相続放棄後の車の廃棄と駐車場代の件
父の相続を2年前に放棄したのですが今年の8月に司法書士の方から賃料と車の件で書類が届きました。
本書面をもって賃貸契約を解除しますので次の何れかの手続きを取って下さいとのこです。
①あなた方で手配の上車を撤去して頂く。なお、車は、長年の放置状態の電気自動車であるため自走できない状態です。
②車の所有権を放棄し、廃車または登録換えの手続きを依頼者に任せる(この場合必要書類を送付します)
以上どちらかの方法を速やかに取って頂きたいとのことですが、相続放棄をしたとお伝えするだけで大丈夫でしょうか?
行政書士の方に相談したところ相談放棄申述受理証明書を送付した場合に車の査定した金額と廃車の金額を請求されるかもしれないとのことで心配になりご相談させて頂きました。
お忙しいとは思いますがご回答よろしくお願い致します。
相談者(ID:6024)さん
弁護士の回答一覧
あなたはお父様の相続に際して相続放棄をしたとのことですが、どなたか相続された方はおられないので...
お父様の子に当たるあなたも含めたあなたのご兄妹姉妹が全員相続放棄をしたとしても、次にはお父様自身の兄弟姉妹が相続人となるのです。
もしどなたか相続された方がおられるようでしたら、その方にお父様が遺された動かなくなってしまった電気自動車の処分について司法書士から連絡が来ている旨、お伝えすればよろしいかと思います。
司法書士には、自分自身は相続放棄した旨、そして相続をした方の連絡先をお伝えすればよろしいかと思います。
それに対して、皆、相続放棄をしてしまって誰一人相続人がおられないという場合ですが、その場合は相続放棄をしたとしても、相続財産管理人が選任されて遺産の管理を始めるまでは、相続人の予定者だったあなたは自分の財産と同様に財産の管理をしなければならない責任があるとされています。
従って、相続放棄をした旨を伝えただけでは責任を免れることはできず、①か②のいずれかの対応をする必要があります。
回答するのは必然的に②だと思います。①ではレッカー業者や車の廃車手続に慣れた業者を自ら手配しなければならず費用もかかるのに対し、②では、全て駐車場のオーナーが手続を代行してくれるようだからです。もっとも、もともと所有権はないわけで、改めて所有権を放棄するなどと表明する必要はないのですが・・・
弁護士回答の続きを読む
住所 | : | 東京都豊島区西池袋5-1-6第2矢島ビル4階A室 |
---|---|---|
対応地域 | : | 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 静岡県 |
【まずはメールでご相談ください!】弁護士歴25年以上●離婚・不動産などご相談ください。あなたの事情に合わせたベストな解決を目指します
この質問に関連する法律相談
はじめまして。
数年前に亡くなったおばの住宅の固定資産税の督促状が送られてきました。
正式な相続人がいないため、その可能性のある私に来たようです。
行ったこともないところの税金の支払いを拒否したいのですが、不服申し立ての理由はどのように書けばよいで...
姉弟の分の相続放棄申述書を家庭裁判所からPC取り込みPCで作り署名と押印はそれぞれでしてもらい、各自送付してもらうつもりですが大丈夫でしょうか。
それと、みんなの分の照会書と相続放棄申述受理証明書申請書を返送や送付する場合の封筒の宛名などをPCで作...
弟がなくなり。
借金がいくらあるのもかわかりません。
相続放棄しようとは思うのですが。
ただ、弟が実家暮らしではなく離れて賃貸で暮らしていました。
相続放棄しようとしている場合、部屋の片付けはしても良いのでしょうか?
もし、そのままをキープしな...
私は、夫と2人で飲食店を営み、2人の子供を大学に進学させました。子供たちは、会社に勤めそれぞれ家庭を持っています。
本題に入るのですが、夫は生前、飲食店を改装のために銀行から2000万円の借り入れをしました。
しかし、返済はまだ終わっておらず、借金は...
母の遺産が負の遺産が多く私を含め兄弟全員が相続放棄を考えています。私を含めて母には3人子供がいて、私と兄が2人です。
色々と調べていると母の借金が100万以上あるのが分かってきたのですが、此処で問題になってきてるのが、母の車があるのですが、まだローン...
相続に関する法律ガイドを見る
代襲相続は、民法887条・889条に規定された、被相続人の子または兄弟姉妹が被相続人よりも前に死亡等の理由で相続権を失っている場合に適用される相続制度で、これらの人の代わりにその子らが相続人としての権利を承継することになります。続きを読む
原則的に遺産相続で孫は相続人にならない | 孫に相続させる方法まとめ
故人の財産を相続する際、相続人として真っ先に浮かぶのが「配偶者」と「子ども」かと思いますが、誰が相続人になるのかをきちんと理解している人は少ないのではないでしょうか。日本の民法では、相続人の順位として、①配偶者は常に相続人になること、...続きを読む
家族信託を頼むとき、弁護士ではなく行政書士に依頼する人もいるでしょう。弁護士と違って格安で依頼することができるので、負担を減らしたいとお考えの方は検討してみるのも手です。記事では家族信託を行政書士に依頼したときについて、ご紹介しています。続きを読む
遺留分減殺請求を行政書士に頼む際の注意点と行政書士の業務範囲まとめ
遺留分減殺請求を専門家に依頼する際に、多くの方が検討するのが「弁護士」「司法書士」「行政書士」といった法律の専門家かと思います。このうち最も費用面で安価といえるのが行政書士ですが、他の士業と比べて業務の範囲が限られていることから、依頼...続きを読む
相続に関する時効の種類|遺産分割手続きを進める際の注意点まとめ
相続に関する時効は、財産の承継を放棄する相続放棄や、最低限の相続財産の承継を保障する制度である遺留分減殺請求などの期限を定めるものであり、時効期間を過ぎると請求権を失ってしまいます。相続財産を所有している被相続人が死亡した時点で相続が...続きを読む
相続手続きの種類と流れ|期限・優先度別に忘れがちな手続きを大整理
相続手続きとは、亡くなった人の身辺を整理し、財産を分配し、債務を清算するなど、相続が発生した際に行わなければならない様々な手続き全体を指すものです。近年は生前整理や老前整理など、ある程度死を考える過程で自ら率先して財産等の整理を行う方...続きを読む