遺留分の算定方法(単純に、評価額で計算してもいいのですか)
よろしくお願いします。
相続人は、長男と長女(私)です。危急遺言で、公正証書で、すべて長男にとあります。
遺留分の計算方法としては、固定資産の場合、遺留分の算定方法は、固定資産税の評価額なのでしょうか。
相続財産は、土地2件の¥5,763,601 ¥9,974,250 と家屋3軒の¥988,096 ¥766,799 ¥1,649,015です。(このほかに、12年前に、生前贈与を、長男は受けています。)
父が生前私に譲ってくれると言っていたのは、土地の¥5,763,601と家屋の¥988,096だったので、これを現在、遺産分割協議書を作成してもらうようになっているのですが、騙された形での遺留分放棄はしたくありません。
兄が言うには、私の遺留分を越していると言っているのですが本当かどうか教えてください。
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
生前贈与を特別受益と捉えられるか、危急時遺言を公正証書で作成したということなのか、お父様が生前...
相続財産のうち不動産の価値をどう捉えるかについては合意が優先されます。固定資産税評価額、相続税評価額(路線価)、取引価格など、いずれかの方法について合意することで、その評価に基づいて、遺産分割協議や遺留分の減殺などがなされます。
この評価方法について合意ができず、遺留分減殺請求訴訟になった場合、「不動産の評価額は相続開始時の時価(取引価額)によるのが原則である」とされています(東京地判平成24年10月12日)。
そのため、ご質問者がお兄様と法廷で争った場合には、時価での評価が前提となるでしょう。
もっとも、相続人がお兄様とご質問者だけであれば、ご質問者の遺留分は1/4です。
全ての財産を長男(お兄様)に相続させる旨の遺言が有効であり、特別受益等を考慮しないことを前提とすると、既に進められている遺産分割協議において、ご質問者は合計約675万円の土地家屋を相続することになっていますね。これは、遺留分算定の基礎財産(約1900万円)の1/4を超えています。時価で計算することで、お兄様が相続する不動産の価格が高くなり、ご質問者が相続する不動産の価格が低くなるというのであれば別ですが、これ以上の要求は難しいのではないかと思います。弁護士回答の続きを読む
遺留分の算定について、固定資産税の場合、特に土地については、厳密でない場合には固定資産税の評価...
住所 | : | 東京都文京区千駄木3-36-8シルバーパレス千駄木202 |
---|---|---|
対応地域 | : | 全国 |
【千駄木駅1分】親しみやすい弁護士。弁護士歴20年以上のベテランが、あなたに寄り添い納得のいく解決へと導きます。
この質問に関連する法律相談
遺産総額およそ3000万
被相続人 母
相続人 長男、長女、次女、私の四人
自筆証書遺言にて、私には一切相続させない旨が記載してありました。
他の相続人に遺留分の話はしましたが、遺言に書いてあるから、母の世話など一切しなかったなどと言い、話し...
母親が亡くなる前に、母親からお金を貰いましたが亡くなった後に兄達から遺留分減殺請求を求められ3人の兄に支払いました。その時に父親はおりましたが請求の中には父の名前はありませんでした。(多分父親には内密に兄弟だけで画策して請求をしたと思われます。)その時の...
法改正後に死亡した父の公正証書遺言に、10年以上前に子Aへ生前贈与した財産を子Aの遺留分とする旨の記載がありました。子Bも10年以上前に金銭を生前贈与されていましたが、それについては記載がありません(贈与の証拠は子Bの自己申告)。
この場合、A受取分は...
子供が2人おり、娘は独身、息子は子供1人です。娘には既に不動産を渡しましたが私共夫婦と同居する意思はなく、公正証書遺言で息子に全て相続させようと思います。
息子は心臓が悪いため、もし私より早く亡くなっていた場合、孫に渡すには遺言書にはどのように書けばい...
土地半分と家屋が二年前に他界した父名義で残りの土地半分が主人名義でした。
父が亡くなり同居してた主人名義にしようと思ったところ、主人の姉が相続放棄の判を押さないと言いだし、父の公正証書があり母にすべて相続させる旨の記載があったため一旦母名義にし、その後...
相続に関する法律ガイドを見る
遺留分の請求期限はいつまで?知っておくべき遺留分減殺請求の時効
特定の相続人に認められた最低限の遺産の取り分のことを「遺留分」といいますが、これは無条件に保障されるわけではなく、請求しなければもらえない上に請求できる期間が決まっています。遺留分をもらうための手続きを「遺留分減殺請求」と言いますが、...続きを読む
再婚と相続の関係性|再婚後の相続範囲や連れ子がいるケースでの注意点
再婚をした際に考えなければいけないのが、相続の問題です。元配偶者との間に子供がいた場合、たとえ疎遠になっていたとしても親子関係は変わらないため、相続が発生してしまいます。 今回は、そんな再婚と相続について、今から考えておくべきことを解説していきます。続きを読む
寄与分は遺留分減殺請求の対象外|遺留分・遺贈・寄与分の三角関係とは
寄与分とは、共同相続人の中に被相続人の財産の維持・増加に特別に貢献した人がいる場合に、相続分にこの貢献分を反映して共同相続人間の公平を図る制度ですが、遺留分減殺請求の際にどのような扱いになるのかについて、遺留分や遺贈との関係とともにご紹介いたします。続きを読む
遺言書の3つの種類と遺言者が押さえておくべき遺言方法と選び方
あなたは遺言書と遺書の違いをご存じですか?遺言書とは、民法上作成方法や法的効果が定められている死後の財産処分等の意思を記したもののことを指していますが、遺書と遺言書を同じものと考える方は少なくありません。実際には、「遺言書」と呼ばれる...続きを読む
一定の法定相続人に認められた最低限の遺産の取り分のことを「遺留分」と言いますが、実はこの遺留分も放棄をすることができます。遺留分というのは、残された遺族の生活保障的な側面を持つ制度なので、相続人が被相続人の父母等直系尊属のみの場合は相...続きを読む
夫が亡くなった後に姑が保険金を要求してきた…分ける必要はある?
2018.10.11夫は亡くなる前、何度も「俺が死んだらおふくろを頼む」と言いました。夫を安心させたくて、「大丈夫、まかせて」と約束したものの、夫亡きあと、保険金を分けてほしいと言ってくる姑。夫との約束通り、面倒をみなければなりませんか?続きを読む