うつ病の従業員の勤務について(安全配慮義務)
以下のケースは会社と当事者である管理職について安全配慮義務が問われるでしょうか。
うつ病の従業員(管理職)について、本人の希望により勤務を継続させることにしました。本人から提出を受けた診断書には病名が記載されていただけで、特に休養が必要などの記載はありませんでした。
本人から「医師は勤務継続しながら治せるとしている」と聞いていました。
本人の部下にも状況を説明し、頑張ってもらうことにしましたが、4カ月ほどたったころに、「管理職の度重なる休暇や早退・遅刻・中抜けが負担になる。」「時折おかしな判断をするので対応が大変(内容を確認。確かに、正しいとは言えない)」、「一度休暇を勧めたらどうか」との報告と提案を受けました。
しかし、本人が休みたがらないことから、休みを勧めたらかえって本人を苦しめるのではないか、取引先との関係から余り本人の希望以外のことをしたくない、部下の方も残業は20時間以内に収まっていて、何より能力的に優秀なので、業務の負担はそれほどでもないと思い、役員と相談の上、対応は難しい旨を伝えて、引き続き頑張ってもらえるよう、また、これまでの感謝を伝えました。
ところが、そこから4カ月ほど経って、先日部下の子の方が体調を崩してしまいました。
お見舞いに行った際に、部下の子が私に、上司から届いた「病気に関する不安と相談」、「自分は家族と上手にいっておらず病気になって不幸だ」、「本当は医師から3カ月以上の休暇を勧められているが仕事のために我慢している(真偽不明)」、「他部署の職員に対する批判」、「遊びに行ったことに関する報告」などが記載されているメールを見せてきました。
当然すべて業務時間外で、時には22時過ぎや早朝に送られているものもありました。部下の子いわく、業務に加えてこのような個人的連絡がとても負担だったそうです。
私個人としては、よくよく考えると、①本人から診断書の提出を受けたのは1度きりで、休暇を繰り返していても再度の診断書の提出や医師との面談をしなかったこと、②部下からの申し出に関し、何も対応しなかったこと、については問題があったと感じております。
また、本人については、①医師の診断について虚偽の内容の報告を会社にしていた、または、部下に医師の診断について虚偽の内容を伝えていた、②業務外の時間に部下に個人的な内容(一般的には負担になると思われる?)のものを送っていることが問題かなと感じております。
現状、部下の子が復帰しておりますが、会社としては何らの対応はせず、通常通り運営をしております。
しかし、上記が訴訟等になり、会社が責任を問われれば当然責任は人事担当の自分に振ってかかることもあり、どうせなら自分の良心に従った行動を取りたいとは思っております。
上記の会社の対応や上司の振る舞いについては、部下の子に対し安全配慮義務に反するものとなるでしょうか。
相談者(ID:1826)さん
弁護士の回答一覧
ご質問の内容ですと、本人に詳しい聞き取りなどを行っていないようですね。 部下の子が、負担...
部下の子が、負担に感じ、そのために体調を壊したという結果は、既に発生しております。
このような結果の再発防止のために、職場環境をととのえない場合は、安全配慮義務に反する可能性が高いです。
たしかに対応に苦慮される事案とは思いますが、問題となっている本人に、調査や指導などの何らかの対応を行わないという理由はありません。(言い方の問題は、産業医を含めた医師に確認するなどしたほうがいい場合もあります。)
どちらかを移動させる、という対応もあり得ます。弁護士回答の続きを読む
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お困りのことと存じます。詳しい事情がわからないので、一般論としてご回答いたします。 1....
1.安全配慮義務違反の可能性は高いですが、本件では、子細な分析と慎重な対応が必要です。
2.因果関係、損害等の検討も必要です。
3.労災責任の追及、違法なパワハラに基づく損害賠償請求等の検討も必要です。
本相談は、ネットでのやりとりだけでは、正確な回答が難しい案件ですので、弊所は、ネットでは、以上をもって回答を終えさせて頂きますね。弁護士等への相談によって、良い知恵が得られる可能性が高いと思います。
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