協議離婚の証人とは|離婚届の証人になる為に知るべき基礎知識まとめ

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弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
監修記事
協議離婚の証人とは|離婚届の証人になる為に知るべき基礎知識まとめ

夫婦の話し合いにより成立する離婚を協議離婚といいます。

お互いが離婚をすることに合意した場合は、離婚届を提出し、受理された時点で協議離婚が認められることになりますが、離婚届を提出する際に証人が必要になることをご存知でしょうか。

ここでいう協議離婚の証人というのは、離婚届の証人欄に記入する証人のことを表します。結論からいうと、協議離婚の証人のやるべきことは、離婚届の証人欄に必要事項を記入して印鑑を押すだけです。

では一体どのような人が証人として名乗ることができるのか、また証人になった際に法的な責任が発生するかなどの説明をしていきたいと思います。証人をお願いしようとしている人とお願いされる人のどちらの場合でも読める内容になっていますので、この記事を通じて協議離婚の証人について学んでいただけたら幸いです。

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協議離婚の証人をお願いできる人

協議離婚の証人をお願いできる人

協議離婚の証人をお願いできる人はどんな人でなければいけないのか考えていきたいと思います。

年齢が20歳を越えていれば誰でもいい

証人になるための特別な決まりはなく、20歳を越えている人であれば誰が証人になっても問題ありません。一般的には親・親族・友人などにお願いすることが多いようです。

証人は2必要になりますが、夫と妻の証人を1名ずつ準備する必要はなく、どちらが探してもいいので結果的に2名の証人にお願いしなければなりません。

証人を頼める人がいない場合

協議離婚の証人を頼める人がいない場合は、行政書士などが行っている代行サービスにお願いしてみましょう。郵送で簡単に行えることから多くの人が利用しているようです。会社によって異なりますが、費用は5,000円から10,000円が相場となっています。

協議離婚に証人が必要である理由

協議離婚に証人が必要な理由は、第三者からみても夫婦が離婚する事実をしっかりと確認するためでありますが、細かく紐解くと以下のような理由から協議離婚に証人が必要であることがわかります。

離婚届が本物であることの証明

虚偽の離婚届ではないこと(夫婦の氏名や本籍地が正しいものである)と、夫婦双方の同意の上で離婚届を提出することを証明するためにも証人が必要になると考えられます。

離婚に対する最終確認にもなる

証明2名をたてることで、離婚に対する夫婦の最終意思確認の効果を期待できます。証人を巻き込んで離婚をするのだから、「もう後戻りはしませんよ」との意思確認といえるでしょう。

協議離婚の証人になるデメリット

基本的に、証人になったことであげられるデメリットは1つもありません。借金をしたときの連帯保証人と違い、法的責任が問われることもありませんのでご安心ください。

虚偽の離婚に関与すると罪に問われることがある

夫婦の一方が勝手に離婚届を作成し、相手の印鑑を勝手に使用して離婚届を提出すると、有印私文書偽造罪・同行使罪として罰せられます。もし、勝手に離婚届を提出しようとしていることを承知の上で証人になった場合は、同罪の幇助罪等に問われる可能性がありますので注意が必要です。

(私文書偽造等)

第一五九条 行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造した者は、三月以上五年以下の懲役に処する。

 他人が押印し又は署名した権利、義務又は事実証明に関する文書又は図画を変造した者も、前項と同様とする。

 前二項に規定するもののほか、権利、義務又は事実証明に関する文書又は図画を偽造し、又は変造した者は、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

引用元:刑法第159条|法庫

協議離婚の証人になるために必要なもの

協議離婚の証人になるために必要なもの

協議離婚の証人になるために必要なものは、離婚届けに押す印鑑のみです。

話がまとまってから、相手が要求を提示してきて泥沼化することもあります。

協議離婚に弁護士を介入させることで、泥沼化しやすい相手との交渉をスムーズに取りまとめることが出来ます。

離婚届の証人欄の記入方法

以下は実際の離婚届に記載する証人欄の記入例です。証人になった人は氏名・生年月日、住所、本籍地を記入の上でご自身の印鑑を押します。これで協議離婚の証人としての役目は終了になります。

証     人
 (協議離婚のときだけ必要です)

署名

押印

生年月日

匿名太郎 印 匿名花子 印
1983年 1月1日 1983年 2月2日

東京都新宿区西新宿

東京都新宿区西新宿

番地

○○丁目○○番○○号

番地

○○丁目○○番○○号

東京都新宿区西新宿

東京都新宿区西新宿

番地○○丁目○○番○○号

番地

○○丁目○○番○○号

参照元:離婚届|法務省

もっと具体的に離婚届の書き方を知りたい方は、以下の記事を確認してください。

また、協議離婚で話がまとまった際に、離婚協議書の書き方を知っておく必要があります。

離婚協議書は、あとで養育費の未払いが生じた際に強制執行するための法的な拘束力を持ちます。

事前に知っておいて、スムーズに離婚協議書の記入を行いましょう。

まとめ

協議離婚の証人のすべきことは離婚届の証人欄に記入をして印鑑を押すことだけです。 説明したとおり、証人をするためにやらなければならない特別なことや大きな責任は発生しません。

もし、知り合いの夫婦に証人をお願いされた場合は、証人が見つからずに困っている場合もあるので、ご自身の負担にならないようであればできるかぎり協力してあげてほしいと思います。

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この記事を監修した弁護士
弁護士法人ネクスパート法律事務所
寺垣 俊介
2016年1月に寺垣弁護士(第二東京弁護士会所属)、佐藤弁護士(東京弁護士会所属)の2名により設立。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。

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