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KL2020・OD・037
B型肝炎の検査は血液検査のためすぐに終わりますし、1~数週間程度で結果が出ます。また、B型肝炎は潜伏期間が長いので、早くに検査をしすぎると正しい結果が出ないこともあります。そこで今回は、B型肝炎の検査期間や検査に行く時期、検査項目などについてお伝えします。
目次
B型肝炎の検査は主に下記の2つがあります。
・B型肝炎かどうかを調べる検査
・B型肝炎への感染が判明した後の精密検査
それぞれの検査期間を見ていきましょう。
B型肝炎の検査は血液検査ですので、採血をしてから1~数週間程度で結果がわかります。
ウイルスのタイプを特定するために、医療機関で別の検査をします。こちらも血液検査で、エコーを使う場合もありますが概ね1週間から1ヶ月程度で結果が出てきます。
B型肝炎の検査に行くのはいつでも良いというわけではありません。というのもB型肝炎は潜伏期間が50~180日と長く、それ以前に検査に行っても正しい結果が出ません。ですから、感染した疑いのある時期から3ヶ月後を目安に保健所や医療機関に行くようにしましょう。
感染したと思われる時期から3カ月以上経過していれば、正しい検査結果を得ることができます。
引用元:「肝炎ウイルス検査とは?|肝炎ウイルス検査マップ」
ここでは、B型肝炎の検査はどのような方法で、どんな項目を測定するのかをお伝えします。
血液検査で血中のALTを測定します。これは肝細胞だけに存在する酵素のことで、肝細胞の破壊が進んでいるほど血中のALT濃度が高くなります。
その他にも肝炎ウイルスに関して、各種抗原・抗体の量を測定し、感染しているのかどうか、他人への感染力は強いのかどうかといったことを測定します。もしB型肝炎だとわかったら、病態を知るためにすぐに医療機関に行きましょう。
肝臓は沈黙の臓器といわれており、症状が出にくい特徴があります。出る場合もありますが、そうではない場合は自発的に検査に行く必要があります。ここでは、どんな人が検査に行くべきなのかについて確認していきましょう。
B型肝炎は性交渉でも感染しますから、不特定多数の相手と関係を持っていたり、行為から数日たって違和感を覚えたりするようであれば検査に行きましょう。
針が使い回されていた場合、血液感染の危険があります。
昭和23年7月1日~昭和63年1月27日までに行われた集団予防接種で、注射器が使い回された事件をご存知でしょうか。
この件に関しては国が責任を認めており、集団感染した被害者に対し病態に応じて50万円~3,600万円程度の給付金を支払っています。
一次感染した人と、その方から母子感染した二次感染者は給付金受取の対象になります。
B型肝炎は粘膜、体液、血液などを介して他人に感染しますから、身近にB型肝炎患者がいる人も念のため検査に行きましょう。
B型肝炎の防止策が不十分だった時代もありますから、過去に輸血をしてもらった経験がある人も検査に行ったほうが良いかもしれません。とはいえ、輸血で感染するケースはさほど多くありません。
健康診断は沈黙の臓器と呼ばれる肝臓の状態を知ることができる少ない機会ですから、異常を指摘された場合はぜひ詳しい検査をしてみてください。
B型肝炎の初期症状には次のようなものがあります。
上記の項目に思い当たり、なおかつこれらの症状が出ているのであれば、検査されることをおすすめします。
全国の保健所や病院へ行けば、基本的にどこでも検査をしてくれます。ただ、保健所や自治体指定の医療機関に行けば無料で検査をしてくれますので、覚えておきましょう。
また、感染しているとわかったら医療機関へ行き、より精密な検査をされることをおすすめします。
B型肝炎は自然治癒する場合もありますが、慢性化した場合などは肝硬変や肝がんへと進行していきますから、早期にウイルスを減らしたり、炎症を抑えたりすることで病態の悪化を防ぎましょう。
B型肝炎の検査に行くタイミングは、感染したと思われるときから3ヶ月後です。検査自体は血液検査のためすぐ終わりますので、あとは結果が出るまで1~数週間程度待っていましょう。
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本記事はあなたの弁護士を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。
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