退職できない、残業代未払い他、その対処方法-主人が3/4～勤

Question

主人が3/4～勤務している歯科技工所で、色々と困っています。
試用期間のまま8ケ月経過し、雇用保険未加入、8月頃からうつ病を発症し心療内科の薬を飲みながら出社しています。
11/5　社長に「11/25で退職したい」と申し出るも「12月から忙しくなるからだめだ！来年1月から正社員にすることを考えていた。技術的に全く使えなかったのに、教えてここまで育ててきた、大して売上もあげていないのに給与も支給してきた、今は辞めさせない。」との事。
法律上は２週間前に申し出れば問題無いと思うのですが、11/25迄出社し、その後出社しない場合給与が支給されないと思います。
まずは、無事に退職して11月分の給与を支給していただく事が最優先ですが、その他に入社月の日割りの給与に対して差額請求をしたいと考えています。
（25日締めの当月末日現金手渡し、3/4～3/25分の給与計算が、月給／土日祝日を含めた日数×出勤日数＝124,560円で支給される。本来は、月給／出社すべき日数（土日祝日除く）*出勤日数＝174,400円だと思い申し出るも「まだ会社に利益を出していないのに、124,560円でも多い位だ！」「この計算で間違いない。こんなことを言ってくる社員ははじめてだ。」などと取り合ってもらえず。
また、毎日９時出社（当番の場合8:30）退社は早くて22：30、ほぼ毎日０時過ぎ、遅い日は深夜2時頃迄勤務していて、残業代0なので、これらの会社の違法行為に対して、請求をしたいと考えていますが、どのようにしたらいいでしょうか。
よろしくお願いします。

勝浦敦嗣 · Answer

３月分の差額もそうですが、残業代及び過労に基づくうつ病の発症についての損害賠償請求などを
考えるべきだと思われます。

仮に月収が１８万円で、月の残業時間が１００時間だとすると、一月当たりの残業代が約１３万円ほどとなります。
８か月勤務であれば１００万円ほどの残業代が生じている可能性があります。
また、月の残業時間が恒常的に１００時間を超えているような場合、うつ病の発症が労災と認められる可能性があります。

いずれにせよ、一度、弁護士にご相談されるのがよろしいかと存じます。

南谷泰史 · Answer

まず、ご退職については、完全月給制（欠勤等した場合の給料の減額がない月給制）でない限り、ご質問のとおり、2週間前に申し出れば、退職をすることができます。
ただし、相手方社長の言動を考えると、後から「退職するとは聞いていない」と言いだす可能性もあるので、口頭ではなく、証拠が残る形式で、退職を伝えることをお勧めします。
また、11月分の給与を払ってもらえない可能性ですが、残念ながら、事実として相手が払わない可能性は否定できません。
その場合には、未払い給与を積極的に請求することが必要です（下記でご説明します）。

次に、入社時の日割の給与についてですが、ご質問のとおり、出勤日数／所定労働日（出社すべき日）分が請求できる可能性が高いです。
ただし、この点については、就業規則等の内容によっては、出勤日数／土日祝を含めた日しか出ない場合もあります。
（もっとも、相手方社長の言動から推察するに、社長はそこまで考えていないように思われます。）

残業代に関しては、固定残業代の有無等により大きく変わる可能性もありますが、ご質問の内容の情報から概算すると、200万円程度の未払いがありそうです。

最後に、11月給与、入社時の日割給与、残業代について会社が払ってくれない場合にどうするかですが、
方法の一つは、ご自身で労働審判や訴訟を行うという方法があります。
しかし、ご自身で、十分に法的主張や証拠提出ができる自信がないのであれば、弁護士に相談・依頼することをお勧めします。
なお、仮に弁護士に依頼した場合でも、相手との交渉や、労働審判（調停に似た手続き）で数カ月程度で解決する場合が多く、訴訟になって1年以上かかる場合は少ないのでご安心ください。

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退職できない、残業代未払い他、その対処方法

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