、まずは夫婦での合意を目指してください。相手の合意がない場合は原則として離婚は難しいですが、状況によって可能となるかもしれません。
いずれにしても離婚の話し合いがうまくいかない場合は、弁護士への相談をご検討ください。
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