高次脳機能障害の後遺障害認定
1年半前に、主人が青信号で直進中交差点で右折車にぶつけられる、という事故にあいました。
1・後遺障害認定では画像がとても大切とのことですが、MRIには異常が見つかっていないそうです。医師によれば画像上ではそんなに重くはないとのこと。脊損も高次脳の方も異常はありませんでした。
このままでは現状に合った認定がとれないのではないかと心配です。
2・医師は自賠責のことは分からないので書類審査で終わってしまう後遺障害認定の書類に不備があると聞きました。
そこで等級の認定をしっかりとるための専門の機関?があると聞きましたがどこにあるのでしょうか?
3・保険会社の医療担当者から、障害者手帳は症状固定前でもとれるので取ったほうがいいと言われました。
手帳を取っても今までと何も変わらないし、今まで通り治療も続けられるしいろいろなサービスを利用出来るだけだと言われますが・・・
因みに障害者支援センターの方は、手帳=症状固定ですと言われました。
よろしくお願いします。
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
1.高次脳機能障害について まず、医師による診断名が重要です。高次脳機能障害が自賠責の後遺...
まず、医師による診断名が重要です。高次脳機能障害が自賠責の後遺障害として認定されるためには、初診時に頭部外傷の診断があり、経過の診断書において高次脳機能障害、脳挫傷等の診断がなされていることが必要です。
また、画像について、初診時の頭部画像所見として、頭蓋内病変が経過の診断書に記載されていること、さらに意識障害について、当初昏睡等の意識障害が6時間以上続いていることが確認できること等の条件が挙げられます。
ただし、以上は自賠責が高次脳機能障害の審査対象を選別する基準ですので、これらに一部あてはまらないからといって、直ちに高次脳機能障害に該当しないと判断されるものではありません。
2.後遺障害認定機関について
自賠責の後遺障害に該当するかどうかについては、自賠責保険を経由して、損害保険料率算出機構が審査し、自賠責保険会社が後遺障害等級を認定します。その認定に不服がある場合には、(1)自賠責保険に対して異議申立てを行う方法、(2)自賠責保険・共済紛争処理機構に対して紛争処理の申立てを行う方法があります。あるいは、(3)訴訟を提起して後遺障害の内容について裁判所の評価を受ける方法があります。
ご相談者様の「等級の認定をしっかりとるための専門の機関」については定かではありませんが、前記(1)から(3)のいずれかの機関を指すものと考えられます。
3.身体障害者手帳について
身体障害者手帳については、自賠責の後遺障害診断と同時に、身体障害者手帳申請用の診断書を取得されるとよろしいかと思います。このような方法とすることで、主治医の負担を少なくできます。また、症状固定までは、通常、保険会社が治療費を支払いますので、身体障害者手帳を取得する必要性が高くないと考えられるからです。
弁護士回答の続きを読む
この質問に関連する法律相談
年始に高速道路を80㎞程度で通行中、後方から追突をされました。修理代が保険保証額を上回ってしまい、結果廃車となるような衝撃具合です。
そのタイミングでは物損事故扱いとなりましたが、その後、腰痛や足の痺れがあり、保険会社に確認をし通院しました。
...
日本に居住している友人のイギリス人男性が、 今年の初め頃、東京で、彼は同乗者を数人乗せて、 接触事故を起こしてしまいました。
相手はタクシーで、 その時点では怪我等はなかったようですが、問題は、 その時点で同乗者が逃げたため、 運転していた彼は逃げ...
追突事故にあい、腕神経叢損傷と診断されリハビリをしています。
会社からこのままでは退職になると言われました。
事故が原因で退職した場合、その後の休害保障などは相手側からしてもらえるのですか?
友達の旦那さんですが、道路を渡りきる前に車でぶつけられて打撲に肉離れで会社を休んでいます、
相手の保険屋さんは、半々だといって治療費や自転車の弁償など請求するなら車の修理代を請求すると言ってます。
だから、請求をしないならこちらも請求しないと
半分...
現在、保険会社から弁護士に依頼してもらい相談中なのですが、しかし、納得の行かない状態です。
改めて依頼するのがいいのでしょうか?センターラインオーバーということで過失割合10/0でこちらがはみ出したと保険会社から調査結果が出たと言われました。
...
交通事故に関する法律ガイドを見る
交通事故における示談交渉は、加害者の任意保険会社と被害者の両者で話し合って示談金額を決めることであり、示談金が被害者へ支払われることで問題が解消されるようになります。しかし、任意保険会社との交渉では被害者が不利な条件で示談が成立されて...続きを読む
自転車事故の慰謝料|加害者・被害者双方からみた慰謝料の注意点
今回は、自転車事故の慰謝料の算定の方法と、増額する手順、また加害者になり高額な慰謝料の支払いを未然に防げるようにする方法について記載します。続きを読む
交通事故で休業損害が請求できる条件|損害賠償を計算する基礎知識
交通事故の負傷によって働けなくなった場合にはその間の収入に対する損害賠償である休業損害を請求できる権利があります。この記事では休業損害を請求するための基礎知識をご紹介します。続きを読む
後遺障害の併合(へいごう)とは、系列の違う後遺障害が2つ以上ある場合において、重い方の等級より1~3段階上がって認定されることや、重い方の等級で合わせて認定されることをいいます。併合は複数の後遺障害を負った場合の認定基準になります。た...続きを読む
交通事故の被害者は様々な対応をしなければなりません。その中でも最も重要なものが、示談の交渉です。今回は、交通事故の問題解決を弁護士に相談するべき理由をお伝えします。続きを読む
この記事では逸失利益の計算式・計算項目の解説をご紹介します。保険会社と示談をする前にご自身が請求できる逸失利益の目安を確認しておきたい場合はぜひご参考にください。続きを読む