結婚詐欺の可能性がある男性の7つの特徴と被害にあったときの相談先

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弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
監修記事
結婚詐欺の可能性がある男性の7つの特徴と被害にあったときの相談先

結婚詐欺師の男性はどのような手口で女性を騙していくのでしょうか。好きな人を疑うのは苦しいことですが、放っておくとお金を盗られてしまいますから、結婚詐欺が女性に与えるダメージには計り知れないものがあります。

そこで、今回は結婚詐欺の可能性がある男性の特徴と手口、被害に合わないための対策についてご説明していきます。

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結婚詐欺師の可能性がある男性の特徴

いま結婚を考えている男性が結婚詐欺ではないかと不安を感じてはいないでしょうか。ここではまず、結婚詐欺の可能性がある男性の特徴をご紹介します。

共通の知り合いがいない

結婚詐欺師は、氏名・住所・年齢・職業などを嘘で塗り固めています。もし共通の知り合いがいれば、そこから嘘がバレるリスクが上がりますから、彼らは共通の知り合いを作りたがりません。同様に、親に会わせてくれないことも多くあります。

結婚を考えているのであれば親と会うのが普通ですが、「病気で入院しているから」などといろいろな口実を使ってきます。

結婚の話をするのが早い

詐欺をはたらく男性は、あなたとの結婚ではなくあなたのお金が目的ですから、できるだけ時間をかけずに結婚までこぎつけたいと考えています。

ただ、詐欺師でない場合でも、年齢や性格、相性によってはすぐに結婚したがる場合もありますから、早く結婚の話をされたからと言って、それだけで結婚詐欺師を疑うわけにはいきません。あくまで特徴の1つとお考えください。

高収入を装う

結婚相手に高収入の男性を求める女性は多いので、結婚詐欺の男性は大企業勤務やIT社長、もしくは経営陣のフリをして現れます。結婚に焦っている女性ほど、好条件の相手を逃さないために必死になることでしょう。

住所を教えてくれない

これはなぜかというと、住所がわかれば詐欺が発覚したときに追跡しやすくなるからです。詐欺を立証するには、騙そうとしていた意思があると証明しなければならないのですが、相手が姿をくらませていればそもそも捕まえられません。足がつくのを恐れて彼らは住所を始めとした個人情報を教えたがりません。

写真に映りたがらない

彼らは証拠を残すのが嫌ですから、一緒に写真に映ることを嫌います。不意打ちで写真に一緒に写り、どんな反応をするか確かめてみるのもいいでしょう。

魅力的である

結婚詐欺ができる男性は何らかの魅力を持っています。それは外見・経済力・女性の扱いの上手さなど様々です。外見が優れていて女性を惚れさせる人もいれば、満たされない心の隙間を埋めるのが上手い人もいます。どの強みを持っていたとしても、女性にモテるという点では共通ですから、あまりにもモテそうな男性は少し警戒してもいいかもしれません。

資産について聞いてくる

結婚詐欺師にとってはあなたからいくら取れるかが重要なので、資産状況についてはリサーチされていると思ってもいいでしょう。時には直接あなたに聞いてくることもあります。

結婚詐欺師の手口

結婚詐欺のシンプルな流れは、

  1. 恋愛感情を芽生えさせ信用させる
  2. お金を要求する
  3. 姿をくらませる

の3段階です。

恋愛感情を利用しお金を巻き上げる

文字通り恋愛感情を利用して、「親が難病で」などと最終的にお金を騙し取ります。普通に考えれば見破れそうだと感じることもあるでしょうが、「恋は盲目」とも言うように、人は自分の都合のいいように物事を捉えてしまいます。

例えば、寂しさを埋めてくれて、あるがままの自分を理解してくれて、なおかつ結婚したいと思うような男性に対しては、多少怪しいところがあっても目につかない場合もよくあります。

断りにくい理由でお金を請求する

好きな相手に対しては嫌われたくないと思うのが当然のことです。本気で結婚したいと思っている男性に、「お母さんが重い病気で入院しているけど、医療費が払えない」と泣きながら言われれば、お金を出さざるを得なくなるでしょう。他にも

  • 会社の出資者になってくれ
  • 会社が傾きかけていてお金がいる
  • 持病を抱えていて医療費がいる

など、断りにくい要求の仕方をしてきます。好きな男性に薄情だと思われたり、嫌われたりするのが嫌だという気持ちを利用した非情な手口です。

お金を借りた証拠を残したがらない

ただ、お金を借りても証拠を残すことは嫌がります。一緒に写った写真同様、詐欺を立証する際の証拠になるからです。結婚詐欺師は、詐欺を繰り返すことで収入を得ていますから、複数人から物証が出れば出るほど、逮捕される可能性が増えるわけです。

お金を奪っていなくなる

もうお金をとれないと判断すると、「お母さんの容態が悪いから、しばらくはそばに居てあげたい」などと言い、会うのを拒むようになっていきます。しばらく連絡がないなと思って電話をしてみると、既に電話が解約されていたなんてことも珍しくはありません。

結婚詐欺に遭わないための対策

結婚詐欺に遭わないための対策

恋愛感情があるときは「彼のことを信じたい」と思うのでなかなか難しいですが、結婚詐欺を防ぐためには、まずは冷静にならなければいけません。また、こちらも酷なのですが、お金を貸さないのが1番の対策です。お金目当てだった場合、お金をもらえないとわかれば、相手は身を引くはずです。

盲目になっていると自覚する

付き合った相手のことは信頼したくなるのは何も悪いことではありません。好きな人を疑い続けるのは難しいし苦しいことです。ただ、盲目的に結婚詐欺師を信じているうちは、被害に遭うのを未然に防ぐのは不可能です。

「自分だけは大丈夫」という思い込みを捨てる

結婚詐欺に限りませんが、騙されやすい人は共通して「自分だけはだまされないと思っていた」といいます。危機意識がなければ、自分が騙されることを想像できず、対策もしようと思いません。どのタイミングで騙されている可能性に気づけるか、ということが詐欺を未然に防ぐ上では重要になります。

今まで付き合った異性と比べて条件が良すぎないか考える

何度か申し上げたように、結婚詐欺師は魅力的で、外見の良し悪しに関わらず異性にモテます。これまで付き合ってきた異性と比べて、今付き合っている人が圧倒的にモテそうであれば、もしかしたら騙されているのかもしれません。ただ、付き合う相手の質は変動しますから、単にモテるから詐欺師と考える訳にはいきません。

身元を確認する

ここまでは気持ちの面での対策をお話してきましたが、ここからは行動面での対策をお話します。詐欺師は身分に関して嘘をついていますから、運転免許証を見せてもらったり、家に行きたいと言ったり、親に合わせてと言ったりしてみて、どんな反応をするのか確認してみましょう。

身分がバレそうな申し出に関して高確率で断られるのであれば、何かを隠していると思ってもいいでしょう。自分で確認するだけでは充分でないと感じるのであれば、探偵に身元調査を依頼するのもいいでしょう。依頼するのに費用はかかりますが、騙し取られる金額と比べると安上がりです。

お金を貸さない|資産について明かさない

そもそもお金が目当てですから、貸しさえしなければそのうちいなくなります。お金を出さなくても関係を続けてくれる人なのか確認しましょう。そうはいっても、お金を出さないと相手に薄情者だと思われるかもしれませんから、断るのが難しい人もいるでしょう。なので、最初から自分の資産状況は伝えないのがいいかと思います。

借用書を書かせる

詐欺を立証することを考えると、証拠を残す必要があります。借用書もその1つですから、口約束ではなく借用書を書かせるようにしましょう。

誰かに相談する

恋愛をしながら冷静になるのは難しいもの。そんなときは無理に冷静になろうとせず、誰かに相談して客観的な意見をもらう手もあります。

しかし、「それって結婚詐欺じゃない?」と言われて「どうしてそんなことを言うの!?」と憤る人や、人の意見を聞いても結局自分の判断でしか行動しない人は冷静になるのは難しいかもしれません。

結婚詐欺に遭っているかもしれないと思ったときの相談先

ここでは、結婚詐欺に遭う前後で相談できる先をご紹介します。ただ、詐欺は立証が難しいので、相談する際は証拠を十分に持っていくことをおすすめします。でないと相手は恋愛のもつれだと思ってしまいますし、話を聞いたところで証拠がなければ、調査の仕様がありません。

警察

お金を騙し取られたら警察に相談しましょう。しかし、詐欺は立証が難しい犯罪です。相手に騙そうとしていた意思があるかわからないことには、警察もなかなか動いてくれません。例外として、同様の手口が発生していた場合や、証拠が多い場合などは動いてくれる可能性があります。

なので、相談に行くときは可能な限り証拠になるものを持参し、いくら騙されたのか、どうやって騙されたのかを時系列に沿って説明できるようにしておくといいでしょう。借用書を書かせておくとこういうときに使えます。

探偵

お金を騙し取られる前で、相手が怪しいと感じているタイミングと、お金をだまし取って姿をくらませた相手を探してもらう際に利用できます。後者の場合手がかりがない状態での捜査になりますから、依頼するのに100万円以上かかることもあるようです。なので、できれば相手に不信感を感じた段階で利用したいものです。

弁護士

お金を取り戻したいと思った場合は詐欺を立証する必要があります。その時は弁護士に依頼するのが現実的なのですが、仮に詐欺を立証できても、相手に支払い能力がなければお金は戻ってきません。

それに、お金を返してもらえようが返してもらえまいが弁護士費用はかかりますから、その点も覚えておきたいところです。

まとめ

大好きな相手を疑うのはとても辛いし心が痛いものですが、もちろん思い過ごしの可能性もあります。安心して結婚をするためにも、最低限

  • 誰にでもいいから普段から彼のことを話しておくようにする
  • 怪しいと言われたら素直に受け入れる
  • 高額なお金は貸さない

これだけは覚えておいていただけると幸いです。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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