不当利得返還請求について
6年前に死んだ祖母の財産について、祖母の預金の履歴を調査したところ、施設に入所中の祖母が使用することは考えられないお金が引き出されており、その額が1800万円程になることがわかりました。
私は、祖母の代襲相続人であり、祖母の相続人は、私と私の妹と叔母の3人です。
私の母が癌で亡くなった後に祖母は叔母に面倒を見てもらっており、叔母が祖母の預金等を管理していたようで、ゆうちょ銀行や他銀行の書類をみると祖母の面倒をみていた叔母が、ゆうちょ銀行や他銀行から引き出していたり、祖母から委任状をもらって定期を解約しているようでした。
私たちはその財産について、叔母からは、祖母の死後も何も説明されていないため、不当利得返還請求訴訟をしたいと考えていますが、証拠集めが必要であると思います。
今証明できるものとしては、祖母から叔母への払い戻しの際の委任状や銀行の履歴などしかないため、具体的に叔母が取り込んでいるという証拠がありません。
ただ、施設に入所中の祖母が、到底使用できるお金ではないと明らかだと思うのですが・・・
①どのように立証して行けばいいのでしょうか?
②どんな証拠を集めればよいのでしょうか?
③弁護士の先生に依頼すると、ほかにどんな証拠が得られる術があるのでしょうか?
相談者(ID:3117)さん
弁護士の回答一覧
立証が十分でないとご心配の様子ですが、 >叔母が祖母の預金等を管理していたようで、ゆうちょ銀...
>叔母が祖母の預金等を管理していたようで、ゆうちょ銀行や他銀行の書類をみると祖母の面倒をみていた叔母が、ゆうちょ銀行や他銀行から引き出していたり、祖母から委任状をもらって定期を解約しているようでした。
これがわかっておられるならば(推測の域を出ないというのではなくて)、ゆうちょ銀行や他銀行の預金払戻請求書などを入手しておられるということでしょうし、その筆跡を見て祖母の字ではない、叔母の字であることも分かっておられるということなのではないでしょうか。
であれば、叔母が銀行や郵便局に行って預金の払い戻し手続きをしていたことが立証できているということですし、病気で入院中の祖母が1800万円もの大金を必要とする事情がないことも常識で明らかですから、叔母が懐に入れてしまったと疑うのは当然です。
この点、委任状があるというのが曲者といえば曲者で、「祖母の依頼に基づいてお金をおろしただけで下ろしたお金は祖母に渡した。」という弁明がされることは明らかだということです。
しかしそれならそれで、叔母に、「祖母は何のためにお金が必要だという説明であったのか?」、「いくら頼まれたからと言って、何百万円もの現金を渡すことに不安は感じなかったのか?管理を任されていたというのに無責任ではないか?」などと追及すれば、すぐに馬脚を露すのではないかと思います。もちろん委任状の日付頃の祖母の病状を入院中の医師に問い合わせるのも有用でしょう。
それから、弁護士に依頼したからといって、特別な証拠が入手できるというものではありません。ただ弁護士は、裁判所の手続きに精通しているので、弁護士に任せれば、あれこれ、不必要にヤキモキしたり、もやもやしたり、悩んだりすることなく、効率よく手続きを進めることができるわけです。
また、被告本人尋問といって、叔母に、祖母の預金管理の実態について事情を質問する機会がありますが、これは時間も限られておりますし、必要なことを効率よく質問するのは弁護士でなければ無理だと思います。
金額も大きいので、必ずや弁護士を代理人にお付けになるようにしてください。
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