これって結婚詐欺！？結婚詐欺の被害に遭いやすい人の特徴と手口

結婚詐欺(けっこんさぎ)とは、結婚をチラつかせつつ恋愛感情を利用し、金銭を騙し取る手口のことを指します。

「運命的な出会いをして大好きな人と付き合えているけど、不審に思うところがある…。」なんて思ってはいませんか？特に、下記のような点で。

1. 職場や家に行かせてくれない
2. 親に会わせてくれない
3. 一緒に写真に写りたがらない
4. 親が重い病気を患っている
5. 金銭をねだられた

これらは結婚詐欺の特徴です。どれかに当てはまるからといって詐欺と決めつける事はできませんが、いくら好きな人とはいえ不安を抱えたまま結婚するのはイヤですよね。今回は、 結婚詐欺の手口から対処法までをお伝えいたします。

結婚詐欺師の特徴

まず、結婚詐欺師の特徴をご紹介しますが、詐欺師は正体がバレないから逮捕されない、ということを忘れてはいけません。

女性結婚詐欺師の特徴

承認欲求が満たされていない、誰かの賞賛を渇望している男性は要注意です。というのも、女性詐欺師は甘え上手で、男性の自尊心を満たすのが上手なのです。

男性結婚詐欺師の特徴

お金持ちを演じている場合もありますが、平均収入を若干上回る年収など、自分でも手が届くと感じさせる設定で現れる詐欺師もいます。

結婚詐欺の手口

結婚詐欺の手口から確認していきましょう。心当たりがある場合、注意が必要かもしれません。

結婚したいと考えている人を狙う

大前提として、結婚したいと強く思っている人や焦りを感じている人、寂しさを感じている人などが詐欺のターゲットにされやすい傾向があります。また、親が資産を持っていたり、貯金がある程度あったりするような30代以降の方は狙われやすいので気をつけて下さい。

パーティーや出会い系サイトなどを介しターゲットに近づく

詐欺師は結婚したい人が集まる場所に現れます。パーティーに参加したり、出会い系サイトを利用したりする際は注意するべきでしょう。

魅力的な異性として振る舞い恋愛感情につけ込む

結婚詐欺で生活ができるぐらいですから、詐欺師は当然魅力的な人物です。ただ、どう魅力的なのかに関してはケースバイケース。あなたは結婚詐欺師と聞くと、どんな人物を思い浮かべますか？

1. 会社を経営している
2. 金持ち
3. 優しい
4. 立ち居振る舞いが洗練されている
5. イケメンor美女

このような特徴を思いつくかもしれませんが、実はそうじゃない場合もあります。
上記のような人に結婚を迫られるのはむしろ怪しいと思ってしまうかも。実際、結婚相手は自分と釣り合った人を選ぶのではないでしょうか？

結婚をちらつかせつつ金銭を奪う

1. 「結婚式は○○で挙げよう。」
2. 「子どもは2人ぐらい欲しいね。」
3. 「一軒家を買うならどこがいい？」

など、結婚を想像させるような会話をし、あこがれの結婚生活を思い浮かべた後に、「お母さんの手術代に○○万円必要」などとうろたえた様子で伝えられたら、「自分が出してあげる。」となるのは自然なことかと思います。

姿をくらませる

お金を奪えるだけ奪ったら、ある日突然連絡がつかなくなってしまいます。このときに初めて相手のことを調べると、名前や住所、職場が架空だったことに気が付きます。

結婚詐欺に狙われやすい人の特徴

では、結婚詐欺師に狙われやすい人の特徴を確認していきましょう。

お金がある

世間一般よりお金を持っている人は気をつけましょう。あるところからしか奪えないので、どうしてもお金を持っている人はターゲットにされてしまいます。

結婚適齢期を過ぎつつある

周りがどんどん結婚して、取り残されるとつい焦りが出てしまいますよね。焦りがある人というのは冷静に思考できなくなりがちです。

冷静に考えられないと、おいしい話に食いついてしまうことも。「まさか自分が騙されるとは…。」という詐欺被害者お決まりのセリフを言うことにもなりかねません。

ステータスがある

ステータスがある人というのは騙されても泣き寝入りしがちです。

これまで努力してきて社会的信用を積み上げた人には、メンツや世間体があるため、『詐欺にひっかかった人』というレッテルを貼られないよう、騙されたとしてもおおごとにしません。

心の隙間や不満を抱えている

お金やステータスがある人が幸せとは限りません。信頼できる仲間や配偶者など、自分を理解してくれる人がいなければ、お金があってもどこか心の隙間を抱えたまま日々を生きることになります。

そんな寂しさを癒やしてくれる人が現れたが、実は詐欺師だったとしたらどうでしょうか？想像したくもないですね。

結婚詐欺の事例

では、結婚詐欺の事例を確認していきましょう。

夫婦で結婚詐欺を企て逮捕された事例

北海道警帯広署は知人男性から現金１千万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで幕別町本町、無職の女（４１）と夫の自称自営業の男（３９）を逮捕した。

　逮捕容疑は、同町の農業男性（５５）に対し、女の父親が事業で失敗したと嘘を伝え３月、１千万円を秀信容疑者の口座に振り込ませた疑い。

　同署によると、容疑者の女が結婚をほのめかして男性に近づき、父親に成り済ました秀信容疑者が自宅を売れば借金を返済できるなどとメールを送っていた。

引用元：産経ニュース｜結婚ほのめかした女、男性に要求したのは…　詐欺容疑で逮捕

女性結婚詐欺師が現金1,000万円を騙し取った事例です。詐欺師や被害者の年齢に関係なく、結婚詐欺被害は発生します。

一見パッとしない結婚詐欺師の事例

５月１９日、名古屋地裁の９０３号法廷。住居不定、無職の被告の男（３９）は眼鏡をかけ、上下黒色の服で判決に臨んだ。中肉中背の外見からは、女性に「モテる」ようには見えない。

　起訴状によると、被告は２０１５年５月～１６年３月、「防衛省と機械を開発中で米軍に売却する渡航費が必要だ」などとうそをつき、交際女性から現金計約８５０万円をだまし取ったとされる。

引用元：朝日新聞DIGITAL｜私の１０年返して…５千万円結婚詐欺「６０年かけ返す」

この例を見ていただければ、結婚詐欺師が必ずしもイケメンや美女でないことはお分かりいただけるでしょう。

『研究所所属の医師』と身分を偽っていたことから、ステータスがある男性に惹かれる女性をターゲットにしていた様子が伺えます。

結婚詐欺を未然に防ぐ方法

被害に遭ってからだとお金を取り戻せない場合がありますので、できる限り騙される前に危険だと気づけるように対策をしておきましょう。

相手の身元を確認する

1. 氏名
2. 住所
3. 職場

確認しましょう。教えてくれないとしても免許証を確認したり、相手の家や職場に理由をつけて行ってみたりすることで、相手の身元を確認していきます。

友達や家族を紹介してもらう

足がつきますので、よっぽど協力者が多くなければ、何人も知人を紹介することはできないはずです。

共通の知り合いがあまりに少ない場合は、「友達がどんな人か気になるな。」と発言し、反応を見るのもよいでしょう。

証拠を残す

いざ騙されたときのために、証拠を残しておきましょう。例えば次のような方法があります。

1. 一緒に写真をとる
2. 住所をメモしておく
3. お金を貸す際は借用書を書かせる

探偵に依頼する

繰り返しになりますが、見破るのが難しいからこそ詐欺師は今ものうのうと生活することができています。相手の疑いが晴れたからと言って安心してしまうのは危険です。

結婚したいと思っている人が詐欺だと疑うのはかなり難しいことですが、不安を晴らして安心して結婚するためには、自分で確認するだけでなく、探偵に依頼をするとより確実性が高くなります。

結婚詐欺に遭った際の対処法

騙されたと気付いた場合は、できるだけ早く警察・国民生活センター・弁護士等に相談をしましょう。この時に、証拠を残しておいたり、どんな経緯で誰にいくら騙し取られたのか整理しておいたりすることが重要です。

また、相手の身元がわかっているときは、慰謝料を請求するのも良いでしょう。

まとめ

今回は、結婚詐欺についてお伝えしてきました。魅力的な人に出会って、正しい判断ができなくなってしまうのは、誰にでも起こりうること。

詐欺師は、人間の心理につけ込むプロと言っても過言ではありません。恋は盲目とも言うように、騙されていることに気づきにくい手口ですし、被害額が高額になる場合もあります。

不安が拭い去れないのであれば、相手の身元を確認したり、証拠を残したりしましょう。