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KL2020・OD・037
オレオレ詐欺とは、身内を装った詐欺師が被害者に電話をかけ、「すぐにお金が必要になったから」といい現金を奪いとる行為のことです。年々手口が複雑になっており、警視庁ではオレオレ詐欺や還付金詐欺、架空請求をまとめて振り込め詐欺と呼ぶようになりました。
警視庁によると、オレオレ詐欺は平成28年で5,737件発生しているようです。下のグラフを見ていただけると、平成22年以降認知件数が少しずつ増えているのがお分かりいただけると思います。
引用元:警視庁|振り込め詐欺の被害状況
このページでは、被害が増えているオレオレ詐欺の手口と事例、オレオレ詐欺に遭った際の対処法と、被害を未然に防ぐ方法をご説明します。
目次
家族を装った電話をかけて被害者を信用させ、「会社のお金に手をつけたのがバレてクビになるかも…」と恐怖心を煽り、現金を支払えば開放されると思わせるのがオレオレ詐欺の基本的な流れです。詳しく見ていきましょう。
詐欺師は家族や警察などに成りすまし、まずは被害者を信用させることから始めます。流石に「オレ、オレ」と言われて引っかかる人は減ってはいるでしょうが、最初から「〇〇だけど」と名乗ってきたり、「腰の調子はどう?」などと身内しか知らない話をしてきたりと、家族の情報をリサーチしている場合も少なくありません。また、最近では劇場型といって、複数の登場人物(本人、警察、会社の同僚、不倫相手、弁護士など)が次々と電話をかけてきて、信憑性を持たせてくるケースもあります。
など、家族を心配する気持ちにつけ込み、恐怖心を煽るようなことを言ってきます。息子からかかってきている電話だと信用していればしているほど、素直にお金を出してしまいます。
最後にお金を指定の口座に振り込ませます。お金を直接受け取る手口や、宅配便で送らせる手口など幾つかパターンがあります。ATMでは一日100万円までしか振り込めませんが、現金手渡し型の場合100万円以上でも騙し取られるうえに、振込履歴のような証拠が残らないため厄介です。
ここでは、オレオレ詐欺の具体的な事例を見ていきましょう。
①『電車にカバンを忘れた』と息子(孫)を名乗る者から電話。
②『鉄道会社の落とし物係』を名乗る者から「お宅のお子さんのカバンを拾得した」と電話連絡がある。
③その後、すぐ息子(孫)から「今日中に取引先に支払わなければいけないお金(小切手)も入っている。大変なことになる。お金を貸して欲しい。」と電話が。
④事前に鉄道会社から連絡が入っていたので、信用して息子(孫)の会社の同僚を名乗る者に手渡ししてしまう。
引用元:政府広報オンライン|落とし物詐欺(オレオレ詐欺)
事前に息子さんやお孫さんなどご親族をかたる者から、
「携帯電話の番号が変わった」
「風邪をひいて声が変わった」
等と言って電話がかかってきます。
※携帯電話番号が変わったと言い、犯行に使用する携帯電話番号を登録させることで、本物のご親族と連絡が取れないようにするとともに、後日、その番号から電話をするときに番号表示によって本物の電話だと信じ込ませます。
後日、本物であると信じ込ませた電話を使い、まるで会社や友人、女性などとの間にトラブルがあったかのような話をして、「解決のために至急お金が必要」等とまくしたて、言葉巧みに比較的高額な現金の送金を依頼してきます。
引用元:ゆうちょ銀行|振込型の手口
①「あなたは、老人ホームに入居する権利が当たった。」と電話。
②「入居しないなら権利を譲ってほしい」などと依頼。
③最終的には「名義貸しは違法。お金を送れば解決する。」と。
④「宅配便で品名には「お菓子」と書いて○○宛に送って」と言われた。
引用元:政府広報オンライン|現金の”振り込み型”から”送付型”へ
事例1は複数の登場人物が出てくる劇場型、事例2はオーソドックスな振込型、事例3は最近増えている送金型の手口です。送金型や手渡し型は、事例2のように振り込んだ証拠が残らず、詐欺師を見つけるのが厄介になります。どの手口も、一昔前の「オレ、オレ」と言うだけのシンプルなやり方と比べて巧妙になっているのがお分かりいただけたのではないでしょうか。
オレオレ詐欺に遭ったら、できるだけすぐに警察に通報し、振込先の金融機関に連絡を入れましょう。平成20年の6月に「振り込め詐欺救済法」が制定され、振り込め詐欺に使われた口座を凍結し、残っているお金を被害者に分配できるようになりました。
犯人が口座からお金を引き出す前であれば、払ってしまったお金の全部もしくは一部を取り戻せます。
オレオレ詐欺からお金を取り戻せるのは、犯人の居場所がわかっていたり、お金が残っている口座を差し押さえられたりした場合ぐらいです。たとえ捕まえられたとしても、犯人がお金を持っていなければ、お金が返ってくることは期待できません。未然に詐欺被害を受けないように対策するのがベストなので、以下の項目にも目を通してみて下さい。
詐欺師はまず被害者を焦らせ、冷静に考えられないようにしてきます。しかし、オレオレ詐欺の手口を事前に知っておくことで、怪しいと思う気持ちを持ちながら相手の話を聞けます。
また、お金を振り込むよう言われた場合は、振り込む前に誰かに相談するようにしておきたいところです。まずは焦っていたり、恐怖を感じたりしていることを自覚し、冷静さを取り戻すようにしましょう。
劇場型の詐欺では、警察が仲介し示談金などを請求してくる事があります。しかし、本物の警察は示談金を請求したりはしません。
ATMの利用限度額を事前に下げておくことで、振込型の手口であれば被害額を最小限に抑えられます。
オレオレ詐欺の電話がかかってきたら、まずは本人に確認したいところです。ただし、本人がすぐ出る保障はありませんし、詐欺グループの他のメンバーが本人の携帯に電話をかけて話し中にする手口もあります。なので、あくまで対処法の1つと考えるといいでしょう。
簡単にできる対策ですが、ご家族に高齢の方がいた場合忘れてしまうかもしれません。そんな場合は次の方法を試しましょう。
ご自宅で高齢者が一人になる時間は、留守番電話になるように設定しておきましょう。誰がどの番号からどんな要件でかけてきたのかわかるため、冷静に対処できますし、高齢の方は電話に出ないようにして、後で他の家族の方が電話をかけ直すこともできます。
家族ではなく、警察や金融機関の職員などに成りすます詐欺の場合は、氏名、所属、電話番号を聞き出し、インターネットで検索したり、警察に電話して確認してもらったりすることで、実在するかどうかを調べられます。
詐欺師はあの手この手で被害者を信用させ、お金を奪い取ろうとしてきます。オレオレ詐欺に遭ったと思ったら、すぐに警察と振込先の金融機関に連絡を入れましょう。一度振り込んでしまったお金は戻ってこないことも多いので、未然に詐欺だと気づけるよう対策をしておきたいところです。
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本記事はあなたの弁護士を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
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