資産のほとんどが株式の場合の相続
父から資産の中の株に関してはすべて長男であるお前に渡すと言う遺言を書いてあると言われました。
しかし、資産に関しては9割くらいが父自信が社長の会社の未公開株で残りが実家の不動産、現金はほぼないと言われています。
現在の価値で計算すると5000万から1億円の相続税が発生すると言われています。
ここでわからないことがあるので質問させていただきます。父の配偶者と私の兄弟にも遺産を受けとる権利があるかと思いますが、株をすべて私が受け取ってしまった場合どのようなことが起きるのでしょうか?
家族が株に対しての資産は放棄するという手続きができるのか?
株も均等に分けろといってくる家族がいた場合、同等の金銭で対応することになるのか?
株自体を分散させてくれと言われた場合拒むことはできるのか?
また、これは兄弟全員に言えることですが相続税対策をほぼしていないので誰が株をてにしたとしても税金を払う現金がありません。
このような場合はどのようような対応が必要でしょうか?
父は会社に株を買い取ってもらって相続分の株自体を減らすことで対応できるといっているのですが本当にそのような対応で切り抜けられるのか疑問です。
アドバイスをいただければと思います。
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
ご父君存命中のようなので、この段階で、会社の承継をどうするか、そのほかの資産をどうするか、とあ...
住所 | : | 東京都文京区千駄木3-36-8シルバーパレス千駄木202 |
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対応地域 | : | 全国 |
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①ご質問者様が株式をすべて受け取った場合、他の相続人としては遺留分減殺請求をするか否かを検討...
②他の相続人が、均等相続を主張した場合(遺言があると言うことですので遺留分の主張になると思われます)、株式は準共有という状態となります。他の相続人全員が遺留分を主張した場合には、ご質問者様が共有状態の株式の2分の1、遺留分を主張した相続人全員が歩調を合わせると2分の1となり、会社としての意思決定ができない(過半数がとれない)可能性があるかもしれません(上記を回避するためには、ご質問者様がわずかでもいいのか会社株式を購入する必要があるかもしれません)。
③会社に自社株式を購入してもらい、その代金を納税に充てることを意味していると思います。ただし、会社の資金が潤沢か、②の意思決定に支障をきたさない資本構成(株主構成)かを検討する必要があります。なお、被上場株式の納税猶予特例もありますが、要件が細かく規定されているので弁護士や税理士に相談したほうが良いでしょう。弁護士回答の続きを読む
①ご相談者が株式を全て相続すると、他の相続人は、遺留分が侵害されたとして遺留分減殺請求してくる...
②お父様が、会社に株式を買い取ってもらうことで対応できるとおっしゃっているとのことですが、これは自己株式の取得といって、財源や手続上の規制があるので、抜本的な解決にはならないと思われます。
③遺留分や相続税の問題については、「中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律」という特別な法律により、ある程度解決が図られています。本来、(推定)相続人が相続開始前に遺留分を放棄するためには、各(推定)相続人が家庭裁判所の許可を得なければならないという手続負担があるのですが、この法律が適用されると、(推定)相続人間で合意すれば、代表者一人が手続することで済むなどのメリットがあります。
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