当番弁護士の呼び方とは?|ご本人・ご家族が呼ぶ方法をそれぞれご紹介

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弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
当番弁護士の呼び方とは?|ご本人・ご家族が呼ぶ方法をそれぞれご紹介

逮捕から起訴までの間、当番弁護士制度を活用すれば、初回のみ無料で弁護士が面会をしてくれます。制度自体は知っているものの、具体的な利用方法までは知らない人もいるでしょう。

この記事では、主に次の点について説明します。

  1. 当番弁護士の呼び方
  2. 当番弁護士を呼ぶ上で知っておきたい基礎知識
  3. 当番弁護士を呼べるシチュエーションの例

基礎知識の部分では、当番弁護士ができることをお伝えしつつ、国選弁護人との違いなどについても触れていきます。

事件に巻き込まれた際に正しい対処ができるよう、参考にしていただければ幸いです。

当番弁護士の呼び方

当番弁護士の呼び方

当番弁護士を呼べるのは、①被疑者本人、または②その家族です。具体的な呼び方を確認していきましょう。

  • 被疑者本人が当番弁護士を呼ぶには…

被疑者本人が当番弁護士を呼ぶ際は、留置場などの施設職員に当番弁護士制度を利用したい旨を伝え、弁護士会への連絡を依頼します。

  • 家族が当番弁護士を呼ぶには…

家族が依頼をする場合は、各都道府県の弁護士会へ電話をかけましょう。各弁護士会の電話番号は、次の通りです。

【弁護士会の電話番号一覧】

北海道      
弁護士会 連絡先 受付曜日 受付時間
旭川 0166-51-9527  平日(月~金)  9:00~17:00
札幌 011-272-1010  全日(祝休日含む)  9:00~17:00 
函館 0138-41-0232  平日(月~金)  9:00~17:00
釧路 0154-41-0214  平日(月~金)  9:00~17:00

 

東北      
弁護士会 連絡先 受付曜日 受付時間
青森県 017-777-7285  平日(月~金)  9:00~16:50
岩手 019-651-5095  平日(月~金)  9:00~17:00
仙台 022-214-1054  平日(月~金)  9:00~17:00
秋田 018-862-3770  平日(月~金)  9:00~17:00
山形県 023-622-2234  平日(月~金)  9:00~17:00
福島県 024-534-2334  平日(月~金)  9:00~17:00
       
関東      
弁護士会 連絡先 受付曜日 受付時間
茨城県 029-228-9800  平日(月~金)  9:00~17:00
栃木県 028-689-9002  平日(月~金)  9:00~17:00
群馬 027-235-6900  平日(月~金)  9:00~17:00
埼玉 048-866-9845  平日(月~金)  9:30~17:00 
東京 03-3580-0082 全日(祝休日含む)  10:00~17:00 
千葉県 043-221-7330  平日(月~金)  9:00~17:00
(除く 12:00~13:00)
松戸ブロック 047-366-7770  平日(月~金)  9:00~17:00
(除く 12:00~13:00)
横浜 045-212-0010  平日(月~金)  9:00~17:00
新潟県 025-222-5551  平日(月~金)  9:00~17:00
(除く 12:00~13:00)
山梨県 055-235-7202  平日(月~金)  9:00~17:00
長野県 026-232-3658  平日(月~金)  9:00~17:00
静岡県 054-252-0008  平日(月~金)  9:00~17:00
浜松ブロック 053-455-3009  平日(月~金)  9:00~17:00
沼津ブロック 055-931-1848  平日(月~金)  9:00~17:00
       
中部      
弁護士会 連絡先 受付曜日 受付時間
富山県 076-421-4811  平日(月~金)  9:00~17:30
高岡ブロック 0766-22-0765  平日(月~金)  9:00~17:30
金沢 076-222-7570  平日(月~金)  9:00~17:00
福井 0776-23-5255  平日(月~金)  9:00~17:00
岐阜県 058-265-0020  平日(月~金)  9:00~17:00
愛知県 052-203-1651 全日(祝休日含む)  9:15~17:00
休日090-3259-1010
(10:00~15:00)
三重 059-224-0999  平日(月~金)  9:00~17:00
       
近畿      
弁護士会 連絡先 受付曜日 受付時間
滋賀 077-511-2225  平日(月~金)  9:00~17:00
京都 075-212-0010 全日(祝休日含む)  平日9:00~17:00
休日10:00~16:00
大阪 06-6363-0080  平日(月~金)  9:00~17:00
兵庫県(神戸) 078-341-2940  平日(月~金)  9:00~17:00
奈良 0742-23-9300  平日(月~金)  9:30~17:00
和歌山 073-422-4580  平日(月~金)  9:00~17:00
       
中国      
弁護士会 連絡先 受付曜日 受付時間
鳥取県 0857-22-3912  平日(月~金)  9:00~17:00
島根県 0852-21-3464  平日(月~金)  9:00~17:00
岡山 086-223-4401  平日(月~金)  9:00~17:00
広島 082-222-4915  平日(月~金)  9:00~17:00
山口県 083-922-0087  平日(月~金)  9:00~17:00
       
四国      
弁護士会 連絡先 受付曜日 受付時間
徳島 088-652-5768  平日(月~金)  9:00~17:00
香川県 087-822-3693  平日(月~金)  9:00~17:00
(除く 12:00~13:00)
高知 088-872-0324  平日(月~金)  9:00~17:00
愛媛 089-941-6279  平日(月~金)  9:00~17:00
(除く 12:00~13:00)
       
九州      
弁護士会 連絡先 受付曜日 受付時間
福岡県 092-733-0333 全日(祝休日含む)  平日9:00~17:00
休日9:00~14:00
佐賀県 0952-24-3411  平日(月~金)  9:00~17:00
長崎県 095-823-1236  平日(月~金)  9:00~17:00
熊本県 090-3661-3133  平日(月~金)  9:00~17:00
大分県 097-536-1458  平日(月~金)  9:00~17:00
宮崎県 090-3328-3141  平日(月~金)  9:00~17:00
鹿児島県 099-226-3765  平日(月~金)  9:00~17:00
沖縄 098-865-3737  平日(月~金)  9:00~17:00

当番弁護士を呼ぶ上で知っておきたい基礎知識

当番弁護士を呼ぶ上で知っておきたい基礎知識

ここでは、当番弁護士への依頼を検討している人が知っておきたい、当番弁護士に関する基礎知識をお伝えします。

一度だけ無料で派遣される弁護士

刑事事件において、逮捕から起訴までの間に一度だけ無料で当番弁護士を呼べます。

その日の当番になっている弁護士が弁護士会から派遣されるため、自身で選ぶことはできませんし、警察や検察、裁判所などが選んだ弁護士でもありません。

そのため、事件の種類によっては得意・不得意が出てしまう場合があります。

当番弁護士を呼ぶメリット

当番弁護士を呼ぶメリットは、主に次の3点です。

  • 無料である
  • 接見禁止になっていても弁護士なら面会できる
  • 取り調べにいかに対応するべきかわかる

2回目以降利用する場合は費用がかかる

初回の面会は無料ですが、同じ弁護士へ引き続き弁護を依頼すれば私選弁護人扱いとなり、費用が発生します。

国選弁護人との違い

当番弁護士が国選弁護人と異なる点は次の3つです。

  • 呼べる条件
  • 呼べるタイミング
  • 取り扱える業務

刑事弁護を依頼する場合は私選弁護人をつけましょう

当番弁護士はあくまで1回の利用に限られます。そのため、その後継続的に弁護活動を依頼するのであれば当番弁護士と私選弁護契約を結ぶか、被疑者国選への切り替え(対象事件のみ)を依頼する必要があります。

例えば、身体拘束期間中に被害者との示談交渉を当番弁護士に依頼することはできません。当番弁護士は法的なアドバイスをするだけで、弁護活動まではできないのです。

逮捕から起訴までの期間は最大でも23日しかないので、早期の身体拘束からの解放を目指すのであれば、できるだけ早い段階で弁護人となることを依頼する必要があります。

経済的な理由で私選弁護としての依頼が難しい場合、被疑者国選対象事件であれば国選弁護への切り替えを、対象外の事件であれば扶助制度の利用をそれぞれ検討し、当番弁護士と相談してください。

当番弁護士を呼べるシチュエーションの例

当番弁護士を呼べるシチュエーションの例

身柄の解放に向けて当番弁護士制度を使う例を紹介します。

冤罪で逮捕されそう/された場合

痴漢冤罪で逮捕され身柄拘束をうけたときなどに当番弁護士を依頼するという方法です。

たとえ冤罪であっても、捜査機関がこれを信じるということはなかなかありません。そのような場合、当番弁護士制度を利用して弁護士から助言を受けることが極めて大切です。

当番弁護士に事情を話し、今後の流れや心構えなどについてアドバイスを受けて、自身の身の振り方を検討すべきでしょう。

まとめ

この記事では、当番弁護士の基礎知識や呼び方をお伝えしました。

弁護士が必要になったときに備え、ぜひ覚えておいてください。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。第二東京弁護士会所属。

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