賃貸物件の立ち退き料について
現在、賃貸物件に住んでいますが、老朽化による立て替えをするので、3月末迄に退去してくださいと書面にて9月末告知されました。
その書面には一切立ち退き料や敷金の返還について記載が無く、大家に電話で問い合わせましたが、敷金の一部を返還するとの回答しか得られませんでした。
当方は退去の意志があり、それも口頭で伝えてありますが、転居に掛かる費用を立ち退き料として請求したいです。
①弁護士さんにお願いすれば立ち退き料をいただく事は可能でしょうか?
②お願いした場合の弁護士費用はいくら位でしょうか?
以上、①②にご回答をいただければ幸いです。
相談者(ID:19098)さん
弁護士の回答一覧
退去の意思があることを伝えてしまったのは失敗でした。 他に転居せよといわれても、今の住まいに...
他に転居せよといわれても、今の住まいに愛着もあり、完全になじんでいるので簡単には転居できるはずはないというべきでした。
住居として利用する賃貸物件を借りている場合、人によって様々ではありますが、多くの人が数十年にもわたり住み続けるということはなく、数年暮らして転居するということが多いわけで、今回は、家主都合で退去しなければならなくなったとしても、いずれかかる転居費用が今必要になったというだけのことであると考えることができますので、当然に、大家さんが賃借人の転居費用を持たなければならないというものでもないのです。
どうしても退去を拒む賃借人に、早く退去して貰うために賃貸人が支払うのが立退料なのです。
ですので、立退料を請求するためには来年の3月末になっても、引っ越し準備など全くせずに住み続けるという姿勢を見せなければなりません。
来年の3月末が近づくにつれ、大家さんや管理を委託されている不動産会社の担当者からのあなたに対するあたりが強いものになってくると予想されますが、それに耐え、平然と身構え続けなければなりません。
また、もしかすると家賃の受取を拒否されるようになるかも知れませんが、家賃は法務局に供託をしてでも支払い続けなければなりません。
相手が受け取らないならいいだろうと考えて、家賃を支払わないままでいると、自分の方で受け取らないでいるくせに、家賃を支払わずに未払家賃をため続けているなどと主張されて、賃貸借契約を解除されてしまいます。
以上述べたところからもおわかりいただけるかと思いますが、直ちに弁護士に依頼すれば立退料を支払ってもらえるようになるというものでもありません。
来年の3月が経過してからの状況を踏まえて、どのように対応するべきか弁護士へのご相談をお考えになるべきでしょう。
また弁護士費用については、各弁護士がそれぞれの考え方によって金額を決めていますので、ここで記載するのは差し控えさせていただきます。
弁護士回答の続きを読む
住所 | : | 東京都豊島区西池袋5-1-6第2矢島ビル4階A室 |
---|---|---|
対応地域 | : | 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 静岡県 |
【まずはメールでご相談ください!】弁護士歴25年以上●離婚・不動産などご相談ください。あなたの事情に合わせたベストな解決を目指します
この質問に関連する法律相談
賃貸契約を終了し、不動産会社から退去時精算書と現状回復工事費用の見積もり書が届きました。その請求金額が妥当なものなのか、そもそも契約時の現状回復に関わる特約に有効性があるのか疑問に思い相談させていただきました。
ペット可物件に2年住んでおりましたが...
賃貸保証会社の方から 強制に家を出されました。
不動産会社 大家さんとの書面の解約手続き等は
していません。家賃が遅れていて 2ヶ月分まとめて2月10日に払いますと告げましたが払わなくていいから出て行けと言われ初めは 持って行ける物だけ持って出れない...
交際相手が賃貸を借りる際の連帯保証人となっているのですが、家賃を滞納してしまい全保連株式会社の方から「2月分を立て替えているから、その支払いを一括でして欲しい、支払えないなら強制退去にし裁判にする」と連絡がありました。
借りた家で交際相手と同棲し...
娘の賃貸マンションの水漏れの相談です。
9月14日に2階から水漏れがありました。
管理会社に連絡をしました。
調べたところ、配管の経年劣化での水漏れでした。
寝室にしているロフトは水浸し。
寝具や大切にしている書籍やゲームソフト
ぬいぐる...
友人名義で借りているマンションの一室に住まわせて貰っていたのですがその家賃は2人で折半するという約束をしていたのですが全額請求された上に遅延損害金として1万8000円、損害賠償として2万円プラスされ要求されました。家賃は6万4000円で元々借りていたお金...
内覧の部屋と違う部屋で契約させられ、説明も受けなかったのですが、仲介業者は取り合ってくれません。その部屋をすぐに引越すことにしたので、契約にかかった費用、解約手数料、次への引越し代金を損害賠償として請求しようと思います。内容証明とかではなく、それに近いよ...
不動産トラブルに関する法律ガイドを見る
マンションなどの集合住宅では、隣近所の生活音が聞こえることはよくあることです。しかし、隣近所の生活音により自分の生活に影響が出てきた場合は、騒音トラブルに発展することがあります。騒音トラブルの相談件数は平成11年までは減少傾向にありま...続きを読む
賃貸借契約では、契約時に家賃だけでなく敷金や礼金、前家賃など様々な費用がかかり、賃初期費用は家賃6ヶ月分以上と言われています。今回は、賃貸借契約の初期費用と安く抑えるためのコツをご紹介します。続きを読む
家賃滞納で裁判を行う際に絶対に把握するべき流れ|裁判以外の解決方法
長い間家賃を滞納されている場合は裁判をするべきなのか?この記事を見ている人はそんな考えがあるかと思います。ここでは、裁判を起こす前に行うべきことや、裁判以外の解決方法、また裁判の判例や流れ、弁護士に依頼するメリットをまとめました。続きを読む
これで迷わない!家賃滞納者に催告書を内容証明郵便で送付する方法まとめ
ここでは催告書と内容証明郵便の書き方や内容をしっかり把握するために、具体的な内容、送る効果や費用、書き方など送るまでの一連の流れを紹介します。迷わず催告書を内容証明郵便で送るための参考にしてください。続きを読む
敷金返還トラブルは、賃貸物件などの契約時に支払った敷金が退去時に返還されなかったり大幅に差引かれて返還されたりする問題です。実際にトラブルに巻き込まれた際はどのようにすれば良いのでしょう。対処方法と原状回復に関する法律、考え方についてご紹介します。続きを読む
賃貸物件の立ち退きは、オーナーも入居者も頭を悩ませる問題のひとつですよね。賃貸物件の立ち退きには、入居者が家賃などを滞納しているような入居者に債務不履行がある場合とオーナー都合の場合が考えられます。家賃滞納の場合は交渉により賃借人が立...続きを読む