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KL2020・OD・037
B型慢性肝炎は、B型肝炎が慢性化したものをいいます。慢性的に肝細胞が破壊されると、最悪の場合肝硬変や肝がんへと進行しますので、治療を受けて炎症を抑えたり、肝炎ウイルスの量を減らしたりする必要があります。また、B型肝炎の病態によって治療法が変わりますし、助成金や給付金を受け取れる可能性もありますから、検査へ行かれることをおすすめします。
今回は、B型慢性肝炎の概要、症状、検査方法、国から受け取れる可能性がある助成金や給付金についてご説明します。
目次
B型慢性肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)に次持続的に感染することによって引き起こされます。そもそもB型肝炎には
の2種類があります。急性肝炎は一過性の感染で、症状が出ても数ヶ月で抗体ができて治癒します。治癒した場合、基本的にその後の健康に問題はありませんが、肝臓に微量の肝炎ウイルスが残るとする研究もあるようです。
一方、HBVに感染した人のうち10~20%が慢性肝炎へと移行します。
生まれたてというのは免疫力が弱い状態の一つです。慢性肝炎の場合、母親から子供人感染する母子感染(垂直感染)が主な感染ルートになります。
性交渉や血液感染(水平感染)の場合は、すでに免疫力が高まっているため急性肝炎になり、症状を発症するのは一時的になりやすいですが、近年では欧米で多いジェノタイプAというウイルス遺伝子型が原因の急性肝炎が増えていて、母子感染以外からも慢性肝炎になる危険性があります。
実は、HBV自体は肝臓を攻撃しません。肝臓でHBVが増加すると、リンパ球などの免疫細胞がHBVを攻撃し、掃除に増殖の温床になっている肝細胞も破壊してしまいます。
しかし、ウイルスを完全に排除することができないので、慢性的に肝細胞が破壊されていきます。
肝細胞が慢性的に破壊され続けるとどうなるのでしょうか。肝細胞の破壊と修復が続いた結果、一部の人は肝硬変、肝がんへと進行していきます。ただ、あくまで一部の人です。
肝機能が安定している場合は治療がいらない場合もありますので、まずは病院で診断受けて医師に指示を仰ぎましょう。
急性肝炎の場合は抗体ができて症状が治まりますが、慢性肝炎の場合は体内からHBVを完全になくすことが難しく、ウイルスの増加を抑える治療で炎症を抑えて対応することになります。
ここでは、B型慢性肝炎患者の方が日常生活で気をつけるべきことご説明します。
アルコールは肝臓の負担になりますので、健康状態を維持するためには控えておくのが得策です。
薬の中には肝臓に負担をかけるものもありますから、ドラッグストアに行き自分で薬を選ぶのはやめたほうが良いでしょう。医師に処方された薬を飲むのが安全です。
お風呂は体力を消耗しますから、長湯をさける・体調が悪いときは入浴しないようにしましょう。
無理のない行程で、負担をかからないように楽しみましょう。肝臓の状態が悪いときの旅行は避けるべきです。
B型肝炎は症状の経過を予測しにくいですから、3ヶ月程度に1度のペースで肝臓の検査を受けることをおすすめします。
B型肝炎が急に悪化知った場合は、疲労感が出たり、食欲がなくなったり、尿が黒ずんだりします。ただ、慢性肝炎の場合は症状が出にくいようです。その理由は、肝臓の予備機能が高いこと、再生能力が高いことの2つです。
肝細胞の破壊が進んだとしても、肝臓が元の大きさの1/7以下にならなければ、通常と同じよう機能します。
また、肝臓は再生能力が高いので、破壊されても時間が経てば元の大きさに戻ります。ただ、肝細胞が傷つけられる状態が何年も続くと、再生能力ではカバーしきれなくなり、異常な組織が増加して肝硬変や肝がんへと進行していきます。
ここでは、B型慢性肝炎の検査についてお伝えしていきます。
血液検査で次のようなことを検査します。
これが陽性だと、B型肝炎に感染しているとわかります。
過去にB型肝炎に感染したかどうかがわかります。HBVワクチンを摂取した場合も陽性となります。
B型肝炎ウイルスの増殖力が強いのか弱いのかがわかります。
B型肝炎ウイルスの量がわかります。
もしこれらの条件に当てはまり、B型肝炎の感染を心配しているのであれば検査されることをおすすめします。
お住いの地域の住民基本健診や、保健所で検査できます。詳細が気になる方は各自治体にお問い合わせいただくのもいいですが、保健所や病院に行けば大抵検査してくれます。
慢性肝炎の患者は、ウイルスを体内から完全に排除できないため、例えば次のような治療を受けて病態の進行を抑える必要があります。
HBe抗原を陰性化し、炎症が起こらないようにするための治療法です。ただ、ウイルスを沈静化できない場合もあり、奏効率(効果が期待できる確率)は30~40%程度です。
病態が軽度なときによく使われる療法です。炎症を抑えることが目的で、ウイルスの量は変わりません。病態が悪化した場合はあまり有効ではないので、他の方法を試すことになります。
薬の力でウイルスの増殖を抑える治療法で、薬を飲んでいる間は炎症を沈静化できます。ただし、飲むのをやめると炎症が再発し、最悪の場合肝不全になり死亡することもありますから、自分の判断で薬を飲むのをやめてはいけません。
肝炎は日本で最大級の感染症であることもあり、下記の治療を受けている人に関しては国から助成金を貰えます。
具体的な金額ですが、治療費の自己負担が月1万円で済むようになります(課税年額が235,000円の方は自己負担2万円)。
次の書類を揃え、各都道府県の保健所に提出しましょう。
1. 肝炎治療(インターフェロン治療、インターフェロンフリー治療又は核酸アナログ製剤治療)受給者証交付申請書(発行:お住まいの都道府県)
2. 医師の診断書(発行:かかりつけ医など)
3. 患者の氏名が記載された被保険者証等の写し(発行:各保険者)
4. 患者の属する世帯の全員について記載のある住民票の写し
5. 市町村民税課税年額を証明する書類(4. 5.発行:お住まいの市町村)
引用元:厚生労働省|肝炎治療(インターフェロン治療、インターフェロンフリー治療、核酸アナログ製剤治療)に対する医療費の助成
B型肝炎訴訟をご存知でしょうか。これは、かつて集団予防接種での注射器の使い回しが原因でB型肝炎患者が増えてしまった事件で、国が責任を取ると公言しています。次の条件に当てはまった人は給付の対象者で、病態に応じて50万円~3,600万円の給付金を受け取れます。
B型慢性肝炎は完治しないため、肝硬変や肝がんに進行するリスクを減らす目的で、ウイルスの量を減らしたり、炎症を抑えたりする治療を受ける必要があります。
また、医療費負担を軽減するためにも医療費助成や給付金などの制度は利用していくことをおすすめします。
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