DVの原因と暴力をふるいそうな男性の特徴|DV被害に遭った際の対処法

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弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
監修記事
DVの原因と暴力をふるいそうな男性の特徴|DV被害に遭った際の対処法

DVの原因は何なのでしょうか?どうすればDVがなくなるのでしょうか?

  • きっといつか暴力をやめてくれるはず
  • 殴られるようなことをした自分が悪い
  • 普段は良い人なの

DVを受けている人の中にはこのように感じる人もいます。「相談するほどのことではない」と思っているかもしれませんが、DVは犯罪です。どんな理由があろうと暴力を肯定してはいけませんし、あなたの命に関わる場合もあります。

今回は、DVの原因とその対処法などをお伝えします。

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DVの原因として考えられるもの4つ

DVの原因として考えられるもの4つ

まずはDVの原因として考えられるものを4つご紹介します。

自分の思い通りにならないと気が済まないから

DVの目的の1つは支配欲を満たすことです。他人が自分の想い通りに動いて当然と考えているとすると、そうならなかった際にストレスを感じます。ストレスを解消するには、考え方を変える、言葉で伝えるなどの選択肢もありますが、手っ取り早く要求を通せる暴力という手段を選ぶ傾向が強い人がDVをする可能性があります。

暴力をふるっても良いと思っているから

暴力を肯定する考え方をしている人でなければDVはしません。また、自分は正しいことをしているのだと思いこんでいるため、被害を受けている側が説得をするのは難しいでしょう。暴力をふるう理由を「教育」などと称して合理化する場合もありますが、暴力は教育ではなくただの犯罪です。  

暴力をふるうと自分の思い通りになってきた経験があるから

暴力をふるうことで自分の主張が通る経験をすればするほど、次以降も暴力で解決しようとする場合があります。

DVするのが自然な家庭環境で育ったから

幼少期はその人の性格の一部を決める大切な期間です。

そんな時期に、暴力が当たり前のようにまかり通っている両親の元で育つとどうなるでしょうか?きっと暴力を当たり前のものと考え、人を殴ることに対して良心が痛むことはないでしょう。

DVをする可能性がある男性の特徴

ここでは、DVをする可能性がある男性の特徴を確認していきましょう。

ただ、以下の特徴に当てはまるからと言って必ずしもDVをしているわけではないという点だけ注意してください。

劣等感が強い

自分の力を誇示するために他人を屈服させようとする意図がある場合もあります。ちっぽけなプライドを大切に守っている男性は、他人を屈服させたり優位性を示したり、褒めてもらったりすることで自尊心を満たそうとします。

自慢話をよくする

自尊心を満たすために、自慢話をすることがあります。本当に自信がある人であれば、欲求が満たされているのでわざわざ自画自賛をする必要はありません。

他人に対し否定的な発言をする

自分の価値を上げるのではなく、他人の価値を下げることで「自分の方が上」と思い込もうとします。

理性ではなく感情だけで物事を考える

  • 「暴力をふるうと逮捕される可能性があるな」
  • 「証拠が残れば慰謝料を請求されるな」
  • 「アザができたら誰かが見つけて通報するだろうな」

理性的に考えれば、自分の主張を通す手段が暴力だけでないことや、暴力をふるうリスクに気がつくので別の選択肢を選びます。DVをする人には「腹が立ったから殴る」といった直情的な人が多いのではないでしょうか。

独占欲が強い

自分以外の人と連絡を禁止するなど、歪んだ愛情がDVに発展する場合もあります。誰でも恋愛相手に期待することが1つや2つあるでしょうが、想い通りにならない他人をなんとかしたいと考えればストレスが溜まるばかりです。

男尊女卑の考え方をしている

女より男の方が偉いと思いこんでいるので、言うことを聞かない女性に「教育」と称し何のためらいもなく暴力をふるえます。

人のせいにする

  • 「あいつが言うことを聞かないから」
  • 「あいつが電話にすぐ出ないから」

など、人のせいにして自分は悪くないのだと主張する人もいます。

上記の条件に当てはまる人が必ずしもDVをするわけではありませんが、もし多く当てはまる人がいるのであれば警戒をしておくと良いかもしれません。

DVをされた際の対処法

DVをされた際の対処法

  • 「報復が怖い」
  • 「また殴られるんじゃないか」
  • 「私が我慢すれば済むことだから」

暴力をふるってくるパートナーに逆らうような気がするかもしれませんが、あなたが現状から抜け出さない限り暴力が終わる保証はありません。DVをされた際の対処法は、本人にDVをやめる意志があるかないかによって変わります。それぞれ確認していきましょう。

DVをやめる意志が本人にある場合

カウンセリングを受けさせる

本人が暴力は悪いことだという認識がある場合は改善の余地があるかもしれません。本人にやめたい意志があるのであれば、カウンセリングを受けることで暴力を受けない考え方を持ってもらいましょう。

DVをやめる意志が本人にない場合

本人にDVをやめる気がないのであれば、まずはパートナーの元から避難しましょう。DVは死につながる危険な行為です。今まではたまたま死なずに済んだかもしれませんが、どうか殴られることを当たり前と考えず、身の安全を考えるようにしてください。

DVは放置すると、取り返しのつかない状態になります。

鬱になったり、最悪の場合命を失いかねません。

一刻も早く下記より相談窓口を探して、具体的な解決に向けて動き出すことをお勧めします。

民間シェルターに避難する

お金がなく逃げ場がないと感じている人もいるかもしれませんが、DVの被害を受けている人は民間シェルターに避難する事ができます。民間シェルターとは、暴力を受けている人が一時的に避難できる機関のことです。

母子生活支援施設に避難する

母子生活支援施設とは、配偶者がいない女性とその子どもが入所できる機関のことを言います。DVを受けている場合でも避難が可能です。お子さんがいらっしゃる方は母子生活支援施設への相談も考えてみてください。

別居する

実家に帰れる場合や賃貸を借りられる場合などは、そちらに避難するのも良いでしょう。暴力をふるわれないよう、一度距離を開けることが大切です。

あまりにひどければ離婚する

これ以上我慢出来ないのであれば離婚をしましょう。確実に離婚をするためには、証拠を集めておくことが大切です。

  • 日記
  • 録音
  • 診断書
  • 外傷を撮影したもの

などが証拠として使えます。

DVで離婚を考える場合は、具体的な手順について以下の記事を確認しましょう。

手順を知ることで、明るい未来が見えるかもしれません。

慰謝料を請求する

DVの被害者は心身ともに深い傷を負うこともあります。もしあなたもパートナーの暴力で被害を受けたのであれば、慰謝料を請求することもできます。DVが原因で離婚する場合の慰謝料は、50万円~300万円程度です。

パートナーに対してお金を請求するのは心が痛むかもしれませんが、離婚をするのであれば子どもの養育費や教育費など、現実的なことも考えていかなければなりません。あなたが受けた心身の傷に対して償っていくことももちろんですが、お子さんがいる方はお子さんの将来のためにも行動に移しましょう。

まとめ|どんな理由があろうと暴力を肯定してはいけない

DVをされる原因にはいろいろなものがありますが、決してあなたが悪いわけではありません。DVは死にもつながる危険な犯罪ですので、もしもの事がある前に避難しましょう。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤 康二
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。第二東京弁護士会所属。

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