寄与分について
母の死亡による相続について、(遺言なし)子供2人、15年間寝たきり(要介護5)の母親を私ひとりで介護してました。私には配偶書と子供が別にいますが、母はひとり暮らしでしたので、私が母の家に完全に寝泊まりしてました。私とは別に兄は一切親の面倒は見たくないというので、私が自分の家族と別居する形で面倒を見てきました。
この際に、寄与文の計算方法を教えて下さい。
よろしくお願い致します。
相談者(ID:)さん
弁護士の回答一覧
療養看護を行った場合の寄与分は次のように算定するとされています。 ①寄与分額=付...
療養看護を行った場合の寄与分は次のように算定するとされています。
①寄与分額=付添婦の日当額×療養看護日数×裁量的割合
②費用負担については、負担額そのままが寄与分額となります。
療養看護は、「病気の看護」と「老親の看護」に区別され、「老親の看護」のほうが貢献度は高いと判断されていますが、介護保険導入によって「老親の介護」に関する寄与は認められにくくなっています。
判例では、子が親の3度の食事、常時見守り、排便への対応を行った事例で1日あたり8000円×3年分である、876万円を寄与分としたものや遺産の15%を認めたものがあります。弁護士回答の続きを読む
お母様が,ご相談者の介護によって本来支払うべき介護費用の負担を免れたということになりますので,...
なお,要介護5ということですが段階があったと思います。
その場合,裁判所が寄与分と認める要介護の程度があります。
また,寄与分を主張された場合でも,他の相続人の遺留分を下回るような寄与分を裁判所が認めないことがあると思います。
具体的なことについては,ご相談されたほうがいいと思います。弁護士回答の続きを読む
寄与分については、療養看護の必要性、身分関係、看護期間などが検討要素になります。金額については...
住所 | : | 東京都文京区千駄木3-36-8シルバーパレス千駄木202 |
---|---|---|
対応地域 | : | 全国 |
【千駄木駅1分】親しみやすい弁護士。弁護士歴20年以上のベテランが、あなたに寄り添い納得のいく解決へと導きます。
寄与分は、①第三者に療養看護に当たらせた場合の日当額 ✖ ②療養看護日数 ✖ ③裁量割合 に...
①は、職業的付添人の標準報酬を基に考えます。介護保険の範囲内でまかなえる行為である場合には、介護保険の標準報酬額(要介護5の場合、7500円)を基準とすることも考えられます。
③は、被相続人との身分関係、被相続人の状態、専従性の程度、療養看護に従事するに至った経緯等を考慮します。通常は、0.5から0.8程度の間で適宜修正されており、0.7が平均的な数値とされております。
寄与分を主張する場合、金額の具体的な計算だけでなく、その主張を裏付ける証拠の提出も慣れていないと困難ですのでご注意下さい。
弁護士回答の続きを読む
この質問に関連する法律相談
知人Bからの相談です。
Bには兄Aが居ます。
Aは若い頃に精神病を発症し、親と同居でしたが、最近は落ち着いて居り、意思表示もはっきりしていたそうです。
B自身は結婚して家を出ていました。
最近Aの同居の親が無くなり、相続が発生しました。
...
亡くなった母の預貯金を払い戻ししたいという理由で、父から相続手続き依頼書という用紙が届き、必要事項に記入捺印して、戸籍謄本、印鑑証明と一緒に送り返せとの連絡が来ました。
金額なども知らされず把握できない上、相続分割協議などは複雑な事情もあり困難な状...
被相続人(父)が亡くなり相続において私と妹の二人です。妹は被相続人(父)同居しており相続財産(預金通帳(現金化して自分の預金口座に入金しています)・土地の権利書等)を持っており、相続分割協議において自分の有利な事ばかり言ってきます。この妹(相続人)の預金...
遺産分割協議書に全員の署名捺印して成立した後に、債務を履行する
はずの兄がおかしい問題だ?と言い出して弁護士に相談したようです。
その後兄の依頼した弁護士は不動産会社や金融機関等に「遺産分割は
終わっていない。」と情報をながしました。
兄側は、法...
執行者解任事件で審判を申し立てた者です(利害関係人は2名のみ)。
新しい執行者には自分が選任されましたが、旧執行者である叔父ガが新執行者である私に取得した財産や相続関係の書類を渡しません。遺言者の死亡40日前に財産の90%が銀行から下ろされ旧執行者...
被相続人が標記事業者であり、生活を一にする長男(相続人A)が遺言執行者(公正証書遺言にその旨記載)であるケースにおいて、他の相続人B(生活を一にしていない)から財産評価を独自にしたいので被相続人の生前の標記事業内容(マンションの仕様、経営状況、過年度の確...
相続に関する法律ガイドを見る
寄与分は遺留分減殺請求の対象外|遺留分・遺贈・寄与分の三角関係とは
寄与分とは、共同相続人の中に被相続人の財産の維持・増加に特別に貢献した人がいる場合に、相続分にこの貢献分を反映して共同相続人間の公平を図る制度ですが、遺留分減殺請求の際にどのような扱いになるのかについて、遺留分や遺贈との関係とともにご紹介いたします。続きを読む
相続人の優先順位と遺産相続の割合(法定相続分)を決める方法まとめ
相続財産を所有している被相続人が死亡した場合、法律上で規定されている相続順位を基に誰が相続人になるのかを決める必要があります。相続順位については被相続人が遺言書を遺していない場合や遺留分の算定の際などに適用され、被相続人の配偶者が最優...続きを読む
成年後見人制度には、対象となる人によってその2つの制度に分かれます。法定後見制度、任意後見制度には若干の違いがありますので、それぞれの手続き方法をみていきましょう。この記事で詳しく解説していきますので、ぜひ理解を深めていっていただきたいと思います。続きを読む
遺言書には、遺産(財産や資産)を相続させるか否か、相続させる場合の分割方法、相続分の指定などを行うなどの効力があります。遺言を残すことによって自分が残した財産や資産の活用方法を決めることができ、また、残された家族や親族の相続手続きを手...続きを読む
任意後見制度で出来る事と法定後見制度との違いやメリット・デメリット
判断能力を失った時の財産管理、または生活に関する事務などを本人に代わって行う権利を、後見受任者は付与されます。任意後見制度は、将来の安心を獲得するために活用すべき制度といえるでしょう。 続きを読む
相続に関する時効の種類|遺産分割手続きを進める際の注意点まとめ
相続に関する時効は、財産の承継を放棄する相続放棄や、最低限の相続財産の承継を保障する制度である遺留分減殺請求などの期限を定めるものであり、時効期間を過ぎると請求権を失ってしまいます。相続財産を所有している被相続人が死亡した時点で相続が...続きを読む