破産と相続
はじめまして。
簡潔に相談内容を書かせていただきます。
現在、自己破産手続き中で、8月22日に破産開始決定が裁判所から通知されました。そんな矢先、10年以上疎遠になっている実父が21日に他界したと実姉より連絡ありました。まだまだ直近の話なので、相続云々にはなっていませんが、実父には自宅やテナントビル、田畑など資産はあります。(マイナスはなし) おそらく遺言書にて姉に100%だと思いますが、私の元には遺留分などが予想されます。が、聞くところによると、相続分は全て破産財産に組み込まれるであろうと聞きました。破産は法人・個人の両方(管財人ついています)で、私の資産は一切ありません。このまま11月にある債権者集会1回で終わる予定でしたが、今回の一件で様子がガタつきました。そこで、相続放棄をして、破産財産に組み込まずに、姉に遺留分含め全て渡すことは可能でしょうか?
考え方は、私の事業借金と親の遺産は別なものと思い、他人に行くなら、身内の姉に行くことを願ったからです。何かアドバイスお願いいたします。
相談者(ID:8627)さん
弁護士の回答一覧
>おそらく遺言書にて姉に100%だと思います そうなっているならば、そのまま何も手を付けずに...
そうなっているならば、そのまま何も手を付けずにいればよろしいかと思います。
遺留分というのは必ず主張しなければならないものではなく、1年以内に遺留分があることを遺産を相続した相続人に対して指摘をして、遺留分があるのでその分を分けるようにと主張して初めて権利として具体的に浮上してくるものなのです。
ですので、そのまま何も遺留分の主張をしなければよいだけのことだと思います。
問題は遺言書が予期に反してお姉さまに100パーセントというものでないときです。
その場合、残念ながら相続放棄をすることはできません。相続放棄をしても限定承認としての効果しか生じないと破産法に規定があるのです(破産法238条1項)。
しかし破産管財人が相続放棄を認めてくれればよいので(破産法238条2項)、破産管財人に誠心誠意お気持ちを伝えて理解してもらえるようにするしかないかと思います弁護士回答の続きを読む
住所 | : | 東京都豊島区西池袋5-1-6第2矢島ビル4階A室 |
---|---|---|
対応地域 | : | 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 静岡県 |
【まずはメールでご相談ください!】弁護士歴25年以上●離婚・不動産などご相談ください。あなたの事情に合わせたベストな解決を目指します
この質問に関連する法律相談
両親は12年前に亡くなり、全くの未婚の弟が1人いました。その弟が約2年前に亡くなりました。
昨年区役所より、弟が父の年金を亡くなった後もです受け取っていたので返済するようにとの書類が届きました。寝耳に水です。
私が無知で亡くなった3ヶ月以内に放棄の手...
相続放棄を考えています。放棄後の書類対応について、相談します。
今預かっている通帳、不動産証書、各請求書などの書類は、どのように対応すればよいのでしょうか。
放棄手続き完了後、次の相続人へ郵送してよいのか、相続人が複数いる場合は誰あてにすればよいのか...
各位弁護士さま お世話になります。父親が若い頃に他界し、母が18年前から再婚をし、姓名を変更しました。その時、両親がマンションを購入し、35年ローンを組みました。現状、再婚相手及び母親が高齢になり、まだ返済ローンも20年近く残っており、この先、どちらかが...
教えて下さい。15年前に祖父が亡くなり、今年に入って父が亡くなりました。
実家は祖父名義のままで、名義変更をしないまま父が亡くなりました。
父の実家と親戚とは縁を切りたかったため、相続放棄をする事にしました。
そこで家庭裁判所の方から教えてもら...
施設に入ってる父が亡くなったら遺産放棄する予定です。
色々と調べていると遺産放棄するのに
単純承認の存在を知りました。
今施設の料金が銀行引き落としとなってます。
遺産放棄する予定だと施設で亡くなったら施設の解約はしてはいけないのですか?...
父が亡くなり、負債過多の為に母と子供の私で相続放棄を考えています。
1.親が以前に破産手続をしていた場合、申述書や回答書の精査は厳しくなりますか?※相続放棄と同じ管轄の裁判所にて
2.裁判所から被相続人の資産と負債は調べないとの回答がありまし...
相続に関する法律ガイドを見る
遺留分の放棄は生前にもできる|遺留分放棄の具体的な流れと注意点
遺留分は、兄弟姉妹を除く法定相続人に認められた最低限の遺産の取り分のことを言いますが、権利者の意思によって放棄することもできる一方で、被相続人が生きている間は無制限に放棄が認められるわけではなく、一定の手続きをしなければ放棄できないようになっています。 続きを読む
相続手続きの種類と流れ|期限・優先度別に忘れがちな手続きを大整理
相続手続きとは、亡くなった人の身辺を整理し、財産を分配し、債務を清算するなど、相続が発生した際に行わなければならない様々な手続き全体を指すものです。近年は生前整理や老前整理など、ある程度死を考える過程で自ら率先して財産等の整理を行う方...続きを読む
兄弟姉妹が被相続人の遺産を受け取れる可能性があるのは、被相続人に子どもがおらず、配偶者+兄弟姉妹が法定相続人のパターンか配偶者もおらず兄弟姉妹のみが法定相続人になるパターンです。被相続人の兄弟姉妹は血族相続人としては第三順位なので、直...続きを読む
離婚後の相続の範囲はどこまで?疎遠の子供や配偶者に相続権はあるのか
2017.11.27両親が離婚した場合、その子どもや元配偶者には相続の権利があるのでしょうか?また、離婚したあとは一体どこまで相続の範囲があるのでしょう? ぜひこの記事をご覧いただき、相続の範囲についての知識を深めていっていただきたいなと思います。続きを読む
遺言書に「遺産はすべて世話をしてくれた内縁の妻に譲る」と書かれていた。 娘の相続分は認められないのか?
遺言書に「遺産はすべて世話をしてくれた内縁の妻に譲る。」と書かれていた場合、娘に相続権は認められないのでしょうか。この記事では、娘の相続権に関する弁護士の見解をご紹介しています。続きを読む
遺留分とは、被相続人の兄弟姉妹を除く法定相続人に認められた最低限の遺産の取り分のことで、被相続人が遺言で「全財産を親友にわたす」といった内容を遺していたとしても、配偶者や子どもたちは遺留分減殺請求権を行使して一定割合の遺産を相続するこ...続きを読む