ワンクリック詐欺の手口に引っかからないための知識のまとめ

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弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
監修記事
ワンクリック詐欺の手口に引っかからないための知識のまとめ

ネットサーフィンの最中に、唐突に「会員登録ありがとうございました。○○万円の登録料の振込をお願いいたします」など、登録完了&登録料の請求の画面が表示されると焦りますよね。 インターネットの利用中に、ボタンをクリックした途端に、身に覚えのない架空請求が行われることをワンクリック詐欺といいます。

国民生活センターのPIO-NETに寄せられた相談件数は、年々減少傾向にはあるものの、年間で1万件以上相談が寄せられております。

  • 2017年:25,383件
  • 2018年:18,748件
  • 2019年:13,709件

実際にワンクリック詐欺に遭遇した場合どうすればいいのでしょうか。

まずはワンクリック詐欺の手口や特徴を知り、その上でワンクリック詐欺の手口への対処法を理解するべきです。

そこで今回の記事では、ワンクリック詐欺がどのような手口で行われるのか、それを踏まえた上で、ワンクリック詐欺への対処方法について紹介していきます。

よくあるワンクリック詐欺の手口

早速、ワンクリック詐欺の手口としてよくある手法を紹介していきます。

再生ボタンをクリックしたら登録・請求の画面が表示

まず、ワンクリック詐欺によくある例として、アダルトサイトなどの閲覧中、年齢確認、動画再生をするためにボタンをクリックした瞬間、別ウィンドウで「登録完了致しました。登録料として○○万円をお支払いください。」などの登録完了、金額請求の画面が表示されるものです。

動画を再生したいというユーザーの気持ちを逆手に、ボタンをクリックさせる手口はワンクリック詐欺ではよく見られます。

視聴用のソフト・アプリのダウンロード

同様に「動画再生するためにはソフト・アプリのダウンロードが必要です」など動画を再生したいユーザーの気持ちに付け入るように、ソフトやアプリをダウンロードさせる手口もワンクリック詐欺では珍しくありません。

ソフト・アプリを開いた瞬間に、登録完了・金額請求の画面が表示されます。また、アプリを閉じても、PC、スマホを開く度に、請求の画面が開くケースも多いです。アプリやソフトをダウンロードしたがために、登録料を支払わなければならない心理にかられ、支払いに応じてしまう方も中にはいます。

SNS・ブログのコメント欄を介したワンクリック詐欺

SNSにはメール機能がついていますが、いきなり見ず知らずの他人から、URLが記載されたメールが届くことがあります。これはワンクリック詐欺の手口の一つですが、URLをクリックすると登録完了・金額請求の画面へ誘導される仕組みです。

また、これと似た手口として、コメント欄にURLが記載されたコメントが載せられるケースがありますが、ワンクリック詐欺である可能性が高いので気を付けてください。URLをクリックした方を、登録完了・金額請求の画面へ誘導させる手口です。

また、SNSはパスワード情報を漏洩したためアカウントが業者に乗っ取られることがあります。アカウントを乗っ取られた友人から、いきなりURLが記載されたメールが届くことがありますが、これもワンクリック詐欺の手口の一つです。

ワンクリック詐欺で支払わせるように仕向けるための手口

ワンクリック詐欺の手口はこのような手法で行われることが多いですが、ユーザーからどのようにしてお金を支払わせようとするのでしょうか。

不安や恐怖心を煽る

登録完了・金額請求のページを開いたユーザーに支払わなければならないと、不安や恐怖心を植え付けることです。

 個人情報が特定されたかのように見せかける

クリック先のページには

  • IPアドレス
  • リモートホスト
  • プロバイダ情報
  • GPS機能から読み取った位置情報
  • OS・ブラウザのバージョン

などユーザーの個人情報が表記されていますが、自身の個人情報が特定されたかもしれないという気持ちにさせることでユーザーの不安を煽ります。実際には、上記の情報から電話番号や住所など個人情報が特定されることはありません。

 支払期間がやたら短い

また、支払期間の期日が設けられていることが多いです。「~までに支払をいただけない場合、延滞金が課せられます」といった具合に、期日を守らなかった場合に課される延滞金に関する表記がされているため、「早く支払わなければいけない」という気にさせます。

請求額が数万円程度の場合が多い

ワンクリック詐欺において請求金額を支払わせる手口として、請求金額が数万円程度の場合が多いです。数万円であれば、そこまで負担のない額だと思いますが、支払義務から逃れられるのであれば早く支払って解放されたいと思わせることでユーザーへ支払わせます。

弁護士を装って和解金を提示

支払に応じないユーザーに対しては、和解金を提示してくるケースも珍しくありません。あたかも弁護士が業者に減額交渉した結果、法的に成立した和解金であることを装って支払を促します。しかしながら、実際は業者へ減額交渉を行うのは減額を望んでいるユーザーが依頼した弁護士であるため、弁護士は介入していないと思ってください。

ユーザーへの落ち度を感じさせるように仕向けられている

ワンクリック詐欺が用いられるサイトは、アダルトサイトなど、ユーザーにとって閲覧していたこと自体に後ろめたさを感じる内容のものが多いです。サイトを閲覧した自分に落ち度があると感じたユーザーは、支払いに応じやすくなるために、ワンクリック詐欺にはその種のサイトが用いられます。

また、ユーザーの目に付かないところに、小さく利用規約が記載されている場合が多いですが、これも利用規約を読まなかったユーザーへ、自身に落ち度があると錯覚させるための手口です。

合法的な会社とワンクリック詐欺の登録・請求方法の違い

日常生活において、インターネットを介して有料のサービスを利用することはよくあります。ワンクリック詐欺の手口に引っかからないためにも、合法的な会社の有料サービスへの登録・金銭の請求方法と、ワンクリック詐欺における登録請求方法の違いを確認していきましょう。

有料サービスである旨が明確に表示されている

まず、合法的な会社が提供している有料サービスであれば、登録や金銭のやりとりに関する契約条件が明記されているのが一般的です。その点、ワンクリック詐欺においては、契約条件がわかりにくく表記されている傾向にあります。

事業者の氏名・住所・電話番号の記載方法

合法的にサービスを提供するのであれば、その提供元は社名(氏名)、住所、電話番号などを記載していなければなりません。そのため、合法的な会社が運営しているサービスであれば、その提供元の会社の身元が特定できる情報が明らかになっているはずです。

ワンクリック詐欺をしている運用元の場合、警察に足がつかないようにするため身元が特定される情報は記載されていません。

個人情報の入力方法

合法的な会社であれば、サービスの登録をする際の個人情報(住所・名前・クレジットカード・電話番号)の入力は慎重に行われます。後々、利用者との間にトラブルが発生した場合に、トラブルを円滑に対処するためにも利用者側の個人情報をきちんと抑えておく必要があるからです。

なのでボタンをクリックした瞬間に、登録完了ということは合法的な会社が運営しているサービスではあり得ません。

IDとパスワードの発行

合法的な会社が提供しているサービスであれば、利用者本人以外の人間が、無断でサービスを利用しないためにも、ID・パスワードの発行は必須です。ID・パスワードが発行されて初めてサービスを利用することができますが、この点もクリックと同時に登録が行われるワンクリック詐欺との大きな違いになります。

申込内容の訂正・確認

また、ユーザーがサービス登録への契約の意思がなかったのに、間違えて登録してしまう事態を避けるためにも、法的にはサービスを提供する側は、確認訂正ができる機会をユーザーへ与えなければなりません。このことからも、クリックと同時に登録が行われることが合法的に運営しているサービスにおいてはあり得ないことがわかります。

ワンクリック詐欺の手口への対処方法

では最後に、実際にクリックしてしまったために、登録・金額の請求画面を開いてしまった場合の対処方法について確認していきましょう。

法的に支払う義務がないことへの認識

まずワンクリック詐欺における請求に関しては法的に支払う義務がないことを認識してください。先ほどもお伝えした通り、ワンクリック詐欺は契約内容の訂正の機会をユーザーへ与えていないので、そもそも契約の内容は無効です。

支払には絶対に応じない

そのため支払には絶対に応じてはいけません。特に最近、Amazonカード・iTunesカード等のプリペイドカードを通して支払いを促す手法が取られます。プリペイドカードを購入した上で記載番号を知らせることで、業者側は間接的に購入金額を入手できるため足が付きません。

この場合、業者の身元が特定できないため、お金を取り戻すのは難しくなります。

ブラウザを閉じる・履歴の削除

次にワンクリック詐欺によって表示されたウィンドウを閉じてください。

履歴の削除

ウィンドウを閉じたらワンクリック詐欺のサイトを閲覧した履歴を削除するために、利用したブラウザから閲覧履歴を削除しましょう。

個人情報漏えい予防のために業者には絶対に電話・メールはしない

ワンクリック詐欺によって、クリックして表示されたウィンドウにはIPアドレス等、一部のユーザーの情報が表示されますが、先ほどお伝えした通り、ウェブサイトにアクセスした程度では個人を特定できるだけの情報は得られません。登録解除するためには、サイトのウィンドウを閉じるために電話やメールを促すような仕組みになっておりますが、絶対に電話やメールをしないでください。

電話番号の頭には186(発信元の電話番号を伝えるための)が記載されているため、こちら側の電話番号が相手側に伝わってしまいます。

もし電話をしてしまった場合

もし、電話をした場合は、着信拒否をするか最悪、電話番号を変更しましょう。

請求が重なる場合はどうすればいいのか

ウィンドウを閉じたけど、再び請求を受ける場合があります。

請求画面の表示を止めたい場合

一つは、ワンクリック詐欺のサイト元から、アプリやソフトをダウンロードしたことで、ご利用のPC、スマートフォンへウイルスが感染された場合です。この場合、PC、スマートフォンを開く度に、請求画面が表示されますが、不正サイトをブロックする機能のあるセキュリティソフトやアプリをインストールしましょう。

国民生活センターへ相談

また、電話番号を伝えたために請求が止まらない方でどうしても不安な方は「国民生活センター」へ相談することをオススメします。

再びワンクリック詐欺の手口に引っかからないためには

では、再びワンクリック詐欺の被害に遭わないためにはどうすればいいのでしょうか。

自分の欲求を満たすサイトには気を付ける

まず、アダルト系サイトにワンクリック詐欺が多いイメージが持たれがちですが、コピーブランドの不法商品、芸能関係ゴシップニュース、ゲーム攻略系のサイトにもワンクリック詐欺の被害が多く見られます。

人は、自身が欲するものに対しては不用心になりやすい傾向にあるため、サイトの利用には細心の注意を払いましょう。

怪しいサイト・アプリの利用を控える

また、見るからに怪しいサイトやアプリの使用は控えてください。極力、有名サイトだけの使用に限定する、アプリを使用する際は、ダウンロード前に評判を調べるようにしましょう。

ポップアップブロックの利用

インターネットを利用する際に利用するブラウザにポップアップブロックを設定しましょう。ポップアップブロックとは、サイトを閲覧した際に自動で別のウィンドウを開くことを防ぐための機能です。

まとめ

ワンクリック詐欺に引っかからないためには、ワンクリック詐欺の手口を知っておくべきでしょう。安全にインターネットを利用するために当記事を参考にしていただけたらと思います。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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