B型肝炎訴訟で和解を目指すための弁護士の選び方と費用を抑えるコツ

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弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
監修記事
B型肝炎訴訟で和解を目指すための弁護士の選び方と費用を抑えるコツ

B型肝炎訴訟でみんな和解できれば良いのですが、実際は提訴者の内51.1%しか和解できていません。

厚生労働省|B型肝炎訴訟の提訴者数及び和解者数の推移

引用元:厚生労働省|B型肝炎訴訟の提訴者数及び和解者数の推移

B型肝炎の治療には費用がかかりますし、健康でない限り保険の加入も難しいでしょう。ですから、治療費をまかなうためにも権利がある人は確実に給付金を受取りたいものです。

和解するためには、自分に権利があるのか、必要書類が十分に揃っているのかを確認するだけでなく、実績のある弁護士を選んで依頼する必要があります

今回は、B型肝炎訴訟を起こす際の弁護士の選び方や、弁護士を探す方法、弁護士費用を抑えるコツをご説明します。

B型肝炎訴訟で和解を目指すための弁護士の選び方と費用を抑えるコツ

 

B型肝炎訴訟を起こす際の弁護士の選び方

 

B型肝炎訴訟で弁護士を探す際に具体的に確認すべき点は次の通りです。

親身になってくれるかで選ぶ

依頼するのであれば、お金のためにやっている弁護士ではなく、あなたの苦しみを理解してくれる弁護士に依頼したいものです。

中にはB型肝炎関連のボランティア運動に積極的だったり、講演会を定期的に行っていたりする弁護士もいますから、こういったB型肝炎患者やその家族に対して心から理解のある弁護士を選ぶべきです。

自分との相性で選ぶ

親身になってくれるかどうか確認するとともに、あなたとの馬が合いそうかどうかも確認しましょう。B型肝炎の場合、訴訟から和解までは半年から1年程度かかります。長い期間ともに戦うからこそ、相性は重視することをおすすめします。

和解の実績で選ぶ

弁護士だからといってすべての訴訟が得意なわけではありません。事務所のHPを見たり、弁護士に問い合わせたりして和解の実績がどれぐらいあるのか確認しましょう。

土日も対応してくれるかで選ぶ

平日仕事をしている方は特に重視したいポイントです。平日に仕事が終わってから連絡を取るのは大変と感じそうなのであれば、土日も対応してくれるかどうかをチェックしましょう。

料金の明快さで選ぶ

料金体系がわかりやすい事務所を選びましょう。訴訟の途中で思わぬ費用が発生するのは避けたいものです。

調子の良いことばっかり言う弁護士には注意

トラブルのさなかにある人や、精神的に弱っている人ほど甘い言葉にすがりやすくなります。あなたにとって都合の悪いことまでキチンと説明してくれる弁護士を選びましょう。

病態が悪化するかもしれない不安や、給付金が受け取れるかどうかの瀬戸際にいる人に対して甘い言葉で釣る弁護士がいるとは信じたくないものですが、正義感があり誠実な弁護士ばかりではないので気をつけてください。

B型肝炎が得意な弁護士の探し方

B型肝炎が得意な弁護士の探し方

B型肝炎が得意な弁護士の探し方には、主に次のような方法があります。

インターネットで検索する

YahooやGoogleで「B型肝炎 弁護士」と検索すれば弁護士事務所のホームページがでてきますから、信頼できる弁護士を探す上で、お伝えした

  • B型肝炎患者やその家族をサポートするような活動を行っているか
  • B型肝炎に関する案件の解決実績があるか

は最低限チェックしておくべきでしょう。Q&Aサイトや弁護士の口コミサイトを見れば実際にその弁護士に関わった方の評価なども確認することができます。

ポータルサイトから探す

B型肝炎訴訟が得意な弁護士が登録しているポータルサイトを見てみましょう。例えば当サイトでも訴訟の分野ごとに弁護士を紹介していますから、弁護士探しの参考にしてみてください。

弁護団や法テラスから紹介してもらう

弁護団や法テラスで紹介してもらうのも良いでしょう。弁護団とは、多数の被害者がいる事件があった場合に結成される弁護士の集まりのことで、法テラスは経済的に余裕がない人が法律の無料相談をできる機関のことです。

知人に紹介してもらう

知人に弁護士を紹介してもらう方法もありますが、その弁護士にB型肝炎訴訟の実績がある保証はありません。和解できる確率を高めることを考えると、他の手段で探したほうが良いように思います。

自治体の弁護士仲介サービスを受ける

市区役所などで無料で法律相談に乗ってくれる場合があります。ただ、相談に乗ってくれるだけなのか、弁護士を紹介してくれるのかに関しては自治体によって異なります。まずは電話等で問い合わせてみてください。

大学で行われる講演に足を運ぶ

医療系(でなくても)大学に弁護士先生を招いて講演が行われることがあります。一般人が参加することもできますし、呼ぶ先生をリクエストできることもあります。

B型肝炎のことについてよく知りたいときに足を運ぶと直接弁護士の話を聞け、個人無料相談も行ってくれる場合があるので情報収集がしやすいメリットがあります。

B型肝炎訴訟で弁護士費用を抑える3つのコツ

B型肝炎訴訟に関しては、やることがシンプル(主に必要書類を過不足なく集めて裁判所で陳述するだけ)ですので、実績がある弁護士であれば誰に頼もうと結果あまり変わりません。

病態で給付金額が決まっていますので、弁護士の腕で受け取れる額が上がることも下がることもありません。

「安かろう悪かろう」と必ず言えるわけでもないので、ここまで説明してきた条件を満たすのであれば、できるだけ費用が安い事務所を選ぶのがおすすめです。具体的なチェックポイントを確認していきましょう。

着手金がかからない事務所を選ぶ

着手金とは、裁判の結果にかかわらず支払う費用のことで、相場は20万円からです。B型肝炎訴訟の場合は、着手金がかからない事務所も多くありますから、こういった弁護士事務所を探しましょう。

成果報酬額が給付金額の8%前後なら安いと思って良い

着手金以外にも成果報酬がかかり、この相場が給付金額の8~20%程度です。8%のところがあれば、安いと考えて構いません。

さらに、和解した場合は給付金額の4%を国が弁護士費用として負担してくれますから、あなたが支払う費用は実質給付金額の4%になります。

追加料金がかからないか聞いておく

料金に関しては、事前に納得いくまで確認しておきましょう。

まとめ

国のミスでB型肝炎に感染したのに、こちらが時間と弁護士費用を負担して訴訟を起こさなければいけないのはおかしいような気もします。しかし、国も責任を認めていますし、給付金があれば治療費が家計に与える負担も軽減できます。

訴訟から和解までは半年から1年かかりますから、ぜひ信頼できる弁護士を見つけてください。

B型肝炎訴訟で和解を目指すための弁護士の選び方と費用を抑えるコツ

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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