遺言の効力、及び遺留分減殺請求の行使期限
被相続人が死亡して8年が経過しますが、いまだに分割協議が完了しておりません。
そんな中、今頃になって遺言が発見されました。内容は「家を継ぐ者に全財産を相続させる」の一文のみです。
質問はまずこの文章の遺言が有効かどうかです。
そして、もし有効で、特定の家を継ぐ者に全財産が相続された場合、財産を相続出来なかった者の遺留分減殺請求はどうなるのでしょうか?
本によると遺留分減殺請求の行使期限は「相続の開始(被相続人の死亡)及び遺留分を侵害されたことを知った時から1年」「相続の開始から10年」とあります。
相続の開始からは8年が経過していますが、遺留分を侵害されたことを知った時=遺言が出て来た時からは1年は経っていません。
「相続の開始(被相続人の死亡)及び遺留分を侵害されたことを知った時から1年」と、「及び」と書いてあるので、まだ遺留分減殺請求が可能ということでしょうか。
この行使期限の解釈について、ご教示下さい。
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
ご質問者様のお考えのとおり、被相続人の死亡と遺留分を侵害する遺言の存在の両方を知ったときから...
なお、遺言が今頃になって発見されたという点について、発見の経緯等について確認する必要がありますが、相続欠格(遺言書の隠匿)に当たるかの検討が必要かもしれません。弁護士回答の続きを読む
まず、当該内容ですと、相続人の特定がなされていないのではないかと思われます。ですから、無効の疑...
また、遺留分減殺請求権の消滅時効についてですが、まずは時効にかからないという前提で他の全相続人に意思表示をしておかれるべきなのではないかと思われます。弁護士回答の続きを読む
遺産の内容と「家を継ぐ」についての詳細の確認が必要かと思います。またこれまでの協議内容について...
住所 | : | 東京都文京区千駄木3-36-8シルバーパレス千駄木202 |
---|---|---|
対応地域 | : | 全国 |
【千駄木駅1分】親しみやすい弁護士。弁護士歴20年以上のベテランが、あなたに寄り添い納得のいく解決へと導きます。



まず遺言書の有効性が問題なります。 自筆証書遺言のようですので,家裁で検認手続きが必要でしょ...
自筆証書遺言のようですので,家裁で検認手続きが必要でしょう。
遺言書が有効であるという前提で,遺留分の請求ができます。
この場合,遺言書があったことを知った時点が起点です。ですので,まだ時効期間は渡過していないでしょう。
さて,その場合,遺留分の意思表示を明らかにするために内容証明郵便で遺留分減殺請求をしましょう。弁護士回答の続きを読む
この質問に関連する法律相談
父が亡くなり遺言書が見つかりました
相続人全員にそれぞれ相続するものが書かれていました
相続人は3人です
ひとりに自宅
ひとりに預金
私に会社を相続するという内容でした
この会社は元々亡くなった父が代表取締役で
従業員は私だ...
代理人弁護士名で遺留分減殺請求後、相手方代理人から遺産の一覧表(詳細な内容だが財産目録かどうかは不明)が送られてきましたが、当方の代理人は相手方代理人からのその内容を裏付ける資料の提示を待つということで何も進展がないまま半年近く経っています(こちらから当...
土地半分と家屋が二年前に他界した父名義で残りの土地半分が主人名義でした。
父が亡くなり同居してた主人名義にしようと思ったところ、主人の姉が相続放棄の判を押さないと言いだし、父の公正証書があり母にすべて相続させる旨の記載があったため一旦母名義にし、その後...
回答有難うございました。仮に私に財産が1000万有るとします。これを請求された場合。妻に1/2 息子2人に1/8ずつとは、1人に
500百万*8=40万/1一人これで良いですか。
私の母事で相談です。母には姉と弟がいます。今年2月14日痴呆症の祖母が亡くなりました。公正証書遺言が出てきて母には貯金の中から100万と郵便局の生命保険100万のみ。長女、長男には東京北区にある30坪ある土地家屋(アパート収入ありを半分ずつ)、同じく長女...
検索しても答えが見つからない方は…
あなたの弁護士に登録されている弁護士たちが、
法律に関するトラブルを抱えた方々のお悩みを
無料でアドバイスいたします。
弁護士への相談の投稿には会員登録が必要となります。
相続に関する法律ガイドを見る
相続に関する時効の種類|遺産分割手続きを進める際の注意点まとめ
相続に関する時効は、財産の承継を放棄する相続放棄や、最低限の相続財産の承継を保障する制度である遺留分減殺請求などの期限を定めるものであり、時効期間を過ぎると請求権を失ってしまいます。相続財産を所有している被相続人が死亡した時点で相続が...続きを読む
遺留分減殺請求では生命保険金は対象外|相続における保険金の扱いとは
原則として、生命保険の死亡保険金は遺産分割の対象財産には含まれず、遺留分減殺請求の対象にもなりませんが、一定の場合には他の財産と同じように遺産分割で考慮されたり、遺留分減殺請求の対象とされることがあります。続きを読む
遺言書を見つけた時に必ず行わなければいけない「検認」。遺言書の検認は法で定められた義務でもあるのです。今回は、そんな遺言書の検認を行う際に必要な書類や手順、検認期日に行われることなどをご紹介します。目次1 遺言書は家庭裁判所で検認しな...続きを読む
一定の法定相続人に認められた最低限の遺産の取り分のことを「遺留分」と言いますが、実はこの遺留分も放棄をすることができます。遺留分というのは、残された遺族の生活保障的な側面を持つ制度なので、相続人が被相続人の父母等直系尊属のみの場合は相...続きを読む
夫が亡くなった後に姑が保険金を要求してきた…分ける必要はある?
2018.10.11夫は亡くなる前、何度も「俺が死んだらおふくろを頼む」と言いました。夫を安心させたくて、「大丈夫、まかせて」と約束したものの、夫亡きあと、保険金を分けてほしいと言ってくる姑。夫との約束通り、面倒をみなければなりませんか?続きを読む
代襲相続は、民法887条・889条に規定された、被相続人の子または兄弟姉妹が被相続人よりも前に死亡等の理由で相続権を失っている場合に適用される相続制度で、これらの人の代わりにその子らが相続人としての権利を承継することになります。続きを読む