「相続の手続き」と「遺産分割協議書の合意」の期限について
相続の手続きの期限について質問させていただきます。
本年、平成28年7月に(私の)祖母が亡くなりました。祖父は15年ほど前に既に他界しており、今回相続するのは(私の)父と父の兄弟姉妹たちの合計5名です。
そこで、(私の)祖母の長男である(私の)父が相続の各種手続きをしている最中なのですが、父の兄弟姉妹たちと分割の配分について、おりあいがつかず、遺産分割協議がスムーズにいっておりません。
遺産といっても、現金預金は「0円」です。借金はありません。遺産といえば、生前に祖母が生活をしていた古くて小さい「住宅」と狭い「土地」だけです。
住宅は築50年近く経過した物件で市場価値はありません。土地は売りに出してみないと金額はわかりませんが、良くてせいぜい3千万円程度だと思います。
祖母の子は父とその兄弟姉妹の合計5名ですので、相続税は「0円」だと思いますが、なかなか遺産分割の協議がととのわないので、手続きを完了させなければならない期限が心配です。
そこで、以下2点の質問をさせていただきます。
①期限を過ぎてしまい、申告漏れなどから延滞金や追徴金などが課せられることはないでしょうか?
②遺産分割協議書に全員の合意をとらねばならない期限はあるのでしょうか?
恐れ入りますが、ご教示いただけますようよろしくお願いいたします。
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
まず、相続税の申告ですが、相続財産が基礎控除以下であれば申告の必要はありませんので、加算税や...
しかし、①不動産の評価は路線価など財産評価基本通達によること、②生命保険金についてみなし相続財産となること、③小規模宅地等の特例適用を検討している場合(特例適用の結果、基礎控除以下になる場合を含みます)には申告が必要となるなどの様々な注意点がありますので、申告が必要か否かについて弁護士や税理士に相談したほうよいでしょう。なお、相続税の法定申告期限内に分割協議ができない場合には、法定相続分通りに分割されたという仮定して申告することになります(細かな計算は弁護士・税理士に相談されたほうがよいでしょう)。
民法上は、遺産分割協議について期限はありませんが、相続税の申告などが関連する場合には相続税法との関連に注意を要します。
弁護士回答の続きを読む
相続税の関係では期限がありますが、税金の発生の有無も併せて税務署で確認してもいいかもしれません...
住所 | : | 東京都文京区千駄木3-36-8シルバーパレス千駄木202 |
---|---|---|
対応地域 | : | 全国 |
【千駄木駅1分】親しみやすい弁護士。弁護士歴20年以上のベテランが、あなたに寄り添い納得のいく解決へと導きます。
この質問に関連する法律相談
今年9月に祖父が亡くなり長男長男嫁長女次女で遺産相続で話し合いがまとまりません。遺産は現金50数万円と土地5200万で、長男が現金を姉妹にあげるから半分ずつして、自分はこの家を守っていくから不動産は全て貰う話となって、かつ長男の嫁が税金対策だといい(相続...
父親の死亡に伴い、遺産分割協議で法定相続分に従い遺産の分割をしようという話を進めていますが、どうしても一人だけ所在が分からず連絡のとれない兄がいます。その場合、協議の場にいなければ話も進められないので遺産を分配する必要はないですよね?
成立した兄弟3名の遺産分割協議書がありますが、預金をもっている
次兄が弁護士に相談して税理士の計算間違いを理由に錯誤無効を主張しています。
こちらは、有効として支払いを求めたいのですが、裁判になった時に
錯誤無効を主張している次兄が法定相続を確保し...
相続人は兄と私の二人です。
兄が不動産、私が現預金と金融資産を相続することで合意しました。
遺産分割協議書を作成するにあたって、不動産の住宅ローンが1年分(50万円ほど)残債があるのですが
協議書にも記載の必要があるのでしょうか。
父は5年前に他界し、今回母が亡くなったのですが
もともと母の遺産は長女が管理していました。
相続人は兄弟3人。母の介護による長女の特別受益を認め
長女:4、次女:3、次男:3という比率で同意しました。
不動産は長女がすべて相続し、他の資産...
14年前に他界した父の遺産について姉と揉めております。
他界後一年以内に母と姉、弟(私)で遺産分割協議をし、母1人が相続するということで実印を押印した遺産分割協議書を税理士の方に作成していただきました。
私は姉弟で母から説明を聞き、押印したと記憶...
相続に関する法律ガイドを見る
被相続人とは | 遺産相続において被相続人の意思が尊重されるケース
被相続人(ひそうぞくにん)とは、相続財産を遺して亡くなった人のことであり、被相続人の財産を受け取る側の人を相続人といいます。また、遺産相続については法律上で定められている割合(法定相続分)よりも、被相続人の遺言書で指定される遺産分割が...続きを読む
一定の法定相続人に保障された最低限の遺産の取り分のことを「遺留分(いりゅうぶん)」と言いますが、遺留分は法律によって割合や計算方法が決まっています。遺留分の計算は、基礎財産(相続財産)と総体的遺留分(相続財産に占める遺留分全体の割合)...続きを読む
遺留分減殺請求では生命保険金は対象外|相続における保険金の扱いとは
原則として、生命保険の死亡保険金は遺産分割の対象財産には含まれず、遺留分減殺請求の対象にもなりませんが、一定の場合には他の財産と同じように遺産分割で考慮されたり、遺留分減殺請求の対象とされることがあります。続きを読む
相続が始まってまず頭に浮かぶのが遺産分割ですが、相続人間で遺産分割協議を行った後には遺産分割協議書を作成するのが一般的な流れになります。遺産分割協議書は決まった書式はなく、比較的自由に作成することができる書類になりますが、作成の際に必...続きを読む
原則的に遺産相続で孫は相続人にならない | 孫に相続させる方法まとめ
故人の財産を相続する際、相続人として真っ先に浮かぶのが「配偶者」と「子ども」かと思いますが、誰が相続人になるのかをきちんと理解している人は少ないのではないでしょうか。日本の民法では、相続人の順位として、①配偶者は常に相続人になること、...続きを読む
相続放棄申述書を自力で作る全手順|書き方・手続方法・注意点を徹底解説
相続放棄は、被相続人について一切の相続を拒絶するための制度で、これを希望する場合には、自己のために相続のあったことを知った時から3箇月以内に家庭裁判所へ放棄の申述を行わなければならないことから、早めに申述書を作成・提出する必要があります。続きを読む