痴漢の弁護士費用の相場と内訳｜費用を抑える5つのコツ

旦那さんや息子さんなど、ご家族が痴漢で逮捕されてしまい、『一刻も早く弁護士をつけなければ！』とお考えではありませんか？

刑事事件は起訴されるまでの時間が決められているため、スピーディーな対応が求められます。

その際、焦りからよくわからないまま弁護士に依頼することのないよう、一旦冷静になって、この記事をご覧ください。

この記事では、以下の４点を解説しています。

1. 痴漢事件の弁護士費用の相場から内訳
2. 弁護士費用以外にかかるお金
3. 弁護士費用を抑える4つのコツ
4. よい弁護士を見極めるポイントと注意点

ぜひ参考にしてみてください。

痴漢の弁護士費用相場と弁護士費用の内訳

刑事事件の弁護士費用は、60～100万円が相場といわれています。

ただし、各事務所によって、相談料や着手金が無料、接見(面会)費用込み、交通費が接見費用に含まれているなど、料金設定が異なります。

依頼の際は、いくつかの弁護士事務所を比較検討しましょう。

弁護士費用の内訳

ただし、痴漢冤罪などの『否認事件』の場合、値段が高くなることも考えられます。

否認事件の場合

被疑事実を否認している『否認事件』の場合、ケース・バイ・ケースですが、弁護士費用の相場は100～300万円程度ではないかと思われます。

特に、無罪の場合の成功報酬は相当高くなる可能性があります。これも各弁護士事務所や、犯行の内容によって異なるでしょう。

刑事事件では、検察官は有罪立証に確信のない事件は起訴しません。そのため、起訴された段階で有罪立証のための証拠は概ね出そろっていることがほぼすべてです。

したがって、無罪を主張する場合、検察が完璧であると自負する証拠関係を打ち崩す必要があります。

そのため、多大な手間と費用がかかり、費用も高額になる傾向があります。

このように、否認事件で無罪を勝ち取るのは非常に困難であるからこそ、早期に弁護士へ依頼する必要があります。

痴漢の弁護士費用以外にかかるお金

ここでは、痴漢の弁護士費用以外にかかるであろうお金を解説します。

痴漢で示談した場合

痴漢事件について被害者と示談をする場合は、当然、示談金がかかります。

被害者との間で示談が成立しているかどうかは、検察官の起訴・不起訴の判断や裁判所の量刑判断に大きく影響する可能性があります。

そのため、被害者が示談に応じる意向がある場合、積極的に示談を検討するべきでしょう。

軽微な痴漢事件であれば5～15万円程度で示談が成立することもありますが、痴漢の内容が悪質であれば、示談金は15万円～30万円程度となる可能性も十分にあります。

また、痴漢が強制わいせつ行為といえるような場合、示談金は50～150万円程度となる可こともあり得ます。

いずれにせよ示談金は双方の合意により定まりますので、ケース・バイ・ケースです。

迷惑防止条例違反で罰金刑を受けた場合

迷惑防止条例違反で有罪となり、罰金刑が選択される場合は、50万円以下の罰金が科される可能性があります。

弁護士費用を抑える５つのコツ

ここでは、弁護士費用を抑えるコツをご紹介します。

無料相談を活用する

弁護士へ相談した場合にかかる相談料ですが、相談料が無料という弁護士事務所もあります。そちらを利用することで、相談料を抑えることができます。

当サイトから、お住まいの地域で無料相談を行っている弁護士を探すこともできます。

着手金が無料・費用の分割を受けている事務所を利用する

弁護士事務所によっては、着手金が無料、弁護士費用の分割を受けている事務所もありますので、そちらを利用するのも費用を抑える方法の１つです。

ただし、着手金が無料である場合は、報酬金に含まれているということも考えられますので、比較して総合的に判断するとよいでしょう。

弁護士費用の料金体系を確認する

旦那さんや息子さんが逮捕されてしまった場合、どうしても焦ってしまうかもしれません。

しかし、弁護士にすすめられたままに契約してしまうことがないよう、しっかり料金体系を確認、あるいは比較してみてください。

可能であれば、セカンドオピニオンとして、いくつかの弁護士事務所で相談してみましょう。

事件があった地域の弁護士に依頼

勾留されている警察署に近い弁護士事務所で依頼をするのも、費用を抑えるコツの１つです。

弁護士費用には、交通費などの実費や日当が含まれるため、移動距離を短くすることで費用を抑えることができるでしょう。

国選弁護人を選任してもらう

あなたが直接選んで依頼できる弁護士を『私選弁護人』といいますが、国が選任する『国選弁護人』であれば、費用は原則国が負担してくれます。

ただし、国選弁護人は国が選任するために、どんな弁護士が派遣されてくるかわからない、選任のタイミングが勾留後などのデメリットもあります。

また、痴漢で逮捕されてしまったような場合は、ただちに対応することで早期に身柄を解放してもらえる可能性があるため、私選弁護人の方がおすすめできます。

いい弁護士を見極めるポイント

いい弁護士を見極めるポイントはこちらです。

1. 刑事事件の担当実績がある
2. 対応が早い
3. 具体的な行動方針が説明できる
4. 質問に対して的確な回答ができる
5. リスクについても説明してくれる
6. 相性がいい弁護士

もっとも重視すべきは、刑事事件の担当実績や対応の早さです。痴漢であれば、示談交渉も重要なため、交渉が得意であるという点も欠かせません。

上記を総合的に判断して、あなたに合った弁護士を見つけましょう。

まとめ

痴漢で弁護士に相談した際の弁護士費用の相場や内訳、費用を抑えるコツなどをご紹介しました。

刑事事件の手続きの中では、逮捕されてしまった方だけが法律の素人であり、丸腰の状態です。

特に、痴漢事件は冤罪の可能性もありますので、ただちに弁護士へ相談することをおすすめします。

当サイトから、お住まいの地域で刑事事件を積極的に扱っている弁護士を探すこともできますので、ぜひご活用ください。

痴漢で逮捕されてしまった場合に、弁護士に依頼すべき理由から弁護士の呼び方、よい弁護士を見極めるポイント、痴漢で弁護士に相談の際の２つの注意点などについては、詳しく解説している関連記事をご覧ください。