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KL2020・OD・037
熟年離婚とは一般的に20年以上連れ添った夫婦が離婚することをいいます。長年連れ添った夫婦がなぜ離婚を決断するのでしょうか。そこには熟年夫婦ならではの様々な背景があるようです。
今回は熟年離婚の原因とされる6つのことを挙げながら、実際に離婚をした場合に待っている生活について考えていきましょう。離婚を考え直した場合のために、すぐに実践できる熟年離婚の回避方法を併せてお伝えしたいと思います。
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目次
どうして長年連れ添った夫婦が離婚をしてしまうのでしょうか?それでは早速、その原因についてご紹介します。
まずは、夫婦で共通する熟年離婚の原因からみてきましょう。
一緒にいる意味を見出せなくなったことから離婚を決断するパターンが多いようです。長年溜め続けた不満が爆発する場合と、なぜこの人と一緒にいるのか突然わからなくなる日が来ることもあるようです。
例えば、相手配偶者が平日・休日供に外で過ごすことが多く、夫婦で一緒に過ごす時間がほとんどないような場合は、もう一方の配偶者からすれば一緒にいる理由が見つからなくなってしまうなんてこともあるのかもしれません。
他にも、例えば夫がこれまでは仕事一筋で家にほとんどいなかったのに、定年後にずっと家にいる状態となったことで、妻側からは、これまで見えなかった、あまり気にならなかった夫への不満やいらだちが募ってしまうということもあるかもしれません。結果、一緒にいるより離婚する方が楽ではないかと考えてしまうこともあるのでしょう。
熟年夫婦の場合、子どもが成人して自立している場合がほとんどでしょう。これまでは不満があっても子どものために離婚を踏みとどまっていた夫婦の場合、子供が独り立ちしたことをきっかけに離婚を考えるということもあるのかもしれません。
配偶者以外の異性を好きになってしまい、新たなパートナーと残りの人生を共に歩みたいと願うようになった場合、もう今の配偶者とは一緒にいられないと考えてしまうこともあるかもしれません。
年齢を重ねるにつれ、自身の両親や親戚など自分の周囲で亡くなる方も増えていくでしょう。
そのような親しい人間の死を目の当たりにしたとき、自分の人生に疑問や不安を覚えるというケースもあるのかもしれません。
そのような疑問や不安から、現在のパートナーとの生活を改めて見直すようになり、離婚を決意するに至るということも否定できません。
自身が年齢を重ねてくれば、自分の両親や相手配偶者の両親の介護の問題に直面することになります。この介護の負担は時に深刻な問題となりがちであり、このことが引き金となり離婚に繋がることも少なくないようです。
例えば、親の介護を家庭で行うか、施設に任せるか、家庭内で介護する場合の役割分担をどうするかなど介護の方針について夫婦間でもめてしまい、これが大きなトラブルに発展することもあるようです。
例えば、このような介護の問題について話し合おうとしても一方がこれに非協力的であったり、一方配偶者のみが介護の負担を押し付けられたり、そもそも介護の負担が重すぎたりなどのケースでは、このようなトラブルに発展しやすいといえるかもしれません。
熟年離婚についてまず妻側の視点から見て、どのようなケースがあるかを考えてみたいと思います。
妻が夫の定年退職と同時に離婚を切り出すケースは少なくないようです。その理由としては以下のような理由があると考えられます。
1つは夫の退職金について財産分与を受けることで、それを老後資金として新たな人生をスタートしようと企図してしまうことが考えられます。
2つめは、上述もしましたが、定年退職した夫が毎日朝から晩まで家にいることが耐えられないという理由が考えられます。
妻が専業主婦であり、夫の仕事により生計を立てているという家庭の場合、妻が家事・育児をすることが当たり前であるという風潮は依然としてあります。
そのためか、妻が長年賢明に家事・育児をこなしてきたのに、夫から労いの言葉は一切なく、手伝いもしないというケースは珍しくないでしょう。こんな状態が長く続いたことで、妻側はいつしか自分は妻ではなく、家政婦ではないかと不満を持つこともあるのかもしれません。
総務省労働力調査の結果によると、昨今では共働き世帯が年々増加し、上記の風潮も変わってきているとは思われますが、熟年夫婦の家庭ではこのような風潮はまだ残っているケースが多いのではないでしょうか。
引用元:「共働き等世帯数の推移」男女共同参画局
このような不満が蓄積し、ある日、妻が夫婦でいることが嫌になって離婚を決意するということはあるのかもしれません。
長年供に生活する中で、相手に直してほしいところを何度伝えたものの切聞く耳を持ってくれなかったという理由から、妻が夫に愛想を尽かして離婚を決意するということもあるそうです。
例えば、夫からすれば「こんな細かいことどうでも良いだろ」と思っていた事柄であっても、妻からすれば、「あなたにとっては細かいことでも、毎日あなたの脱ぎっぱなしの靴下を片付けることは大きなストレスになるのよ!」といいたくなることもあるのでしょう。
こういった小さな事の積み重ねが妻にとって負担となり、これが長年蓄積され、ある日我慢できなくなってしまい、妻に「夫がいない方が、楽に生活が送れるわ。」と思わせてしまうのかもしれません。
続いて夫側の視点から見た熟年離婚のケースについて考えたいと思います。
妻が家計を管理している家庭では、夫が一生懸命働いて稼いだお金は妻が管理し、夫はわずかなお小遣いでやりくりしているというケースは珍しくないでしょう。
このように自分が稼いだお金を全て妻に管理されてしまい、自分で自由に使うことができないことにうんざりして離婚を考えてしまうケースもあるかもしれません。
家庭内でのDVやモラルハラスメントは夫から妻にされるものだけでなく、妻から夫にされるものも珍しくないようです。
例えば、夫が毎日のように些細なことで妻からなじられ、以下のような暴言を繰り返されれば、嫌気がさしても仕方のないことです。
実際、統計的にも妻から夫に対するモラハラやDVの認知件数は増加傾向にあるようです。
また、家庭裁判所への調停申立事件の統計データでは、夫・妻ともに精神的な虐待を理由とするものが1位となっております。
引用元:「平成29年度 婚姻関係事件数 終局区分別婚姻期間別 全家庭裁判所」裁判所
上記のデータからも、いかに日々の相手からの言動が離婚に繋がっているのかが分かりますね。
夫側としても、妻がいい加減な食事しか出さなかったり、自分のために時間を犠牲にすることを拒否したり、家庭内であまり相手にしてくれないということが続けば、妻からの愛情を疑ってしまうこともあるでしょう。
例えば、夫の仕事で生計を立てているというような家庭でこのような夫をないがしろにするようなことが続けば、
夫としては「こんなに愛されないのなら、家庭のために働くのが馬鹿馬鹿しいな」と感じてしまっても無理はないかも知れません。結果、この不満に耐えきれずに離婚を決意してしまうこともあるでしょう。
熟年離婚に至る原因は共通するものも多いですが、それぞれみていくとやはり違った考えの元から離婚を決意することが分かりましたね。では、実際に熟年離婚をした夫婦の件数はどの程度いるのでしょうか。
ここでは国の集計した統計データに基づいてその離婚率をみていきます。
同居期間別にみた離婚件数です。同居してから20年から25年で離婚に至る熟年夫婦が一番多いようです。平成17年度は熟年離婚のピークを迎えていました。
平成27年度で少し落ち着いてきたものの、平成2年と比べると明らかに離婚件数が増えています。
次に、熟年離婚の離婚率をみてみましょう。夫と妻共に40代後半での離婚がピークと考えられます。
一般的に20年以上婚姻関係が続いた夫婦は熟年夫婦といわれますので、40代でも熟年離婚に至っている夫婦もいるでしょう。
60歳以上で離婚する夫婦も全体の約3%と多くはないですが、それでも離婚に至る夫婦がいることがわかりました。
熟年離婚を考えたときに、まずは離婚後の生活についてよく考える必要があります。
離婚をしたらこれまで共同生活していたものが、独りで生活することになることも多いです。
離婚後に両親や別パートナーと同居するのであればともかく、全くの独りでスタートする場合には老後どのように生計を立てていくかについてよく考えなければなりません。
自分の両親について介護が必要となる可能性や自分自身が介護を要する状態になる可能性についても十分に考えなければなりません。
また、生計を立てるかどうかよりは優先度は下がるかも知れませんが、今後、自分が周囲とどのように関わっていくかもよくよく考えるべきでしょう。
いざ1人での生活がスタートするととても寂しい思いをする可能性もあります。今のままだと今後どういった生活を送ることになりそうか真剣に考えてください。
上記の生計を立てることと関連する事柄ですが、離婚後の仕事(収入源)の確保はできていますか?
老後の生活をカバーするのに十分な資産があればともかく、そうでない場合には生活のためにどのように仕事をしていくかをまず考えなければなりません。
これも生計を立てることと関連しますが、もし離婚後に十分な収入が期待できない場合には、老後の生活をまかなえるほどの資産はありますか?
老後はとてもお金がかかります。離婚の際に財産分与で一定の資産を得られたとしても、それだけで老後の生活がまかなえるかはわかりません。
自分の今後の人生設計とそれに見合う資産の有無は慎重に検証する必要があるでしょう。場合によっては生命保険のライフプランナーなど専門家に相談してみるべきでしょう。
多くの場合男性側にいえるのかもしれませんが、これまでの食事や家事全般を相手配偶者に任せきりにしていたような場合、離婚後は自分でこれらをこなしていかなければなりません。
例えば、食事一つとっても健康面や経済面を考えれば、毎日外食したり、コンビニやスーパーのお惣菜を食べつ続けるというのもつらいものがあるでしょう。このような炊事だけでなく、家の掃除や選択も離婚後は自分の力でやっていかなければなりません。これらが苦にならないなら別に問題ないかもしれませんが、そもそも自分にそのような生活力があるかは一度考えてみても良いかもしれません。
熟年離婚が良いか悪いかは当事者次第ですが、一般的には以下のようなメリット・デメリットが考えられます。
熟年離婚により自分のためだけに新たな人生をスタートできることをメリットと捉える人は多いようです。
例えば、熟年離婚を機に今までできなかった趣味を始めたり、新たな仕事に挑戦したり、交友関係を広げたりと自分だけの人生を謳歌するということは魅力の一つかもしれません。
長年一緒に過ごしてきた相手と別れ、いざ1人で生活してみると想像以上に寂しいと感じることがあるかもしれません。
一時的なものと割り切ることができればそれでよいですが、もしこの孤独感を引きずるようなことがあれば、それは非常に辛いことといえそうです。
また、このような孤独感に加え経済的な不安も重なってしまうと、心身の健康を害することにもなりかねません。熟年離婚の最大のデメリットはこのような独りで生活することに不可避的に伴う不安といえそうです。
相手に熟年離婚を切り出されてしまったが、自分はやりなおしたい。また、相手から熟年離婚を切り出されることを回避したいという場合、以下のようなことに注意してみてはいかがでしょうか。
夫婦仲を修復する方法の一つとして、子どもに間に入ってもらってコミュニケーションを回復することが挙げられると思います。
当事者同士のみでは素直な気持ちを伝えられないときも、子どもを介して相手に伝えることはできるのではないでしょうか。
同時に子どもから第三者の立場で意見をもらうことで、冷静になれるというメリットもあります。夫婦間でぎくしゃくしてしまい、これを解消するための話合いもうまくできそうにないという場合、子どもを交えて話すことで関係修復を模索するという方法は検討に値します。
離婚を切り出された側は、なぜ相手をそう思わせてしまったのかよく考えましょう。
そして、相手から指摘されたことについて、客観的に見つめ直すことは大切です。これが客観視できず、「でも」や「私だって」といった自己中心的な見方で物事を見てしまうと、解決は困難です。
客観的に見て、自分にも非があるようであれば、素直に謝るべきでしょう。
また、客観視した結果、相手がおかしいと考えることもあるでしょうが、相手には相手の考え方があるということを理解する姿勢が大切です。
この場合も、「お前が間違っている」と一方的にいうのではなく、自分はこう考えるがどうかということを相手に伝えつつ、相手の考え方に耳を傾け、これを尊重する姿勢を取るように心がけてはいかがでしょうか。
2人では修復不可能と考えた場合は、思い切って離婚カウンセラーに相談してみましょう。カウンセラーという他人からの客観的意見を取り入れることで夫婦関係の修復に兆しが見えることもあるかもしれません。もちろんカウンセラーに頼るだけでは駄目です。カウンセラーの手を借りながら自分自身が変わる努力をしましょう。
離婚を切り出した側もそうじゃない側も、お互いに悪いところがあるのであれば、お互い反省して、改善の努力をする姿勢が大切です。
特に熟年夫婦のケースでは年を重ねたことで、お互い自分のことには頑固になりがちです。
「自分はこうだ!」と譲らない姿勢を貫いてしまえば、問題の解決は遠のいてしまいます。
夫婦に限らず人とうまく付き合うためには、相手の立場で物事を考え、相手の考え方を尊重し、必要に応じて譲歩することが大切です。離婚を回避したいのであれば絶対にやるべきことだとお考えください。
妻が夫に対する不満でよく挙がるのが「感謝されなくなった」「褒められなくなった」ということです。妻との関係を修復したいのであれば、妻を褒めることが恥ずかしいと感じる場合は、ありがとうをたくさん言うようにしてください。
食事を用意してくれたとき、洗濯をしてくれたとき、掃除をしてくれたとき。ありがとうを言うチャンスはたくさんありますので、ぜひ実践してください。もしかしたら妻から「何をいまさら」等のことを言われるかもしれません。
それでもめげずに続けてください。夫婦関係を修復するための一番の近道ですからね。
これまで何か決めるときに、夫に選択権を与えてきたか考えてみてください。「あなたはどう思う?」夫に意見を求めていましたか?夫の力が必要という姿勢でいることは非常に大切です。男性はいくつになっても頼られたり、すごい!と言われたい生き物です。
もちろん男性は頼りたい願望もありますので、時にはあなたがリードすることも大切でしょう。でも、これまで何でも勝手に決めてきてしまったのであれば、これからは夫の力を借りるようにしてください。
また、お金に関することばかり話題にしないように気をつけてくださいね。
熟年離婚に至るケースの中に、相手からの愛情を感じなくなったというケースがあることは上記のとおりです。
相手に対して感謝の念があったとしても、言葉にしなければ絶対に伝わりません。
もし、相手との関係を修復したいのであれば、相手に対して率直に感謝の念を述べることや相手と積極的にコミュニケーションを取ることをを意識してみてはいかがでしょうか。
食事を用意してくれたとき、洗濯をしてくれたとき、掃除をしてくれたとき。ありがとうを言うチャンスはたくさんありますし、テレビ番組のこと、趣味のこと、家事のこと、子供・孫のことなど一緒に生活していれば共通の話題はいくらでもあるでしょう。このような機会に敢えて感謝の言葉を伝えたり、コミュニケーションを取ったりすることで、関係を修復できる場合もあります。
熟年離婚の原因は人それぞれだとは思います。既に修復不可能な夫婦であれば離婚を選択したほうが幸せになるのかもしれません。しかし、まだ修復可能の段階であるのなら、手遅れになる前にすぐに自分のすべきことが何かお考えいただければと思います。
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本記事はあなたの弁護士を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
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