決して安くない弁護士費用。いざという時に備えてベンナビ弁護士保険への加入がおすすめです。
離婚、相続、労働問題、刑事事件被害、ネット誹謗中傷など、幅広い事件で弁護士費用の補償が受けられます。
【ベンナビ弁護士保険が選ばれる3のポイント】
- 保険料は1日あたり約96円
- 通算支払限度額1,000万円
- 追加保険料0円で家族も補償
保険内容について詳しく知りたい方は、WEBから資料請求してみましょう。
KL2020・OD・037
マンションなどの集合住宅では、隣近所の生活音が聞こえてくることがあります。
他人の生活音は場合によっては騒音となって苦痛を与えられることもある問題です。騒音トラブルの解決には、まず管理会社に相談する必要があります。
今回は、マンションなどの騒音トラブルの解決方法と騒音によって裁判になった事例をご紹介します。
目次
マンションなどの集合住宅に住んでいると、隣近所の方の生活音が聞こえてくるものですよね。洗濯機や掃除機の音などある程度の生活音は仕方のないものですが、我慢の限界というものもあります。騒音で睡眠などの日常生活を妨げられた場合は、まずは管理会社に連絡をしましょう。
マンションなどの住居での騒音には、受忍限度というものがあります。これは、隣近所の生活音はお互いさまなのである程度は我慢しましょうというものです。受忍限度の明確な定義はありませんが、環境省では騒音を以下のように記載しています。
表から、マンションなどでは日中55db(デシベル)以上、夜間は45db以上で騒音と判断できます。また、通常の生活音の数値は以下の通りです。人の話し声が約50db〜61dbとされていますので、隣近所の家の中の話し声が丸聞こえの状態であると考えてよいでしょう。
マンションの騒音トラブルは、できるだけ当事者同士で交渉しないようにしましょう。お互い感情的になってしまい、解決するどころか、余計なトラブルを招きかねません。
マンションの騒音トラブルを解決するには、管理会社などの第三者を巻き込むことが重要です。
また、相談をする際には、騒音がそのような状況であるかを記録に残しておくとスムーズに話を進めることができます。
騒音トラブルを相談する際は、騒音の証拠を残しておくと有効です。騒音が起きた日付や時間、どんな音がしたかなどをメモしておくことで相談の際にスムーズに話を進めることができます。
また、騒音トラブルを訴える際は騒音を測定する場合もあります。
騒音トラブルはまず管理会社に相談します。管理会社はオーナーや管理組合に管理業務を委託されているため、入居者の管理も行う責任があるのです。
管理会社に相談する際は、どのような状況で騒音に困っているかということを伝えると同時に、管理会社がいつまでにどのような対応をするかということを確認しておきましょう。
マンションなどでは入居者で運営されている管理組合が組織されていることがあります。管理組合がある場合は、隣近所の入居者にも騒音の相談をして総会などで該当住居の騒音を提議してみましょう。
管理会社が取り合ってくれなかったり騒音が長期化してあなた自身に損害が発生したりする場合は、騒音トラブルを弁護士に相談することも考えてください。
騒音トラブルは裁判に発展することもあり、その場合は弁護士の力が必要不可欠になります。
また、弁護士は裁判だけでなく、騒音の差し止め要求などの交渉を行うこともできます。 騒音トラブルは当事者間だけで解決しようとすると、やり方によっては、相手から名誉毀損などで損害賠償請求を起こされることもあります。
弁護士はあなたの力になります。信頼できる相談先として利用すべきでしょう。
怒鳴り声や、耐えきれないほどの騒音などで困った場合は警察に相談することもできます。警察は原則、民事不介入ですが騒音が執拗なものであったり、身の危険を感じたりする場合は、刑事事件に発展する恐れも否定できないため、口頭注意などを行なってくれます。
マンションの騒音トラブルは裁判に発展することもあります。騒音に困っている側が不眠症などの健康被害や損害が発生した場合には、損害賠償請求をすることができます。今回は、実際に起こった騒音トラブル裁判の事例をご紹介します。
<平成19年10月3日 東京地裁>
マンションに住むA氏夫婦は、上の階に住むB氏一家の騒音に悩まされていた。B氏一家には、夫婦とその子供の幼児が1人いた。B氏一家の幼児が家の中を走り回る音が、下の階にあるA氏夫婦の住居に響き渡っていた。
A氏夫婦は、管理会社への連絡やB氏一家への直接交渉も行なっていたが、騒音は改善されることはなかった。この期間にA氏夫婦は騒音により不眠症になった。
そのため、A氏夫婦はB氏一家に対し民事調停での解決を図ったが、B氏一家が調停を拒んだため、慰謝料200万円及び弁護士費用40万円の損害賠償を請求した。
参照元:マンション上階の用事による騒音について、下階住民からの慰謝料請求が認められた事例
B氏一家には慰謝料として、36万円の慰謝料の支払いが命じられた。マンションの床材は、遮音機能が一般的水準よりも劣り、また、マンション自体がファミリー向けのため子供が住むことも考えられるため請求額は一部容認という形となった。
しかし、B氏一家からは毎日50db〜65dbという騒音が発せられていたことなどから慰謝料が認められることになった。
『上階住人による50~65dBの騒音で損害賠償請求』では、夫婦が騒音により不眠症などの健康被害にあいました。騒音トラブルは、騒音を立てている側には悪気がなくても、騒音に困っている側からすると苦痛を強いられる問題です。
健康を害すなどの、損害が発生しているという場合は、早い段階で弁護士に相談することもひとつです。
弁護士は、裁判だけでなく騒音の差し止め要求などの交渉をあなたに代わって行うことができます。
マンションだけでなく住宅が密集している地域では、騒音トラブルはよく起きることです。そうはいっても騒音に困っている側からすると、たまったものではありませんよね。
しかし、騒音が聞こえるということは、あなたの家の生活音も聞こえている可能性もあるということです。
同じ建物で暮らしているので『お互いさま』の精神を念頭に置いて、冷静に解決法を考えていきましょう。
マンションの騒音トラブルは当事者間で解決しようとせず、管理会社や弁護士などの第三者を巻き込むことが重要です。また、悪質な騒音トラブルは警察に相談することも可能なので状況に応じて、周囲を巻き込んでいきましょう。
この記事が、騒音に悩んでいる方にとって解決の糸口となれば幸いです。
決して安くない弁護士費用。いざという時に備えてベンナビ弁護士保険への加入がおすすめです。
離婚、相続、労働問題、刑事事件被害、ネット誹謗中傷など、幅広い事件で弁護士費用の補償が受けられます。
【ベンナビ弁護士保険が選ばれる3のポイント】
保険内容について詳しく知りたい方は、WEBから資料請求してみましょう。
KL2020・OD・037
本記事はあなたの弁護士を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
※あなたの弁護士に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。
詳しくはあなたの弁護士の理念と信頼できる情報提供に向けた執筆体制をご覧ください。
※本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。