交通事故の後遺障害の異議申し立てと慰謝料
今年1月事故をして7ヶ月間整形外科に通いました。
9対1(こっちが1)で弁護士に頼んで後遺障害を認定できそうと言われたのですが先日認定できないと通知が来ました。異議申し立てをした方がいいのですか?しても無理なんでしょうか?もしムリだとして慰謝料はいくらぐらいもらえるんでしょうか?お願いします。
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
認定できそうと思われるのでしたら、異議申立を検討すべきかと思います。但し、却下理由に反論できる...
お世話になります。大阪市天王寺区の弁護士の岸正和です。 1 異議申立ての成功率は、約15...
1 異議申立ての成功率は、約15%と言われています。行った方がいいのか、行っても無理なのかは事案によります(5を参照してください。)。
2 後遺障害非該当としても、7か月間の通院であれば、大阪地裁基準(弁護士がいるようですので、裁判所基準が交渉の出発点になります。)であれば、128万円の慰謝料が認められることになります。ただし、過失相殺で1割を削られるのに加えて、通院実日数が少なすぎれば減額される可能性があります。また、むち打ち症で他覚所見がない場合等は、3分の1を減額される可能性があります。
3 後遺障害が認定されなかったということですが、弁護士は被害者請求を行ってくれたのでしょうか。保険会社任せの事前認定だったのでしょうか。後者の場合、保険会社の意見書が添付され、後遺障害が認定されにくくなるという認識が、後遺障害実務に詳しい弁護士の間では共有されています。
4 ちなみに、被害者請求を行えば、上述の保険会社による意見書添付等の工作を防ぐことができるというメリットがあります。更に、これは担当弁護士のクオリティーによるのですが、弁護士による意見書や様々な立証資料を添付することにより、後遺障害が認定されやすくなるとも言われています。
5 このように被害者にとってメリットの大きい被害者請求ですが、これが行われるようになったのは最近のことです。また、現在でも多数派の弁護士は被害者請求を行ってくれません。
ですから、相談者様は、ご自身の弁護士に、①被害者請求を行ってくれたのか、②行ったとすれば、その際どういう意見書や立証資料を添付したのか、③②の他に、新たな主張や証拠はないのか、を確認されればいいかと思います。被害者請求すら行われていなかったのであれば、異議申立てを行う価値は、一般的には高いと思われます。逆に、被害者請求を行い、十分な主張立証もして、かつ新たな主張や証拠がなければ、異議を申し立てる価値は低いと言えるでしょう。弁護士回答の続きを読む
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